日付 2018/1/20-21 天候 晴れ 参加 穴井(CL・投稿)、他1名
アルバム:
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知り合いのKさんに誘われて前から訪れてみたかった米子不動アイスに行ってきました。
先週からの気温上昇でいくつかの氷瀑は融解が進み、ずぶ濡れのシャワークライミングでしたがスケールのある氷瀑に手応えのあるクライミングを楽しめました。
夜叉(Ⅵ級) 85m 2ピッチ
前夜発で道の駅 雷電くるみの里で仮眠を取り、初日はのんびり起きてアプローチ。
トポ通りラッセル6時間を覚悟したが、林道の雪は解けており車止めゲートまで四駆チェーンで入れた。ワカン、スノーシューは車に置き、出合橋BPまでは快適な林道歩きでアプローチ1.5hほど。出合橋BPから各エリアは1h~2hほどで取り付ける。
BPから龍神エリアを遠望できたがアナコンダ、コブラはかなり融解が進んでいるようだった。Kさんの希望もあり一番手前の大沢エリアを詰める。トレースもあり快適なアプローチ。
最初に見える阿修羅(Ⅵ級)、上部が薄く怪しいので様子見。
次に不動戻し(Ⅵ-級)を見学。一見登れそうだったが、中間部が水流が見えるほど薄くこちらも様子見でパスする。
夜叉(Ⅵ級)は2P目の氷柱がシャンデリア状でハングを成していたが下からはよく見えなかったのでトライ。Kさんが2P目をリード希望したので1P目穴井リード。出だしバーティカル20mほどは何とかフリーで抜けるが傾斜が落ちてくる上部で右の凹角に寄りすぎて出られなくなり、無念のアックステンション。薄いウロコ状を際どい引掛けで左上トラバースしテラスまで55m。スクリュー不足し、テラスまで少々ランナウト。
2P目 Kさんリードでシャンデリアに取り掛かる。激しいシャワーが滴りずぶ濡れになりながらクリーニングしつつロープを伸ばすが、ドッカンドッカン崩壊して悪そう。中間のハング手前でアックステンションを取ったところ、細引きが切れたようで3mほどフォール。同時にアックスが下方に消えていく。敗退支点をアバラコフで取り、下降してこの日は終了とした。
BPに戻る途中にエキスパートクライマーのM目さんパーティーに会い、情報を伺ったがアナコンダ、コブラ含め他の滝は数日前より随分と融解が進んでいて怪しそうとのこと。テントでKさんと話して翌日も夜叉をトライすることにした。
2日目。リード順番を交代して再び夜叉にトライ。1P目はKさんがじりじりとロープを延ばす。
2P目、穴井リード。早朝なので昨日より滴り少なめだったが、シャワーを浴びつつ登る。中間のハングをフリーで越えたらつららのバーティカルが10mほど続いていて思わず笑えた。力尽き、敢え無くアックステンション。まだまだ修行不足。レストを入れつつクリーニングしながら落ち口まで抜けるとあとは雪壁20mで灌木ビレイ点。
下降は灌木2回で取り付きまで降りれた。米子不動の氷はスケールもあり1発では降りれない。適切なビレイ点の構築、アバラコフ支点等の作成技術に加えて、それなりに登れないと迂闊には取り付けません。
今週末は雪が溶けていてアプローチも快適でしたが、また寒波で積雪があると思うので林道下からのアプローチでトレース無しとなると、BPまではやはりラッセル5~6時間といったところでしょうか。
案内して頂いたKさん有難うございました。