八ヶ岳連峰 阿弥陀岳南陵

日付 2011/12/24~25
天候 晴れのち曇り(今季最大の寒波)
参加 塚越さん、高橋
投稿 高橋

写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/_2011122425>


Root 
 24日:舟山十字路(10:00)~旭小屋(10:45)~立場山(12:30頃)~青ナギ(12:50)~P1とP2間のテン場(13:50)
 25日:テン場(7:25)~(8:35)阿弥陀岳(9:00)~御小屋山(10:20頃)~舟山十字路(11:30)


X'masは無視し、今年最高の寒気が来ている中、我々は年明けの冬山合宿前の体慣らしとして、八ヶ岳連峰 阿弥陀岳 南陵を登ることに。


23日は仕事、冬用タイヤへの履き替え、有楽町で忘年会(25:30帰宅)とバタバタしたが、なんとか翌日は寝坊もせず、予定通り目的地へ向かう。
天気は雲ひとつない快晴で、遠くから南アルプス、八ヶ岳が見えたが、雪はてっぺんに少しついてるだけ…せっかく冬用タイヤを履いた車は乾いたアスファルトの上しか走れず、駐車場所まで到達!
とにかく雪が少ないらしい。(自分は例年の様子を知らないけど)


自分は久々の冬(?)山で、テルモスを忘れ(塚越さんも…)、パッキングは滅茶苦茶、でも酒はしっかり(塚越さんも…)、という状態で登り始める。
寒気の影響なのか空気は冷たいけど、陽射しが暖かく、本当に気持が良くて軽快に歩けた。


久々の重い荷物、硬くて歩きにくい冬用登山靴、なかなか良い位置に定まってくれない靴下、等々あったけど、まずまずのペースで立場山付近まで登ってきた。
ここで、一抹の不安が…標高は2000mを超えていて、予定しているテン場の標高とさほど変わらないのに、数センチ程度の積雪しかない!今夜の水作りが超大変なのでは?
それでも、山は裏切らないと信じて積雪量をチェックしながら重くなった歩を進めていくと、前方からパーティが降りてきたので、すかさずテン場の情報収集をしたら、「先に良いテン場が…」、「積雪もそこそこ…」という言葉が返ってきたので、一安心。


しばらく進むと、第3ルンゼ アイス帰りの2パーティとすれ違ったが、その姿がカッコ良く見えたので、アイスも頑張るぞ!という気になる(単純)。
いつの間にか超えた無名峰(名のとおり?)辺りまでくると、まぁまぁの積雪があり、P1を超えたところで阿弥陀岳の姿がかっこ良く見える絶好のテン場を発見!
まだ天気は崩れてなく、阿弥陀岳や周辺の風景を楽しんでから、テントに入って一杯!
昨日の寝不足により(?)ビール2本飲んだだけで鼾をかいてzzz...、 起きたら塚越さんがいい匂いのする具沢山の鍋を作ってくれていました!その後に食べたサバも本当に美味かったです!ありがとうございました!
寒気のせいか、夜中のトイレは辛かったが、ヘッドライトに照らされる粉雪がキラキラしてて綺麗だった。
今後の会のことで22時くらいまで盛り上がったところで、塚越さんが今回の山行で最も楽しみにしてた新品の寝袋が登場!
確かに暖かそう!
「暖か過ぎて、朝裸になってたらごめんね。」という言葉を最後に就寝…


25日、予定の5時より20分ほど遅れて寝袋から出る。
天候は曇りでかなり寒い(-20℃ぐらい)が、風は弱いというコンディションの中、7時30分頃にラーメンで温まった体で出発!
と思いきや、P2付近から急に風が吹いてきて、まつ毛、眉毛、鼻水が凍り、手足の指先が悴む…
停まってられないから、どんどん足を進め、ロープを出さずに核心部のP3のルンゼもさくっと(?)通過し、阿弥陀のてっぺんを踏む!
風は強いままだけど、すぐには降りず、凍りかけたビールで乾杯!
雲のせいで展望はなかったが、いかにも冬山って感じが出てて、最高に嬉しかったです。


御小屋尾根の下りは、ルート本の説明のとおり、長かったので久々の体にはちょいとキツかった!


冬山合宿に向けて、十分な寒さも味わえたし、山も夜も色々と楽めた最高の山行でした。

広沢寺 岩トレ

日付 2011/10/29(土曜日)
天候 晴れ
参加 伊三雄さん、橋元さん、鈴木
投稿 鈴木

今回は久しぶりに広沢寺に岩トレに行って来た。
春以来、ロープワークらしいロープワークをする山行をしていない為、技術・動作の復讐を兼ねての為である。

私としては「つるべ」においてのトップのロープワークの確認が目的であったがゲレンデに着き、目の前の光景を見た時には、その気持ちは無くなった。
道路からは数パーティが先に入っているのが確認されたが、実際到着して見ると道路からでは見ることの出来ない中間以下の支点でトップ・ロープをしている年配のパーティばかりだった。
こんなに人のいる広沢寺は初めてである。

まあ、とにかく空いているルートを登ることにした。
トップは伊三雄さん、セカンドは橋元さんで登り、最後に私が終了点に着いて判ったのが終了点まで登ってくるパーティーは殆ど無く終了点にはソロで来ている人のロープだがあることであった。
懸垂でパッパと降り、クラックルートが空いているので、次はそこを登ることにしたが下から見るとそのルート周辺の支点は全て周りのパーティが占領していまい危険な状態であった為、本来なら私がトップだったらしいが伊三雄さんがトップで登り始めた。
本当に混んでいてロープが5~6本交差する場面もあった。

これでは来た意味が無いので、伊三雄さんからあぶみを教えて頂いた。慣れるまでは時間が必要だが、練習すれば何とかなりそうな感覚であった。

広沢寺に来てこんなに登ることが出来なかったことは初めてであったが天気も良く、久しぶりのクライミングとあぶみは楽しい一時であった。





全てがトップロープ?

10月度月例山行 檜洞丸

参 加  塚越 谷口 簑島 橋元  早川記
コース  西丹沢自然教室(8:25)~用木沢出合(8:50)~犬越路小屋(10:05)~犬越路分岐
     ~小笄~大笄~神の川分岐・熊笹ノ峰(12:05)~檜洞丸(12:35)昼食
     檜洞丸(13:30)~石棚山分岐~ゴーラ出合(15:15)~西丹沢自然教室(16:05)

 日にち変更や、天候の影響など 連絡不十分にもかかわらず、5名の参加だった。
前日の雨もあがり、キャンプ場は 連休だったこともあって 家族連れで 大賑わいだった。
ハイカーは、思ったよりも少なく 用木沢出合までに数えるほどだった。犬越路小屋までは、一気に登りつめ
犬越路から、檜洞丸までは、アップダウンと 整備された鎖や、梯子と 変化があり十分楽しいコース
だった。登山道からすぐのところに 前日降った雨のお陰で きのこ(タマゴダケ)がたくさん生えていた。 食通の簑島さん
には、たまらない光景だったようで、早速収穫し、昼食のたまごスープに 入れ食したが、簑島さん、塚越さん他は、
あまりにも艶やかな真っ赤なきのこに、ちょっと手がでなかった。
 帰路でも、タマゴダケが手つかずで生えていて、晩のおかずにちょうど良かったとか・・・
午後からは、少し雲がでてきたが、遠くの山々も望め 予定通り到着することができ 充実した山行だった。  
紅葉の時期や、積雪の時期は、また違う魅力のある山行が、期待できそうだ。





left;">天 候  晴れ

滝郷沢左俣(寄沢流域)

日付 2011/10/10(日曜日)
天候 曇りのち晴れ
参加 伊三雄さん、川上さん、鈴木
投稿 鈴木

今回は東丹沢の外れ、寄の沢を伊三雄さんとお試し山行を兼ねた川上さんと遡行した。
メンバー全てが寄の沢は初体験であったので期待しての入渓であった。

寄みんなの森キャンプ場後の前のゲートからキャンプ場を横切ると直ぐに入渓地点である。
入渓地点から数メートルでF1(17m)が現れるがここは直登出来ず左岸から巻き、再び沢に降りると比較的明るい沢であるのが判る。水無川本谷や小川谷廊下とは異なり青灰色掛った岩の色と砂であるからであろうか、少しばかり濁った流れの様な気がする。
前に人が歩くと余りにも水が濁るので指を砂に刺してみた所、水の中であるが指の跡がはっきりと残る粘土の様な状態であった。(セメントみたい?)

暫く歩くとF2(2段7m)に着く。遡行図を見ると、これも左岸から巻いているが右岸から直登した。
それからはF3~F4と面白みは無いが快適な遡行が出来る。
F5(10m)は左岸のルンゼを登る(巻く?)以外無いが、岩が脆くまた滑りやすいので倒れた木にランニングビレーを取りながら慎重に登った。
F6(15m)はこの日初めてリードをさせて頂いたがホールドも豊富で実に登りやすかったがF7から後は涸滝となり殆ど巻く状態であった。

詰めてからの踏み跡も期待出来ないので早々と頂上である檜岳(ひのきだっか)を目指した。
余談であるが「だっか」とは「たかみ」(高み)の事である。
尾根に着いてはみたが踏み跡が無い。多分、檜岳の左側だろうと雨山方面に暫く歩くと檜岳の看板と朽ち果てたベンチが見えて来た。
ここで軽く昼食を取り雨山峠経由で何度も徒渉して寄に戻った。

「丹沢の谷110ルート」には残置スリングやら支点があると書かれているがそれらは全く無かった。また、巻き道と書かれてもいるがその踏み跡も皆無である。
岩は脆いと聞いてはいたが、大変脆く、浮石だらけであり、また崩落が進み、全くと言って面白みが無い沢であった。

伊三雄さん曰く「二度と来ない」であるが私も同感である。

F1

多分F2

F5?

F6?

ナルミズ沢

 上州ナルミズ沢 遡行

メンバー 簑島 塚越 鈴木
9月10,11日
宝川温泉~ウボツキ沢出合~ナルミズ沢~ジャンクションピーク~朝日岳~ウボツキ沢出合~宝川温泉

宝川温泉からの林道が大きく崩れていて林道を車では行けなかった。  昔、営業していたという山小屋も土砂で押し流されていた。 今回の台風12号の影響かと思いきや7月初旬の大雨で林道の5,6所が土砂崩れしていた。  車が通行出来までは1,2年掛かるかもしれない  
林道脇に流れる沢の水は濁っていて水量もありそうだ。  大汗を掻きながら崩壊しつつある林道を歩きやっと徒渉地点までたどり着く  昨年は濡れずに向こう岸に行けたが今回は濡れずに渡るのは難しそうだ。 暑かったので水の中に入るとひんやり冷たくて気持ちがよい 徒渉地点では2パーティーが写真を取り合ったりしていて なんと若い女性だけ5,6人のパーティーもいて  おじさん達は揃って鼻の下を伸ばし(汗)ウボツキ沢出合でテントを張り 今回の目玉である岩魚釣りを早々と始める。
粘ったあげく鈴木さんが 見事な大物?を1匹釣り上げた。 早速、骨酒にして楽しんだ。

朝起きて簡単な身支度をすませ遡行開始。 天候はやや曇っている状態だ。  暫く歩くとナメや小滝の連続が続く、すぐに深い淵にみんなしてドボンと頭から落ちて大笑い!
大石沢出合まで来ると他のパーティーのテントが何張りもあった。 なるほどこの場所も良いテントサイトが点在している。    泳がなければ越えられないゴルジュは苦手だが覚悟を決めて頭から入った。水が冷たくて寒い 2m以上深い淵など何カ所も泳ぎを余儀なく強いられた。   沢自体が南向きで明るくどこまでも美しいナメが続き大変素晴らしい沢だ。  詰めは天国に続く草原だが急な斜面と熊笹の藪でおまけにガスっていて視界も悪い そして稜線の分岐で迷いジャンクションピークにたどり着くまで少々時間が掛かった。ルートが分からなくなり引き返して戻ったとき一瞬ガスが切れて対面の稜線が見えた。「磁石の方角もあっている間違いない」一旦30m位下って登り返し急な斜面を約一時間近く登りかえす。やっとの思いで登山道に出た。詰めは厳しかったが久しぶりの沢登りで大変満足。 池塘が多い朝日岳を過ぎ下り始める。景色が良ければ素晴らしい眺めだろうなと想像しつつ早いペースで尻餅を付きつつ下り一時間半でBCに着き そそくさと片づけて不思議な温泉で混浴の宝川温泉に入り家路についた。
帰ってきて思いだしても面白く良い沢だと思う。この次は晴れた日に是非又行ってみたい 

記 簑島 



夏合宿 上廊下ー北アルプス縦走

夏合宿 黒部上廊下―北アルプス縦走 読売新道~水晶岳~雲の平
~太郎山~折立
メンバーCL水島(伊)SL塚越 簑島 高橋

8月5日 夜出発
8月6日(土)明け方3時頃 扇沢駐車場着~黒部ダム~奧黒部ヒュッテ泊
8月7日(日)熊の沢出合~下の黒ビンガ~奧黒部ヒュッテ~読売新道~
       赤牛岳8/6幕営
8月8日(月)赤牛岳~水晶岳~雲の平キャンプ場泊
8月9日(火)雲の平~薬師沢小屋~太郎平小屋~折立

今回の合宿は有名な上の廊下なので少々トレーニング不足だが参加させて頂く事にした.沢登りは主に丹沢だけしか経験が無く水量が胸まである沢など初めてであり不安と期待が入り交じった複雑の心境だった。
扇沢駐車場で車の回送サービスがあるらしく警備員から内容を聞いていると丁度 業者の方が現れた。話をして扇沢から折立までの車の回送を申し込んで急いでトローリーバスに乗り込む。そして黒部ダムから黒部湖沿いに平の渡しまでブナ林を歩く 平坦な道なので歩きやすい 平の小屋に到着すると雨は本降りになっていた。無料の渡しに乗り梯子が続く長い山道を歩き奧黒部ヒュッテに到着、こちらに登山計画書を提出して一晩を過ごした。 
6日 朝3時半起床 朝ご飯を食べて上の廊下に向けて出発する。最初の徒渉は胸までの水量であり かなり緊張したが流されずに済んだ。 水が綺麗なので足下がよく見える。 次の徒渉は4人でスクラムを組んで渡る なるほど4人なら強い流れでも恐怖感が薄れる。朝方の川の水は冷たく体も震えてきた。遡行を初めて約二時間、川の真ん中で青いヘルメットの様な物体がかすかに揺れているのが見えた。 「もしかして・・・!」
不安は的中、 遠目でも既に亡くなっているのが分かった。  激流の中州の岩に引っ掛かっており 水量が増えると更に流されるので 「とりあえず流されない場所まで引き上げよう」との事で激流の中州まで塚越氏がザイルを繋ぎゆっくりと進む ようやく遺体に繋ぎ流しながら川岸に戻す。全員で持ち上げて高台まで運んだ。 後で分かった事だが沢や渓谷専門の写真家らしい ご冥福を心から申し上げます。
警察に通報する為に奧黒部ヒュッテまで引き返し富山県警のヘリコプターを確認する。
全員のモチベーションは下がり このまま再び上廊下に行く気は薄れてきていた。    車は折立まで回送してしまったので扇沢まで戻っても仕方がない 折立まで行く方法はと考え 読売新道から水晶~鷲羽~黒部五郎と尾根伝いに行く事に決まり午前10時頃から読売新道を歩き始める。  この読売新道がくせ者で急登と蒸し暑さでヘトヘトとなる。 やっと森林限界に来たところでドシャ降りに見舞われ 8/6の標識があるところでやむなくビバークをする事になった。テントを設営すると雨は止み なんとブロッケン現象を見る事が出来た。 登山ルートは変わってしまったが仕方がない前に進むだけである。
登山地図を眺め稜線ルートより雲の平経由の方が時間を短縮出来るので雲の平経由で行く事になる。 庭園が広がりなかなか良い場所である。薬師沢小屋の下りは滑って難儀したが太郎平小屋までの登りは尾瀬の様な雰囲気で清々しい。そして下山予定より一日早く下山した。 
今回の合宿は予定を大幅変更したので 雲の平~太郎山など良い場所だがエスケープルートの気がして今ひとつ楽しめなかった。 多分、上廊下を遡行してもイマイチ楽しめなかったのではないかとも思う。   
昨今の登山ブームで毎年山岳事故は増え続けている。中年真っ盛りの自分自身も気を付けるとともに多くの登山者の安全を願う。

簑島

葛葉川本谷

日付 2011/7/23(土曜日)
天候 曇り後晴れ
気温 少し沢日より
参加 塚越さん、橋元さん、鈴木
投稿 鈴木

本来なら予定していた水無川本谷に行く予定であったが、先日の台風で土砂崩れがあったらしく、戸川林道が滝沢園より先が通行止めとなっていた。
山スポの下の道路を車で走っているとヘルメット持参のパーティが歩いているのを見て何か変だと感じていた理由が判った。
歩いて戸沢まで行くのは・・・。なので他の沢に変更することになった。
私は久しぶりに勘七の沢に行きたいと思い、塚越さんに相談したらヒルが多そうだから葛葉辺りにしようとの事、私もヒルは出来るだけ避けたいのと橋元さんが沢デビューだったので葛葉に決定。(実は私も初めての遡行)

葛葉の管理事務所で聞いたところ、今年はヒルの当たり年らしい。
ヒル未体験の橋元さんを除いて沢へのモチベーションは下がりまくった。

やはり台風の影響が残っているのか、塚越さん曰く「こんな水量の葛葉は初めてだ・・・」という位、水量はあった。無ければ貪欲に水を被る様な行動をするが、何もしなくても被れる状況であった。また、その様な状況である為、滝で登るルートがある程度限定されていたようだ。それがまた面白く感じた。これで水量が無かったら楽しめる沢とは感じないと思った。

遡行も終わり、つい最近崩れたと思われるガレ場を歩き三の塔に出た。このガレ場は本当に嫌だった。1メートル位の岩が割れていたが割れた面の色が最近割れたらしい色をしていた。
昼食後、塔まで行って大倉尾根で下山する予定であったが、橋元さんが軽い捻挫をしたらしく政次郎尾根から戸沢へ下山した。結局、戸沢から大倉まで歩くことになった。

あんなに脅され入った沢だったが、結局ヒルの被害は誰にも無かった。



初めての沢でも果敢に攻める橋元さん

見て下さい。塚越さんの言うとおり水量があるでしょう!


リードで登る鈴木

詰めると気持ちのいい景色が待っていました

小川谷廊下

日付 2011/7/17(日曜日)
天候 晴れ
気温 沢日より
参加 伊三雄さん、清水さん、鈴木
投稿 鈴木

やはり小川谷廊下は期待を裏切らない。

多分、遡行した誰もが思うであろう。
水流は少ない方だったが東丹沢のそれとは違う。
美しい流れに磨かれた石英閃緑岩のゴルジェそして渓谷美。
今回のメンバーも終始「小川谷はやっぱりいいねー」の連発の笑顔であった。

今更、何処がどうだと遡行の記録はと思い書かないが、
思った以上に遡行するパーティも少なく、またガイドや講習会も無く
よって渋滞らしい渋滞も無く気持ちの良い遡行だった。
実際は3パーティ程抜いたが・・・。

2年前に遡行した時との違いは、水質の変化か何かは判らないが
岩が以前よりも滑っていた。水流の中も多少の滑りがあった。
これは丹沢の沢に共通することではないであろうか?

次回は前泊宴会後の遡行を是非やりましょう。


F2CSを登る清水さん
今回は水量が少なく残置が水流から出ていた。これが水流の中だとこの先が思いやられる。ここでの敗退者は多数いると聞きます。

全身ずぶ濡れの伊三雄さん
今回一番沢を堪能していました。
自然の滑り台から始まり、釜では泳ぎ、滝では裏側に回って終始笑顔でした。

清水さんと伊三雄さん
ほら、お二人とも笑顔でしょう!

小川谷上流です。
余りにも綺麗だったので写真を撮りました。
 


  




伊豆新倉さん宅宴会

日付 2011/06/25(土)
参加 新倉さん夫婦、新井さん、清水さん、塚越さん夫婦、簑島さん、高橋
投稿 高橋
写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/2011062502>
コメント
海金剛で疲れた体を温泉で癒し、後は、凄くカッコ良い新倉さん宅で、本当に美味しい御馳走を囲み、言葉に言い表せない程の楽しい夜を過ごしました。
高橋は早々に潰れて、トイレで寝ていたそうな・・・。

あまりに居心地の良い家で、次の日はクライミングなんてそっちのけで、昼近くまで滞在・・・。
帰りに、美味しい骨せんべいと穴子を買って帰りました。

伊豆海金剛

日付 2011/06/25(土)
天候 くもり時々晴れ
参加 塚越さん、高橋
投稿 高橋
写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/20110625>
コメント
GW明けのトレーニングの成果をあげに、いざ、海金剛へ!
天気予報は微妙だったが、なんとか昼過ぎまではもちそうな雰囲気。
駐車場探し、草ぼうぼうの取り付き迄の道のりに苦戦!
(駐車場は、優しいオーナーが管理する元牧場だったと思われるキャンプ場)

ようやく海が見えるところに出て、10時前にはクライミングスタート!


1P目(5.8 50m)は、様子見がてら塚越さんがリード。
いきなり、「湿ってて気持ち悪い!」という声が・・・。

確かに湿っていたが、ジャミングは利き、ガバも多く、軽快に登れたが、最後のバンドへトラバースするところが嫌らしく、「リードでなくて良かった」と心の中で呟く。
(1P目の終了点は、持ってるルート図の2P目の途中まで)

2P目、ブッシュのテラスまで10mほど右上してテラスへ。

3P目(5.9 35m)は、いよいよ高橋がリード。
少し霧が出ているものの、下は青い海!という気持ちが良いところを登る。

当たり前のごとく苦戦するもなんとか終了点へ。

4P目(5.10d 30m)も、調子に乗って高橋がリード。
空気が湿ってて、シューズが滑る(言い訳)ので、最初の斜めのクラックが嫌らしかったが、ルート図のグレードほど難しくなかった気が・・・。


数回か滑りそうになりながらもなんとか登り切る。


5P目(5.10b 35m)の先人クラックも、初めての高橋にリードを譲ってもらう。
少し被ってるところで、ハンドジャムが利きにくかったで、苦戦して時間を掛けてしまう。
しかし、よくよく足元を見れば、スタンスだらけで簡単に乗り越えられた。

塚越さんからも、後から「スタンスが一杯あるじゃん!」との一言をいただく(涙)。


6P目(5.9 35m)は前のPで疲れ果てたので、塚越さんにリードしてもらう。
岩がかなり濡れていたので、嫌らしく、自分は何度かテンションを掛けてしまう・・・。
まだまだ修行が足りなかったようです。

7P目(5.8 25m)の最終Pは、また高橋がリード。
この頃は、だいぶガスも晴れて、蒼い海が本当に綺麗!
頑張って最後まで登り切って、完登!


色々と宿題は残ったので、草ぼうぼうじゃない時期の再チャレンジを誓う!
この後は、新倉さん宅での宴会へ!

湯川クラック

2011/6/19(日曜日) 参加者 高橋 鈴木 塚越記
雨の影響で中止が相次いでいたが日曜日、天気駄目元で佐久湯川へ。
コークスクリュー5.9
林道に着くと車が数台停まっており半信半疑で岩場に着くとなんとそれなりに乾いておりそれなりに登れた。今回ひさしぶりのクライミングまた初クラック挑戦の鈴木氏は初落ちも経験し今回は苦渋の経験となった。一方高橋氏城ヶ崎の経験が活き一皮剥けたクライミングが出来てきた。当方はブランクを埋めるには相当な修行が必要と自覚。ただしやはりそれなりに登れた時は嬉しい。来週は海金剛!! 天気??だけど。

城ヶ崎フナムシロック

日付 2011/5/15(日曜日) 参加者 高橋 塚越
投稿 塚越
来月の海金剛に備えクラックトレーニング第一弾を行った。登ったのは鬼ごろし5.7、純5.8、パープルシャドウ5.8、フラッシュダンス5.9
結果、高橋は鬼ごろしRP、塚越はフラッシュダンスOSと共に成果を出すことができたが、まだまだ修行は始まったばかり。
                                             パープルシャドウ5.8

穂高岳 岳沢 南陵トリコニー&コブ尾根

日付 2011/5/2(月)~5(木)
参加 伊三雄さん、塚越さん、橋本さん、高橋
投稿 高橋
写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201105025#>

春山合宿の地、穂高に向けて茅ヶ崎を6:00時過ぎに出発。
伊三雄さんと塚越さんを乗せ、空いている中央道を軽快に走りながら、今回や夏の合宿について盛り上がる。
途中、休憩がてら寄ったPAエリアで今回の合宿を左右する(?)出会いが・・・。
なんと、大きな山芋が100円!
ただでさえ大量の酒を持っていて、更に重たくなるにのを分かっていながら、食当の塚越さんが購入(笑)。
ほんと尊敬します。

その後も順調に進み、上高地を13時前に出発。


この日、天候は良いのに、お天気キャスタから「晴れ、時々、黄砂」なんて洒落たコメントが出るほど大量の黄砂が舞っていて岳沢がぼやけて見えていた。
大勢いた観光客は可哀想に・・・。

岳沢には16時前に到着、天場は整地済みだったので、暗くなる前にテントに入って夕飯の準備を開始。
PAで出会った山芋は良く冷えていて、最高に旨い!
どんどん短くなっていったが、明日以降のために、一旦封印(涙)。
そして、夕食の「うなぎ」がこれまた旨い!


残ったタレ付き飯をどうしても山頂で食べたくなったので、邪魔になろうが、明日の行動食用に鞄に忍ばせる。

3日は昨日までの黄砂がほとんど消え、最高の天候と景色の中、6時前にいざ南陵へ!
雪は例年より多く、また、寒さによって締まっていたため、アイゼンで気持よく登れる!
途中、嫌らしい箇所はあったが、ロープも出すことなく、あっという間にトリコニーの取り付きに到着。
足を滑らせてたら!と後になって、少し怖かったと・・・(汗)。
優しい先輩から、一番ペーペーの自分に「お前が全てリードね!」と嬉しい言葉が!


やばそうだったらロープを出してもらおうと思いながら、なるべく面白そうなルートを探し、どんどん登っていき、気が付いたらトリコニーを越えていた!!



ノーロープで登り切ったので、3時間ちょいで奥穂のてっぺんを踏むことができた。















あまりに順調だったので、この日の宴会は長くなるぞぉ!と、思いきや、前穂までの吊尾根が嫌らしいかった(汗)。
雪が多く、どこまでが雪庇か分からない尾根を進んだり、登りよりも傾斜があって、きっかけの小さい壁をクライムダウンしたりと、登りよりも数倍怖い思いをしながら、なんとか前穂のてっぺんに辿り着き、勝利(?)の乾杯!
この時のビールとうなぎのタレ付き飯は最高に美味かった(涙)!!














奥明神沢もかなりの傾斜と、ところどころで変わる雪質によって、苦労するも、2時ぐらいには岳沢まで降りることができ、この日から合流の橋本さんを交え、またまた乾杯!
ここでも、山芋が大活躍(笑)!夕食までの繋ぎ役を全うしてくれた!
夕食は、食当の塚越さんが皆の健康のことを考えてくれたゴーヤチャンプルー!
しかし、豆腐替わりの厚揚やチャンプルーの素を入れ忘れたことが次の日の夕食時に発覚(笑)・・・。でも、十分美味しかったですよ!

4日の朝は曇りだったので、天候が回復することを願いながら、橋本さんが加わった今回のフルメンバでコブ尾根に向けて出発!


残雪期のクライミングが初の橋本さんがいたため、この日に比較的易しいだろうというコブ尾根を設定していたので、自分は余裕だと思っていたが後で痛い目に・・・。
前を行く3パーティが作ってくれた踏み跡を辿り、出だしは好調だったが、コブ尾根手前の下りで難関が・・・。
普段なら、クライムダウンで下れる、もしくは、懸垂下降をするでも、支点が打ってあるらしいが、今年は雪が多くて、埋まっている状態なので、このままでは引き返すしか・・・と、そこには、自分が初めて御目に掛かるスノーボラードが!
「本当に耐えられるのだろうか?」と不安に思いつつ、それを使って懸垂下降。




3人までは、ピッケルでバックアップを取ってくれていたので、安心して降りれたが、最後の伊三雄さんは、落ちれば急な傾斜を滑降っという状況で、スノーボラードだけを頼りに下降。
嫌な役をかってくれて、本当に頼れるCLです!
その後も尖ったリッジに沿って進み、(途中、雷鳥に癒されながら、)ようやくコブ尾根の岩の取り付きに到着。
ここからは、伊三雄さん、橋本さんペアと、塚越さん、髙橋ペアに分かれて、ロープを結ぶ。
塚越さんは、この日も「お前がリードね!」と優しい言葉を掛けてくれた。
前のパーティが登っていた真ん中のルートを避けて、右側のルートを登り始めたら、難しい!!?
どうやら、一番嫌らしいルートを選んでしまったらしい・・・(汗)。
とはいえ、途中で引き返すわけもいかず、気合と根性で登るも、まともな写真を撮ってる余裕なし。




途中、伊三雄さんと交差するシーンでは、邪魔をして怒鳴られ、苦戦する自分を横目に、伊三雄さんリードの下、橋本さんが自分より早く登っていき、止めには、塚越さんから「あまりに時間が掛かってたから、登り終わったんだと思って、途中でビレイ解除しそうになった」と言われる始末・・・(涙)。
トレーニングをしないで来たことを反省します。
岩場を抜けた後にも、懸垂、リッジ、急登と、息を着く暇を与えてはくれなかったが、岩場の途中から晴れてくれたお陰で、日差しの暖かさと景色の良さに元気をもらい、13時ちょい過ぎにはピークに出ることができ、ビールで乾杯!!!
昨日以上に美味しく感じました(涙)。





下りも、岩場が多く、楽ではなかったが、天狗のコルまでの辿り着くと、そこからは快適な下り!
伊三雄さん、橋本さん、自分が尻制動で滑って遊んでいる中、何故か塚越さんは滑らない!?
どうやら、新品のカッパを汚さないためだったようです(笑)。

16時過ぎにはテントに着き、最後の晩餐の準備を始める。
すると、袋から昨日食べ損ねた、鯖が出てきたりして、夕食は食い切れないぐらい豪勢に!
主食のチャーハンに素を入れ損ねるなど、昨日と同じような失敗を繰り返しつつも、合宿の成功を湛えながら楽しい夜を過ごしました。

5日は帰るのが勿体無いぐらいの好天候の中、ゆっくり下山。












途中、温泉で疲れを癒し、イノシシ汁で腹を満たし(ビールが無くてちょいと不満そうな人が…)、大渋滞の中、次なる野望を話し合いながら、合宿の幕をとじました。。。。。

新潟県 荒沢山~足拍子岳




新潟県 荒沢山~足拍子岳 

荒沢山~足拍子岳  2011/04/02~04/03
水島伊 蓑島 塚越記

新潟に良い雪のバリエーションルートがあることは以前から知っていたが
ネットで検索したところ、このルートがお手軽かつそれなりに楽しめそう
と考え計画した。

4/2 曇り
土曜日朝に神奈川を出て昼前には土樽駅に着き出発。山の上の方は雲が
かかっているが視界は良い。林道を歩きだすと水をたっぷり吸った雪は
潜りすぐさまワカンを着けた。本日は荒沢山頂あたりに雪洞を掘る予定
だが、結構登っても適地は出てこない。雪は多いが標高が低いのでそれ
以上にブッシュが繁茂しているのである。

山頂近くになり時間も15時を超えたので、駄目元で雪庇を掘りだす。
3箇所掘ってみて一番良さそうな所を選択。2時間後3人で寝るには
充分な雪洞が完成した。この晩はラジオで懐メロを聞きながら東日本
大震災の被災地に思いをはせ静かに飲んだ。
また朝方まで雪も降りそれなりに冷え込んだが雪洞の中は暖かく、
3シーズンシュラフで充分寝れた。

4/3 曇り後晴れ
朝6時半に出発してすぐに荒沢山頂。越後湯沢の市街や周辺スキー場
を見下ろす絶好のロケーション。ここにテントでも良かったかなと思った。

ここから足拍子岳へと続くナイフリッジはこのルートのハイライト。
ホソドのコルへの懸垂下降までは難なく行ったもののその後は、ブッシュ
際や雪庇の亀裂に足をとらわれ、思った以上に時間がかかったが
楽しい。最後の足拍子岳山頂への際どいリッジは感涙ものであった。

山頂からは蓬峠、武能岳あたりまでは見えたが、谷川岳、仙の倉の山頂
付近はガスがまだ残っていた。登って来た際どいリッジをバックステップ
で降り南峰へ。ここから南尾根を経て下山の予定だが雪庇に亀裂が走って
おり、ヤバそうなので下から巻くことに。

ところが巻いてトラバースしようにも稜線以上に悪かった。思案して
いると水島氏より悪魔の囁きが「このまま沢下っちゃお!!」
昨日とは違い冷え込んでおり雪崩の音もしなかったので同意。
そうと決まれば後は下るだけ。予想どおり途中の滝もほとんどデブリ
で埋まっており快適に下り---。そんなに甘いはずもなく柔らかい雪面
と堅いデブリに足を取られ最後はワカンまで着ける始末。

とはいうものの予定どおり12時には土樽駅に戻ることが出来た。
岩原スキー場近くの「岩の湯」で汗を流した後、名物の「へぎそば」を
食しに向かう。温泉にあった地域情報紙で見当をつけ入った店がなんと
絶品!!。季節の天ぷら六百円+へぎそば六百円で大満足。
今回の山行を無事締めることが出来た。