メンバー: CL伊三雄 SL塚越 高橋 清水 渡邉 岡田 重盛 O.I K.M 増田 (全:10名)
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角兵衛沢入口 |
報告:伊三雄
1月10日(金) 茅ケ崎出発(車利用)⇒中央高速(八王子IC)⇒伊那IC⇒R361⇒R152⇒戸台入口駐車場(高橋号とは、戸台入口駐車場で合流)
1月11日(土)晴天
戸台入口駐車場(7:10)~角兵衛沢出合(9:22)~(15:00)角兵衛沢ノコル【泊】
快晴の中、7:10準備を整え出発する。僕たちの前に3~4パーティーが先に出発したが、高橋の早い歩行で、次々と先行パーティーを抜いてゆく。途中からラッセルになるもスピードを落とすことなく、9:22角兵衛沢出合に到着。
ここから角兵衛沢ノコルを目指す。
高度を上げるにつれて雪も深くなり、深いとこでは腿(もも)のあたりまである辛いラッセルとなる。
大阪YMCAの4人パーティーと交互にラッセルしながら15:00コルに到着、幕営準備を進める。
3張りのテントを設営し、この日は終了。それぞれのテントで乾杯、食事を取り、就寝。
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コルまであと少し。 |
1月12日(日)晴天
角兵衛沢ノコル(7:00)~鋸岳~(7:50)小ギャップ~(9:26)鹿窓~中岳~(9:50)大ギャップ~中ノ川乗腰~(16:10)六合目石室【泊】
4時起床、食事を済ませ、出発準備を整え、7:00出発、本日も快晴、風は昨日到着時よりもゆるい。大阪YMCAのパーティーは、20分前に出発する。
稜線に立つと美しい風景が360度広がり、みんなから歓声が上がる。
高橋の的確なリードで小気味よく順調に進んでゆく。
3名の初心者がいるにもかかわらず、危なげなくポイントになる悪場もやり過ごす。
大阪YMCAのパーティーは、熊穴沢から下山ルートへ、我々は六合目石室小屋へと進む。
途中、あとから来たガイドパーティー(4名)と交互にラッセルをする。
最終的に六合目石室小屋まで来たのは、我々だけとなった。
石室小屋で全員で乾杯、明日の行動にについて話し合い、甲斐駒ケ岳をピストンし、七丈ヶ滝尾根を下山することに決め、就寝。
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テント場 |
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鹿穴 |
1月13日(月)小雪のち晴
六合目石室(7:00)~(8:40)甲斐駒ケ岳~六合目石室(11:00)~七丈ヶ滝尾根入口~道を見失う~戸台川本谷五丈ヶ滝右岸約500m上岩小屋ビバーク【泊】
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甲斐駒ケ岳山頂 |
4:00起床、7:00小雪の舞う中出発、視界がきくので全員で甲斐駒ケ岳山頂を目指す。
前日の決定事項通り、ピストンでの行動のため、必要最小限の荷物で軽快に進む。
天気予報では、回復する予定だが、山頂についても天候はあまり変わらなかった。
先頭の高橋のスピードについてこれない者もおり、甲斐駒ケ岳山頂にはバラバラに立ち、それぞれに記念撮影をした。
全員が山頂をふみ、今回の冬山合宿の計画はここまで予定通りある。あとは全員無事に下山をすることである。
六合目石室でパッキングをし、11:00戸台入口駐車場を目指して出発。
途中、テントでビバークしたガイドパーティーの踏み跡を追いつつ踏み跡をたどるも、彼らは熊穴沢沢を目指して下降するつもりらしい。
我々は、予定通り七丈ヶ滝尾根目指して尾根途中より下降を始める、最初のうちは赤布もあり間違えなく進んでいたが、途中から道を見失い、沢沿いを下降する事になる。
行き着くとこまで下降したら、戸台川本谷の途中の滝に降り立つ、尾根を目指して沢の右岸を登り降りを繰り返し、結局16:10時間切れの為、ビバークをすることにする。auとソフトバンクは携帯のアンテナは立たなかったが、ドコモは3本のアンテアが立ち、ドコモを所有しているメンバーの携帯スマートホーンから各家族及び職場に連絡を入れる。
10名が身を寄せることができる岩小屋が近くにあったため、ここで寝る準備を済ませそれぞれに長い夜をやりきった。
1月14日(火)晴れ
戸台川本谷五丈ヶ滝右岸約500m上岩小屋(6:30)~五丈ヶ滝下(10:00)~丹溪山荘~(13:20)戸台入口駐車場⇒下山
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いきなり空中懸垂 |
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踏み跡が見つかり一安心 |
それぞれが少ない行動食をお腹に詰め込み、6:30出発、出足から50mの空中懸垂、と50m懸垂で100m下降する。ゆるい雪壁を50m下降すると見覚えの五丈ヶ滝としっかりした踏み跡が有り、ここが戸台川本谷であることが確認できた一安心。カラカラの喉を沢水で潤し、戸台入口駐車場目指して歩みを進める。疲労困憊の大手さんも力を振り絞って頑張っていた。
13:20車に辿り着き、終了。
今回の山行は、下降ルート変更し、変更したルートを間違えてしまう大きな失敗をしてしまい、皆さんに迷惑をかけてしまい申し訳なく思っています。
反省を踏まえ、これからの山行に注意してゆきたいと思います。