2016/02/21 八ヶ岳 阿弥陀岳 南稜


 

メンバー武藤(CL)。伊三雄(写真)。岡田。河野(記録)
 
 
2月21(日曜日)神奈川県を2時45分に出発~舟山十字路6時15分~阿弥陀南陵入り口7時17分~阿弥陀岳南陵P3(核心。11時05分)~阿弥陀南陵登頂11時55分着(12時00分発)~御小屋尾根~舟山十字路15時30分着。
 
雨と気温上昇(特に2月の週末限定なのか!!!)の影響で、当初1泊2日で計画していた広河原沢3ルンゼ~阿弥陀岳南陵登攀→日帰り阿弥陀岳南陵登攀に変更になった。
日の出前に舟山十字路を出発したが、メンバー全員でとにかく暖かい!!!、広河原沢の氷結はどうなんだろうね?等々喋りながら歩いていたら、南陵入り口を見つけるのに迷う(笑)。
入り口を見つけて南陵に向かうが…前日の雨で溶けた雪が凍った道は…とにかく滑る滑る…特に落ち葉の下に隠れて凍りついた山の斜面のグレードと言ったら…これは!!本日の山行の核心なんじゃないの!!?と自分の心の中で呟く(笑)。
 
 
その後も、メンバー全員が溶けた雪が凍って滑る道に苦しめられる。雪の積もる樹林帯の手前(場所と時間が不明ですみません。m(__)m)で、伊三雄さんの号令で『アイゼンとハーネスを装着しよう。』
アイゼンとオーバーパンツとハーネスを装着する。
武藤さん『これに(氷)アイゼンの歯が刺さんないよ!』。
私『武藤さん。本当ですか(;゜0゜)』
伊三雄さん『お前(河野)なぁ、アイゼンの歯が刺ささんないか、自分でアイゼン履いて確認しないでどうすんだ。』
と伊三雄さんから、指導を受ける自分(伊三雄さんのおっしゃる通りでございます(--;))。
とにもかくにも、アイゼンを装着したら、雪道に刺さるアイゼンの音は心地好く♪何て歩きやすいんだ♪!!!。と樹林帯の中から時折見える阿弥陀岳(権現岳だったかも…。)の美しさを堪能しながらアイゼンに感謝(^o^)v。
 
楽しかった樹林帯を抜けて、稜線に出てP1P2の手前で、戻ってくるパーティーと挨拶を交わした後、P1とP2を通り過ぎて、いよいよ核心のP3(ルンゼ)へ
 
 
 
 
P3を見上げる。いざ!ロープなしでスタート(ガンダム風に河野宰行きまーす!。)!P3の雪は固く締まっていて登りやすい♪。つるかと思われた足が調子良く♪P3をダガーポジションとキックで夢中で直登する事多分40メートル位の所で、呼吸を調える少休憩(写真を撮るのを忘れました。)。
武藤さんからは『河野君が、落ちたら、全員巻き込まれるからね。』と、先頭に居る者(リードする者)としての心構えや疲れない昇り方の指導を受ける(この時武藤さんの様な的確なアドバイスをしてくれる人が沢山居る茅ヶ崎山岳会に入って良かったと思う)。
P3を越えてからはトレースがなく、P1の手前から、先頭を歩いていた私は、阿弥陀岳直下のP4手前で、雪庇の様な所と雪混じりの岩場のどちらに行くか迷う。
此処で武藤さんからは『ルートファインディングの際に迷ったら、簡単なコースを見極めたり、もし滑落した時のリスクを想像しながら慎重に行動する。』とご指導を受ける。
そして、視界良好で、足下も見えるので、雪庇の様な方に行ってみる。此処で雪庇である事を確認して、雪混じりの岩場に向かう。
P4を登り、阿弥陀岳が見える!。
此処で自分は、岡田さんが阿弥陀岳は、初めてだと聞いていた事を思い出す。P4を登る岡田さんを待つ。
岡田さんが来ました\(^^)/。自分は武藤さんと共に、岡田さんガンバと声をかける。岡田さんのフォローの伊三雄さんは余裕の笑み。
 
そして四人で阿弥陀岳山頂で握手を交わして、記念撮影。
その後雪深い御小屋尾根手前で、昼ご飯休憩をして、権現岳を眺めながら、舟山十字路へ下山しました。

今回の山行も冬山初心者の自分にとって、一番悩ましかったのは、風や降雪でトレース(踏み跡)が消えた状態での歩行や登攀のルートファインディングの見極め方。今回の山行ロープは使いませんでしたが、季節を問わず、登山と登攀に必須な基本的なロープワーク=やるべき事(課題)を克服してこそ、今後のやりたい山行の計画(理想)が見えてくると思いました。
とにもかくにも、今回の茅ヶ崎山岳会の山行も
登攀と登山の経験豊富で冷静な今回の山行CLの武藤さん。
山と山仲間を愛する我等が茅ヶ崎山岳会会長の伊三雄さん。
気配り上手の岡田さん。
御三人のアドバイスとフォローで無事に山行を終える事が出来ました。ありがとうございました。

阿弥陀岳北西稜【雪稜アルパイン】

日付 2016/2/21(日) 天候 曇り→晴れ 参加 阿久津(CL)【投稿】、久野、相原、穴井 

【コメント】
工程:美濃戸5:30→北西稜取付7:30→森林限界9:30→2ピッチ目10:00→3ピッチ目13:00(支点探しで時間がかかる)→乗っ越し15:00→阿弥陀が岳山頂16:00→美濃戸18:30


八ヶ岳アルパインを始めて厳冬期登攀をしてみたいと以前から目標に考えていた阿弥陀岳北西稜へ行ってきた。
当初の計画では一泊二日で行者小屋をベースに中山尾根と北西稜登攀計画でいたが、土曜日が荒天のため、1日に絞り自分達だけの貸し切り北西稜をアッタクした。

美濃戸口から美濃戸までの林道は雪が殆ど無く轍もそこまで酷くなかったが、前日の雨で赤岳山荘到着前の坂道で4WDスタットだけでは登れずチェーンを装着して登る。美濃戸に到着し少し仮眠をしてからスタートする。北西稜取付きまでの登山道はスケートリンク状態で終始アイゼン装着になった。

北西稜取付きに到着し休憩を取って登攀を開始する。
取付き前半で摩利支天大滝側によれば良かったが、北稜側を登っていた為、そのままトラバースし北西稜尾根へ取り付く、前日標高が低いところは雨だったが標高が高い場所は雪だった様でラッセルが続く。


尾根の樹林帯で既に風が強く今回の登攀が強風と寒さとの闘いになるだろうと感じる。森林限界を超えてから登攀具装着をするが、ここでアクシデントが発生する。自分のザック内袋に入れて保管していたダウンを取り出す際に落としてしまいダウンが沢へ駆け落ちて行ってしまった。

この後の登攀を考えると最悪の状況である。登攀準備を終えて第一岩峰まで各自フリーで慎重に登って行く。

第一岩峰取付きに到着し、「久野、相原」ペアが先に登攀を開始する。「久野、相原」ペアの登攀を待っている間も強風が容赦無く吹き付けてくる。『久野、相原』ペアが進んだ事を確認し、続いて登攀を開始。

登攀図では2ピッチ目Ⅲ級の草付きをトラバースする40mルートと書いてあったが、アックスが効く雪が少なく草付きを探すのに時間がかかる。慎重にアックスが掛かる岩と草付きを探しながら、ロープ一杯まで伸ばすが終了点が見つからず、『久野、相原』ペアが作った支点でストップする。視界が悪く強風の中ルートファインディングを間違えた様で、捨て縄を設置して懸垂下降をしてピッチ始めに戻る。(後にここがダイレクトルートで、捨て縄を設置した場所から2mぐらい先に支点がある事が判明する)

また最初からやり直しになり、支点探しを自分が進んで行うがなかなか見つからず、見つけた時にはロス時間を含めるとこのピッチで2時間30分はロスし、穴井は極寒の中、2時間30分のビレーになった。
『久野、相原』ペアと登攀順番が変わり、『穴井、阿久津』ペアが先行。

3ピッチ目は、穴井がリードして行く支点がなくピッチ終了支点までランナウトして登って行く。本当に支点がなくビレーしているこちらが緊張するが、穴井は終始安定した登攀でピッチを終了する、そしてここで捨て縄を設置した場所から支点が近い事を気づく。
4ピッチ目は自分が行く、確信までのトラバースだが雪の着きが悪く足場が安定しない状態で少しホラーな感じであったが難なくクリア出来た。


5ピッチ目今回の確信であり山岳会の先輩方から「本当に辛い」と聞いてきたピッチである、穴井がリードし登攀をスタートさせる、確信のスラブへ取り付いて登って行く。今回の計画ではアブミを使用しない事を目標に来た為、ドライツーリングで登攀を進めていく。穴井は核心のスラブに取り付いて、一歩一歩着実にドライツーリングでバイルを上手く使いながらクリア。最後の乗っ越しも難なくクリアするかと思ったが、アイゼンがホールドから外れた様で少し落ちるが、バイルのリーシュにテンションが軽く掛かったものの、ザイルにテンションが掛かることなく無事に完登する事が出来た。



セカンドの自分も続いて登って行くが、この辛いピッチをドライツーリングで登攀した穴井の凄さを実感しながら、最後の乗っ越しを越えると景色が変わった、最高の瞬間である。


既に強風とガスは抜けて登攀中には見られなかった八ヶ岳西面の絶景が広がる。『久野、相原』ペアも無事に登攀を終える事が出来、阿弥陀岳山頂で登攀成功を祝う。


16:00近くに山頂へ到着したので、辺りは夕陽に照らされ絵画の中に入った様な絶景が待っていた。山頂で祝杯をあげ、すぐに下山を開始する。


帰りは中岳の沢を雪崩に警戒しながら降りて行く。無事に行者小屋に到着し、南沢を薄暗い中下山して行く。美濃戸に到着したのは18:30であった。帰宅準備を済ませ、疲労と冷えきった身体を温めるためにお風呂向かおうとしたが、美濃戸口手前で年配の方が運転されているプリウスがスタックして道を塞いでおり、脱出の手伝いに1時間掛かった。その後、無事に脱出して自分達も進む事が出来た。完登を祝し双葉SAで晩飯を食べ、帰路に着いた。
山行に参加してくれた最高のメンバーに感謝の1日になった。本当にありがとう。

2016/2/6~7 雲竜渓谷アイスクライミング

日付 2016/2/6(土)~7(日) 天候 曇り時々晴れ 参加 渡邉(CL)、塚越、吉野、安波、早川、相原、穴井(投稿)


行程:
2/6 林道駐車場(8:15)→雲竜渓谷展望台(11:50)→雲竜瀑等、登攀(~16:30)
2/7 友知らず右岸等、登攀(~13:00)→林道駐車場(15:30)

ここ数年訪れているという、日光の雲竜渓谷へアイスへ行ってきました。日光東照宮の真裏にある渓谷はアプローチもほど近く、ハイカー・見物客も大勢が訪れており、広大な渓谷美は一見の価値ありです。
前回、訪れたときは1ピッチしか登れなかったという名瀑、雲竜瀑を今年は果たして登れたのか??




2/6 林道終点に車を停めていざ出発。のつもりが、まだまだ上まで車で入れたことに後で気付く。。3kmほど余計に歩くことに。


林道をひたすら歩き2時間半ほどで展望台に到着。奥には友知らずの左岸が見え、ここからエリアまでのアプローチはすぐでした。




12:00 展望台にテント説営し雲竜瀑へ向かう。



渓谷に入ると奥行き400mほどに渡って両岸から氷柱が顔をのぞかせる。あいにくの天気であったが、圧巻の光景に写真を手に取る。


友知らず右岸。例年であれば、3本ほど繋がっているはずなのだが、今年はここだけで、やはり氷結いまいちとのこと。それでも迫力満点!




少し歩くと雲竜瀑が見えた。遠くからでも一目瞭然の大きさ。上まで100m以上はゆうにあった。



早く登りたくてにやけ顔が止まらないご様子。



雲竜瀑は計3ピッチ。1ピッチ目がⅤ級ほどのバーティカル部分で核心を成している。見物客が大勢いるなか、登っているパーティはいなかったので早速取り付く。


塚越さんリード。氷の上に雪が固まったようなスカスカ氷になかなかきまらず出だしから苦戦。氷結の状態は相当悪いようであった。


中段のテラス状の部分でスクリューを打ったブロックがそのまま剥がれそうになったらしい。。


テラス部分で、支点を取り直し、いざ核心のバーティカル部分に挑むが、スカート状に薄い氷が形成されているようで、中は空洞になっていたとのこと。今年も無念の敗退となってしまった。



そのあとは各々、テラス部分までTPで登る。グサグサ氷の練習には最適?であった。


大勢のハイカーたち。ツアー客もいるようで一様に記念撮影をしていた。他にクライマーも2、3パーティほど。


一通り楽しんだあとは、今シーズンのアイスもこの氷結状態だなと最後だと口々に来年のリベンジを誓って、雲竜瀑を後にした。



この日はテン場が近い為、少し降りたところでリード練習。吉野さんは安定のクライミング。




2/7 この日は3か所ほどにトップロープを張り練習することに。
朝から前日に観察しておいた友知らず右岸に取り付く、今シーズン絶好調の渡邉さん、出だしはよかったのだが、スクリュー1本打ったところから上部はグサグサの氷のようで、敢え無く敗退。




相原さん・穴井はⅣ級をリード試みるが、自分が抜け口でパンプ、頭から壮大にフォールをかまし、まだまだ修行不足を痛感。そのまま相原さんに交代しTPで上まで抜けてもらう。



友知らず左岸はバーティカルの練習に最適でしたが、ハイカーが真下を通るので、落氷に気を使いながら登る。







氷柱が恋しいのか抱きつきすぎて崩壊させてしまった人。



午後になるころには晴れ間も見え、日が差すなか、午前中いっぱい快適に楽しめました!
帰りは大谷パーキングで宇都宮餃子を食べて、帰路へつきました。

20160211 1dayハイキング 大倉尾根から塔ケ岳、丹沢山


塔ヶ岳から撮影
メンバー:伊三雄
アルバム:
https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201621102
行程: 大倉駐車場9:05出発⇒大倉尾根⇒塔ヶ岳11:30⇒12:25丹沢山12:55⇒塔ヶ岳13:55⇒大倉尾根⇒15:25大倉尾根駐車場⇒下山

1月23日に丹沢山に行ったときにミヤマ山荘に帽子とサングラスを忘れてしまい、それを取りに行く目的で丹沢山に行ってきました。
大倉尾根は人気があり多くの人が登っています。
塔ヶ岳先からは、樹氷があらわれ、ハイキングを楽しむことができました。