9/20 1:00湘南→2:00海老名IC→5:00六日町IC→6:20水無川林道公園駐車場→7:00オツルミズ沢出合→8:00カグラ滝→9:20 20mスラブ滝(崩壊雪渓)→11:40高巻き(敗退)地点→14:00カグラ滝→15:10水無川林道公園駐車場
シルバーウィークを利用して沢ヤの憧れオツルミズ沢へ。
1泊2日で抜けたトポも散見されたが、余裕をもって予備日含め3日間の行程
6:20駐車場着
気を取り直していざ遡行へ出発!
駐車場から出会いまでは30分ほどの歩き。正面にカグラ滝(80m)が見え隠れし、オツルミズ沢のスケールの大きさを感じた。
7:00オツルミズ沢出合い。30mほど先に巻き道への登り口があったが、せっかくだからと一番下から入渓することに、ここでの判断が大きく時間ロスの要因となった。
巻き道を使うとカグラ滝下部へショートカットできるが、出合いから遡行したため倍以上時間がかかってしまった。
入渓からすぐの10m滝。朝一から気の抜けない渋い登攀。水流があるところは総じてヌメッていて、時間を使い慎重に登った。
その上の4m滝も渋い。何度かチャレンジするがヌメヌメで嫌らしい。
空身で登り、ザイルを出して荷物を引き上げた。
9:00カグラ滝。オツルミズ沢にはカグラ滝(80m2段)、サナギ滝(200m5段)、80m大滝の3つのハイライトがあるとのことだが、最初からこの迫力に圧倒される。
フリーで快適に登るはずであったが、抜けの20mほどは結構な斜度があり、最後で念のためザイルを出す。
カグラ滝上から30分ほど進んだ地点で巨大な崩壊雪渓に塞がれる。
過去、この地点に雪渓が残っていたとの記録は見当たらず、この先も相当な規模の雪渓が残っていることが予想されたため、敗退を含めて一旦、休憩がてら話し合う。予備日含めても厳しいのではという意見も出たが、とりあえず行けるところまでいってみようと大高巻くことに。
奥にはサナギ滝が見える。
高巻き最中、雪渓が轟音とともに崩れる音が聞こえた。
11:40敗退地点。崩壊雪渓に出くわした地点から左岸を直上し1ピッチ、トラバースに1ピッチ繋げたが、鋭いV字谷の傾斜とどこまでも脆い草付きに苦戦。これ以上トラバースできない傾斜となり、崩壊雪渓に懸垂で降り立つわけも行かず、敗退を決断した。
下降開始直後に追いついてきた後続パーティーには敗退したことを伝えたが、行けるところまでいってみるらしくロープを伸ばしていったようであった。
昼ごはんを挟み、雪解け水に冷やされた体を温めたら一気に沢を下る。登りは苦労したナメ滝も下りはご覧の通り。
15:10駐車場着。カグラ滝下部からは行きに使わなかった巻き道を辿ると短時間で出合いまで下れた。天気は午前中から曇ったままであったが、林道で振り返ると晴れ間が広がっていた。
今年は雪が多かったせいで、例年の記録にないほど雪渓が残っており、沢遡行の困難さが増しているようであった。
オツルミズ沢は登攀系の代表格と言われるだけあり、落差をもった滝が現れる名渓でした。必ずリベンジしたいと思います。