三つ峠コウモリ沢(アイスクライミング)

日付 2012/01/28(土)
天候 晴れ
参加 伊三雄さん、塚越さん、鈴木さん、橋元さん、松浦さん、高橋
投稿 橋元さん
写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/20120128_>


初めてのアイスクライミング、前日は期待と興奮でしっかり寝てしまいました。山岳会員としてはまだ1年にも満たない私は、ロッククライミングとは異なる清涼感にあふれるクライミングを期待していました。
三つ峠登山口まで車で登れるだけのぼり、積雪のため途中下車して、コーモリ沢を目指しました。山岳会ベテランたちが地図とGPSを使って、沢を目指しましたが、あいにく雪の量も多く、時間を要しました。
 滝は凍っているかと心配しつつ、登ってゆきました。やっと見つけた氷の滝は実に嬉しかった。私にはよく分かりませんでしたが、氷が余りよくないとのこと、ツララが横につながってなく、ばらばらと崩れてきますが、気持ちは高揚しています。「超ベテランの」リーダーがまずアタックしましたが、氷の状態がよくなく、上からロープを下ろすことにしました。大変な技術が必要であるとわかりました。




私も挑戦しましたが、5mくらい登って、「アウト」となりましたが、ロッククライミングとは何か別の素敵な魅力を感じました。次回はもう少し登れるように勉強が必要です。そして、アルペンクライミングの岩と雪と氷の魅力を感じた1日でした。




赤岳鉱泉アイスキャンディ

日付 2012/1/14-15
天候 14日 雪後晴れ 15日 曇り
参加 鈴木
投稿 鈴木

赤岳鉱泉のアイスキャンディでアイスクライミングのワークショップ(勉強会)があることを知り参加して来た。初心者対象とのことであった為、ジョーゴ沢を経験している会員に対してあえて告知はしなかった。

朝3時半に家を出発し南諏訪を目指したが南諏訪ICが近づくに連れて雪が降り始め、道路が白くなり始めた頃には追い越し車線を走る車は無くなっていた。諏訪南ICから美濃戸口に着くまでアスファルトを見ることは無く、暗く風吹く中ドキドキしながらの運転だった。

雪舞う中、少しばかり早いが鉱泉目指して出発した。1つ目の橋の手前で携帯を車に忘れたことに気付き、自分に文句を言いながら戻ったのだが携帯は何処を探しても出て来ない。ザックの中にも無かった。もしかするとコンビニ(泣)かと思っていたら胸のポケットから出て来た。気を取り直して歩き始めたが11日に簑島さんと南沢小滝に行った時と違い人が歩いていない。赤岳山荘横の駐車場にも車はまばらだし美濃戸山荘は開いていなかった。

今回、初めて北沢を歩いたのだが雪の北沢の風景は南沢と異なり綺麗だった。雪の日本庭園を散歩している様に感じられ、音はと言えば自分が雪を踏む音だけが聞こえた。そろそろ大同心が見える場所に来たのだが雪の為、何も見えなかった。そうこうしている内に山荘に着いてしまった。

チエックイン後キャンディ前に集合とのことであったのでチェックインを済ませキャンディの前に行った所、今回の主催者である尾田学さんが準備をしていた。鉱泉に予約をした時に知ったのだが尾田さんはガイドであった。
11時にワークショップはスタートした。まずアックスの持ち方から始まった。リーシュレスとリーシュ有りとの違いや打ち込み方等の説明の後、いよいよ実践である。ルートは異なる形状の壁4本、キャンディの半分をワークショップで独占。参加者は25名で、4~6名が一つのグループとして各ルートを回り、登っている時に尾田さんがアドバイスをする形でワークショップは進行された。

私は1人で参加だったので3人で参加している方達のグループ入った。「茅ヶ崎山岳会の鈴木です。宜しくお願いします。」と挨拶すると「えー茅ヶ崎ですか?柴田さん・塚越さん、ご存知ですよね。以前、クライミングに行ったことがあります。」との事。次の方にも挨拶をし、最後に強面の年配の方に挨拶した所、「君の顔、見覚えあるよ。岳連で見たことある。」と言われた。アニマルこと、横浜霧峰山岳会の嶋田さんであった。嶋田さんは岳連の遭対もやられているので会った事がある様な事を言っていたが、茅ヶ崎の集会の前に霧峰の集会にも行ったので覚えがあったのかもしれない。世間は狭いと思った。嶋田さん・山田さん・加藤さんと出会ったおかげで随分と気が楽になった。2本程、登った後、寒いのでキャンディ横の小屋に入った。出入り口は開いているのだが中で練炭が燃やされている為、外よりも暖かった。

4本位で腕のパンプと指の調子が悪いので嶋田さんと共に小屋に戻った。部屋は大きめの個室だった。しかも、コタツまであった。12名位で使用する広さであり、幸運にも嶋田さん達と同室であった。後で聞いた話だワークショップの参加者のみのサービスであったらしい。尾田さんに感謝!
そうこうしている内に残りの二人が帰って来たので宴会がスタートしたが、宿泊数は今年最高の250人で食事は3回戦中、尾田グループは3回戦目であった。食事は7時半位になると予想し、酔うといけないので酒は控えた。飲んでいると嶋田さん達フリークライマーの集まりのリーダーだと言う年配の方が綺麗な女性と共に現れた。お二人とも田中さんと言い、ここでも「柴っちゃん・塚ちゃん」と名前が出た。
食事の後、皆で本格的に宴会が始まり、嶋田さんの雪崩話やクライマーのあり方・山岳会のあり方だとかを話をしている内に消灯時間が来たらしく明かりが消えた。それを合図に就寝。

次の日は9時スタートであったのだが、前夜に嶋田さんグループからジョーゴ沢にてTPでやりませんかとお誘い頂いていたのでジョーゴ沢と思っていたが嶋田さんが体調不良の為、取り止めとなりワークショップに参加となった。前日の半対側の壁であったが更に脆く垂直に感じられた。そうしていると中央稜に行かれた田中さん達が戻って来ていた。理由は雪崩である。雪崩れた後があり危険と思い返って来たとの事だ。これからジョーゴ沢に行くから後から来なさいとお誘いを頂いたが考えてみれば私の計画にはジョーゴ沢は入っていない。少し悩んだが山田さん達がジョーゴ沢に行くタイミングで私は早退を決めた。

今回、ワークショップに参加して自分の間違った登り方やアックスの打ち込み方等、直すべき箇所を何箇所か指摘して頂いたり、初めてリーシュレスで氷壁に登ったりといい経験が出来たと思う。また、グローブ次第で打ち込んだ時の効きが違うことも判った。早退した理由は前日もそうだが後半、フリーのコンペみたいになってしまい、自分には余り興味が無い為である。 トレーニングにはなると思うが我々が行う物とは異質だ。我々は絶対落ちてはいけない登りをしなければいけない。TPで何時でもテンションを掛けられる登りに対して違和感があった。 

この様なキャンディもシーズン初めには有効かもしれないが、私は自然の中の氷壁の方が好きみたいだ。また、山田さん達を見て思ったのだが、普段フリーをしているせいかアックスの使い方、アイゼンの蹴りこみ・置き方等に慣れればかなり登れる。しかもムーブが出来るので氷壁の凹凸の使い方が上手く、初めてにもかかわらず垂直や少しかぶっている氷壁を登っていた。また、嶋田さんは約20年振りのアイスらしいがシャルレのストレートシャンクのアックスを持ち込み果敢に登っていたのを見ると道具も必要だが経験も重要だと感じた。

最後に、今回のワークショップの取材に山渓が来ていた。また、写真家の白幡史郎氏が山岳写真の講師として来ていたようだ。



北アルプス 霞沢岳西尾根~霞沢岳~徳本峠

日付 2012/1/6(金曜日)~1/8天候 写真 <アルバムのURL>https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/2012010608_

メンバー 塚越 孝  高橋明生 橋元次雄 水島伊三雄(記)





本年度の冬山合宿は当初、北アルプス前穂高岳北尾根を予定していた。
しかし、メンバーのトレーニング不足と初心者を含むメンバー編成となり、南アルプスの北岳(池山吊尾根)を計画した。
この計画を進めている時、岳人1月号を見たメンバーから北岳登山口の夜叉神峠と奈良田からの通行ができない可能性があると聞き、急遽、塩川林道側から塩見岳を登頂するルートに変更した。
このルートも林道塩川線が昨年の台風で通行止めとなり、現在も入れないとの情報をタクシー会社で確認し、本年度の合宿をどうするか決めかねている時、副リーダーの塚越君が霞沢岳に行ってみないかと連絡を受けた。
さっそくネットで登山情報を入手し、塚ちゃんと話し合いの結果、霞沢岳西尾根から登頂し、徳本峠経由で上高地に下山する計画を立てた。

1月6日(金)晴れ/にわか雪
沢渡(タクシー)⇒鎌トンネル入口~砂防事務所~霞沢西尾根取付~2170m地点幕営

9:00トンネル入口を出発。新しい釜トンネルは、路面凍結もなく歩きやすい、トンネルを出てから除雪した道路を砂防事務所入り口まで、順調に進む。
砂防事務所入口から除雪されていないため、ここでワカンを着ける。
先行パーティがいるのか踏み跡が残っている。
踏み跡をたどり、西尾根に取り付く。
思っていたよりも雪が少ないのと踏み跡のおかげで快適に西尾根を登る。
途中、前日に入山し、西尾根を下山する6人パーティーとすれ違う。
頂上では、天気がよく景色がよかったとの事だった。幕営は、2170m地点でしたとの情報をもらった。
14:30 先行パーティーが前日幕営した2170mの跡につく、我々もここで幕営する。
今日1日の疲れを癒しながら酒を酌み交わした。

1月7日(土)晴れ
2017m幕営地点~霞沢岳山頂~K2~K1~ジャンクションピーク手前幕営

6:20 今日も天気がよい、アイゼンを装着して出発。前日のパーティーがつけてくれた踏み跡のおかげで順調に進む、樹林帯を抜けると霞沢岳が見えてきた。
霞沢岳山頂には、9:30頃登頂、展望がよく焼岳がきれいに見える。穂高方面はガスがかかっていた。
写真を撮り、行動食を食べて出発。K2-K1と進む。
K1から徳本峠方面の縦走路は、西尾根と変わり、踏み後もなく、ひざ上近いラッセルとなる。
K1の頭でワカンを装着する。山頂では、『今日中に上高地だな』なんて言っていたのだが、ラッセルは、やはり時間がかかる。交代しながら進むが、結局、ジャンクションピーク手前の開けた所を整地し、2日目の幕営をする。

1月8日(日)晴れ
ジャンクションピーク手前~ジャンクションピーク~徳本峠(明神側登山道)~明神~上高地~釜トンネル⇒(タクシー)沢渡

6:40 快晴、ワカンを着けて出発。
ジャンクションピークまでの緩やかな登りを交代しながら登る。
ジャンクションピークから徳本峠までの下降では、登山道を外れてしまい途中GPSで場所を確認した。
結局、徳本峠より明神側の登山道に出た。
ここから明神までの登山道は、踏み跡があり、ひたすら明神に向けて下山した。
明神~上高地までの登山道では、スノーシューツアーや個人でのスノートレッカーが多くいた。

霞沢岳は、2646mでたいした標高ではないが、積雪量、気候など、思っていた以上に厳しくよい山でした。

八ヶ岳 南沢小滝アイスクライミング

日付 2012/1/8(日曜日)
天候 晴れ
参加 簑島さん、鈴木
投稿 鈴木

今季初めてのアイスクライミングに簑島さんと行って来た。

約2ヵ月間山から離れている私と腰の負傷・正月に風邪を患った簑島さんとの山行だったので山にするかアイスにするか前日まで悩んだ。
私が日曜日しか都合がつかず、結局アイスに決まった。

場所は悩んだ挙句、八ヶ岳・南沢小滝にした。
日帰り予定だったのでアプローチの短い湯川・三つ峠・霧積温泉を考えたがまた結氷が甘いと考えたからだ。

私は八ヶ岳のアイスは初めてである。
過去に数回、ジョーゴ沢を計画したが、仕事やメンバー構成で中止となっていた。

簑島さんは2回目ということで小滝を知っているので、少しばかり余裕がみられたが、小滝に着き滝の下部に立ってみて、二人揃って首を捻った。
私は今期、初アイスでこの氷壁を登れるのか、簑島さんは過去と違った氷壁の状態に対してである。
氷壁は自然の物である。同じ状態で無いのは判っているが、その状態はほぼ垂直であった。

廣川さんの本によると右岸が一番簡単で巻いてTPを張ることが出来るとのことらしいが右岸は氷柱の集合体の様に見え登れそうにも無かった。一番登れそうな真ん中は先方のパーティが取りついてしまっていたので使用できず、暫く先方のリードを見て、どこか出来ないかと場所を探した。
悩んでいても仕方ないので先方のリーダーらしき方に、こちらの技術レベルを説明してどの辺りが良いか(迷惑を掛けたくないので)聞いた所、自分たちの隣(左岸側)でやるといいとアドバイスを頂いた。ついでにTPを張る為の巻き道も教えてくれた。

このアドバイスは本当に助かった。今の技術レベルでしかも初アイスでこの壁をリードで登り、TPをセットするには少しばかり厳しいと滝の下部に付いた時から考えていたからだ。どちらかが待っていても寒いので二人でTPを張りに行き、支点の位置から降れることが予想されたので、振れ防止のスクリューを滝上部にセットし懸垂で降りてトレーニングを始めた。

まず、私であるが余り上手くいかなかった。久しぶりという理由で無く修行が足らないからだろう。
アイスアックスはまあ決まるが足が上手く付いていかない。毎回思うのであるが足さばきが課題である。
最初は三角バランスで登り、それからカウンターバランスで登ってみた。
少し調子が出て来たので少し蹴り込みを強くした所、アイゼンよりも先に膝が氷にヒットしてしまい、その痛みに耐えられないので直ぐに下ろしてもらった。ヒットした理由はナメっぽい表面の時は蹴り込んでも良いが、この様な状態の場合は表面の凹凸にアイゼンの先端を掛ける位で良いのを忘れていたからだと思う。

簑島さんは「おりゃー」と声を出して登っていた。私もそうであるが左が課題かもしれない。
どうしても利き腕と違い打ち込み時にブレが生じることが多い。

そうこうしている内に昼過ぎになったのと、今回は初といった理由から撤収することにした。(私の膝の痛みも原因)
結局、最初の場所選びに時間を取られてしまい数回しか出来なった。
本当はもう少し緩やかな壁で練習したかった。

簑島さん、お疲れ様でした。



先行パーティ(滝の状態が一番良い写真なので)