2019/7/28~8/3 穂高~槍ヶ岳継続登攀

日付 2019/7/28(日)~8/3(土)  天候 概ね晴れ  参加 抱、他1名


今夏の目標にしていた穂高・槍ヶ岳の継続登攀へ行ってきました。
今年の夏は雨が多く深刻な山不足で思うようなトレーニングが出来ず、
また遅い梅雨明けに、直前の台風…。
不安が一杯の中スタートしましたが、7日間お天気に恵まれ、
予定通り登攀を終えることが出来ました。

【行程】

7/28 上高地~横尾
7/29 横尾~1ルンゼ~T4尾根~屏風岩雲稜ルート~同ルート下降~1ルンゼ~横尾
7/30 横尾~涸沢~北穂南稜~北穂テント場
7/31 北穂テント場~ドーム中央稜取付き~ドームの頭~ドーム北壁取付き~ドームの頭~北穂テント場
8/1 北穂テント場~大キレット~槍ヶ岳テント場
8/2 槍ヶ岳テント場~西稜取付き~小槍~曾孫槍~孫槍~大槍~槍ヶ岳山荘~横尾
8/3 横尾~上高地

今回のパートナーは、昨年滝谷にご一緒して頂いたRちゃん。
Rちゃんは、私の知る一般女性の中では最強!
体力、登攀力だけでなく、コツコツ頑張る努力家。
と言うか努力しているからこそ、山で強さが発揮出来るのだと思う。
そんな尊敬する頼もしいパートナーです。


【穂高屏風岩雲稜ルート】



4時に横尾のテント場を出発。渡渉は目の覚める冷たさです。
ネオプレーンソックスを持ってきて良かった!
直前に台風もあったので心配しましたが、膝下くらいの水量で問題ありませんでした。


T4尾根1ピッチ目

T4尾根2ピッチ目
T4尾根は濡れていて少し緊張しました

雲稜ルート1ピッチ目


雲稜ルート3ピッチ目 アブミピッチ

登り始めは小雨がパラついていましたが、
次第に晴れて来ました。

スラブは水が流れていました。。。

最終ピッチ

雲稜ルートは、全体的に岩が濡れていて、草が生い茂っていましたが、
とても良いルートでした


【ドーム中央稜・ドーム北壁】

深夜に激しい雷雨があり、明け方も霧に包まれていたため、
出発時間を遅らせてスタートしました。


 ドーム中央稜1ピッチ目
予想通りチムニーは濡れていました




 ドーム北壁


 ドーム北壁 左ルート


フリーで行くと快適と聞いていたので、気軽に取り付いてみたら、
濡れていた事もあり、かなり大変でした!
このルートを快適と言えるように登攀力を身に付けたいです。

ちなみに残置ハーケンは豊富で、アブミ間隔でした。


【大キレット~槍ヶ岳】


 キレット越えをする日に初めて槍ヶ岳が見えました


 久しぶりの大キレットにワクワクします♪


テント泊装備一式、ロープ、カム等のギア類、アブミ、アックスにアイゼン。
そして何よりも食料...。重荷が肩に食いこみます。何気に今までで一番辛い。
アックスとアイゼンは、西稜の雪渓に備えて持っていきましたが、
必要ありませんでした。




 ライチョウの親子 癒されました


【槍ヶ岳西稜】


 小槍~曾孫槍~孫槍~大槍を継続するルート

岩は脆いけど、本当に良いルートです。




 アプローチは相変わらず悪い!
昨年はなかった懸垂支点を使ってみましたが、
結構落石を引き起こします。




 西稜1ピッチ目 夏でも寒いです




 西稜2ピッチ目




 西稜3ピッチ目
昨年はリードも快適だったけど、
今年はくの字ジェードルが濡れてて怖い


 小槍の後は懸垂下降で曾孫槍の取付きへ





 小槍登攀後は簡単なクライミングですが、
岩が脆いので緊張します


 最終ピッチ 大槍への登攀
大勢の登山客に迎え入れられて、最後の登攀を終了しました。

今まで経験した事のない長期山行。
普段の1泊や2泊で行く登攀とはまた違った意識で登りました。
体力と集中力を保ち続けるため、先に進みたい気持ちは抑え、焦らず、
決して無理をせず、十分な睡眠を取り、小さな事にも気を付けて
確実に登れるように心掛けました。


毎日沢山歩いて、軽量化のために粗食を貫いて、
家に帰って体重計に乗るのが密かな楽しみでしたが、
何故か1ミリグラムも痩せていなかった事が、今でも少しだけ納得が行きません(笑)。

今回の山行はとても良い経験になり、すこしだけ成長出来た気がします。
この山行に誘ってくれて、長い間ご一緒してくれたパートナーに感謝です。
ありがとうございました。

そして7日間大好きな山で過ごせて幸せでした。







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