日付 2012/03/31-04/01(土日)
天候 03/31 雨、04/01 午前 曇または晴、午後 晴
参加 高橋(CL、投稿)、塚越
行程
03/31 美しの森[9:40]~[12:00]赤岳沢出合小屋(旭岳東稜の取付を偵察)
04/01 赤岳沢出合小屋[4:30]~[4:45]取付~下部尾根~[7:45]五段の宮(前に1パーティ、スタカット2P、コンテ3P)~[11:30]旭岳山頂~[12:15]ツルネ~[14:00]赤岳沢出合小屋[14:45]~[16:10]美しの森
Comment
今回は、4人での予定が直前のドタバタで、自分と塚越さんの2人だけに・・・。
どうしても行きたかったので、初日が雨という予報でも快く(?)決行を承諾してくれた塚越さん、本当に嬉しかったです。
小雨の中、広い敷地に1台しか停まっていない美しの森駐車場に到着。
準備をしていると、もう1台の車から名古屋の3人パーティの1人が出てきて、同じ旭岳東稜に登ること、雨の様子を見てから出発すること、等の情報を交換。
我々は夕方に大降りになるという予報のため、小雨の内にテントを張って、雨を凌ぐことに・・・。(早く飲みたかっただけ?)
途中、幾つかの川を飛び越えながら、氷柱や今の時期の雨の日にしか見れないだろう雪の上を流れる川を愉しみつつ、足早に赤岳沢出合小屋に到着。
なかなかの小屋だったので、この日はここで休み、次の日は荷物をデポし、旭岳へは空荷で行くことに決定!
雨が本降りになる前に、取付きをチェックしてきたが、小屋に戻ってくる頃には雨風が少しづつ強くなってきていた。
小屋には薪ストーブがあったので、高い湿気と格闘しながら、なんとか火を起こす。
暫くすると、2人組、3人組、暗くなってから、3人組(駐車場で会った名古屋組)が小屋に着くが、何故かハーネス姿・・・、話を聞くと、我々が軽く渡ってきた川が渡れないほど増水して、高巻をした結果、懸垂下降するハメになったらしい。
そこまで想定してなかったが、早めの行動をしておいて良かった(小屋の1/3以上、我々2人で占領できたし・・・)。
夜は、快適な小屋で塚越さんと今回や今後の山行について色々語る。
そして、トイレの合間に塚越さん得意の座寝が炸裂してたので、21時頃に就寝・・・zzz。
朝3時に起きると、満天の星空!
他の3組(2組は権現岳東稜、名古屋組は同じ旭岳東稜)のすぐ後、我々も4時半にいざ出発!
塚越さんはスパッツを忘れ、雪が靴に入ってきそうだったので、名古屋組が作る道を頼りに歩く(笑)。
途中、自分がバイルを落とすという大失態をやらかす。
かなりヘコんだが、来季に購入する新しいバイルのことに想いを馳せ、なるべく落ち込まないように務める(涙)。
名古屋組と同時に5段の宮に辿り着いたが、我々よりも早く出発し、多めにラッセルをしてもらったため(+塚越さんの止むを得ない事情により)、先を譲る。
1段目の正面の岩は、名古屋組も大苦戦してたが、ダブルアックスでないとかなり厳しい。
少し左に回り込んだところが弱点だったので、そこから登り、3段目までで1P目終了。
4段目に上がるところも難しいが、なんとか乗り越え、4段目を右から回りこんでナイフリッジに出たところで2P目終了。
(ビレー中の塚越さんが見ていたところ、先行の名古屋組は4段目を雪庇を切り崩すという、かなり面白そうなことをやってたらしく、先を譲ったことを後悔・・・。)
そこからは、先週練習したばかりのコンテで、一気に登り、名古屋組を追い越す。
少し嫌らしい部分は、スタンディングアックスビレーに切り替えながら頂上直下の稜線へ出て、最後の数十mはロープ無しで頂上へ到達!
残念ながら、視界はイマイチで、強風で留まってられなかったので、記念撮影を済ましたら、足早に下降路であるツルネへ。
強風で周りを見渡すことも出来ず、道を間違えそうになるも、なんとかツルネまで辿り着き、少し降りた風が当たらない場所で、プシュッと一息。
ここにきて、ようやく「登りきった」という充実感と、「後は降りるだけ」という安堵感がじわじわと・・・、と同時にバイルを落としたショックも沸々と・・・。
ツルネ下降路には、中途半端な場所まで登って降りたと思われる足跡があったので、楽に降りれて予定よりも随分と早く赤岳沢出合小屋に戻ってこれた。
小屋には、次の日に旭岳東稜を目指す2人組がいたので、今日の情報を提供しながら、ゆっくりと片付けて撤収。
林道は短くないが、充実感のせいかあっという間に駐車場に到着し、今回の山行は無事成功に終わった。
旭岳東稜は本当に良いとこで、また遠くない内に遊びに行こうと思ってて、次こそは5段の宮を1番に!
最後に、付き合ってくれた塚越さん、本当に有難うございました。