黒部 上ノ廊下(2013/09/23)

日付: 2013/09/21~24(土~火)
天候: 晴れ時々曇り
参加: 高橋(CL/投稿)、塚越(SL)、宮崎(食当)

写真: <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201392124_>

記録:

09/21(土) 扇沢駅~下の黒ビンガ
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/10/20130921.html>

09/22(日)
 下の黒ビンガ~金作谷
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/09/20130922.html>

09/23(月)
朝4時起床。
前日の寒さがキツく、この日の朝は、前日以上に気が重い...
(「なにしに来てんだよ( ゚д゚)/」って突っ込まれそうですが、それぐらい寒かった...)

そうは言っても進まない訳に行かないので、忘れたタイツ分体が温まることを願って、朝御飯を目一杯腹に入れる。

この日は初っ端から泳ぎの連続が予想されてたため、気合を入れてやれ出発!
第二の核心と呼ばれているように、序盤からロープを使った渡渉やヘツりの連続。
当然の如く、すぐにブルブル震え出すが、慣れたせいか少し前日よりは寒くなかった気がする。

妙なテンションで、ひたすら泳ぎまくる。
(少し精神が崩壊気味?)


   
(慣れてきたせいか、ここら辺が一番チームの力が発揮できていた気が...)

なんとか序盤のゴルジュを突破すると、広河原(立石)に出て、右岸側に赤牛沢、岩苔小滝が現れてきた。
陽射しが当たるようになってきたので、ここで小休憩し、体を少しでも温めておく。

気合いを入れ直して、またゴルジュ帯に突っ込んでいく。
このゴルジュも、右岸のヘツりから始まり、スクラム渡渉、左岸のヘツりと厳しい箇所が続く。
ここで前方に、水流に巻かれ黒っぽいザックがプカプカ浮いているのに気付く、嫌な予感を抱きながら、2~3m程の高さの左岸のバンドを進んで行くと、ザックの2m程上流に岩に挟まれ沈んでいる人影が...
人影を挟んでいる岩の上に降り立ち、完全に人であることを確認する。
(前回に引続き、第一発見者となることに...)

その状況から、とても体は引き上げられる状態ではないと判断し、ザックを引き上げて、身元が確認できるものを...と、免許証の入った財布を取り出し、残りの荷物は打ったハーケンに掛けた。

かなりテンションが下がったが、止まっている訳にもいかず、また、下界との連絡が取れる場所でもなかったため、少しでも早く免許証を上の薬師沢小屋へ届けるため、遺体に手を合わせてから、先に進んだ。

その後すぐに難所に出くわす。
リードの自分は、なんとか左岸をヘツって突破する。
しかし、先の件もあって萎縮した宮崎さんが突破できない。
塚越さんが無理だと判断し、中洲へ渡渉しようと考えるが、条件が悪く躊躇していたので、辺りを見渡し、自分が上流から回り込んで中洲に行き、ロープで引っ張ることに...

なんとか渡渉できそうな箇所も、流れは急で、水深も浅くなく、二の足を踏みそうになったが、意を決してダイブ気味に反対岸へ移った。
駆け足で、2人が待つ地点まで戻り、中洲からロープを引っ張り、無事2人を中洲へ引き上げられた。
(かなり緊張した場面であり、ここが一番印象に残っている。)

その後少しで、このゴルジュが終わり、トポを見る限り、この先はそこまで厳しい箇所がないようなので、少し安堵する。
とは言え、スクラム渡渉が必要な箇所は幾つもあり、決して気は抜けなかった。

暫く進むと、左岸に幅広のナメ滝が...

その少し先の右岸の高い位置にトポで見たとおりの"立石奇岩"が!!
「ようやくここまで辿り着いた。」、「これで突破できる」と、心の中でガッツポーズ( ゚д゚)/ 
"立石奇岩"の前で腰を下ろし、暫く休憩。

その後は、最後の夜を過ごすべく、快適な幕営地を探しながら、1時間程進む。
まずまずの場所を見つけ、最後の夜の準備を...

この日は、身心共に疲れたが、「あと少しで、突破...」という余裕もあったので、前日、前々日よりも遅くまで宴会。
「これが最後の夜かぁ...」、「3年越しの課題がようやく...」等と、色々な思いに更けながら、心地よく眠りに就いたzzz

09/24(火)に続く...
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/10/0924.html>

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