R1. 9/21-22 葛根田川 沢登り

日付: 2019/9/21(土)晴~22(日) 曇~雨  参加:武藤信(CL)、冨澤、長野、上荒磯、濱野(投稿)

 本来は21-23の三連休で北鎌尾根の計画でしたが、台風17号の影響で全国的に雨。
 北海道を除き唯一お天気が持ちそうな東北地方の葛根田川(岩手県)に転進となった。
 因みに
 台風17号の名は「ターファー」=なまず
との事。僕が釣るのは、い🖤わ🖤な🖤

 コースタイム)8:00滝ノ上温泉登山口~10:40大石沢出合~11:45葛根田大滝
~14:40滝ノ又沢出合(幕営地)※釣り時間含む

 さて、湘南地方を22:00過ぎに出発。
メンバー全員が運転可能な為、順番に交代しな
がら9時間掛けて朝7:00岩手県雫石町の滝ノ上園地休憩舎に到着。車は既に5.6台停
まっていた。
 ここには綺麗なトイレと休憩所もある無人の小屋があり快適だ。

 眠い目を擦りながらも、遠くまで来た甲斐あり、朝日を浴びながら身支度をし、いざ出発!

           ネットの記録で見かける地熱発電所。
    地球の力。宇宙に思いを馳せる。

あっ、ブラックホールだ!

 さて、日光が差し込む開けた沢に、エメラルドグリーンの淵で造られたゴルジュ、
ナメ等々美しい癒し系の景色が続く。


特にロープを出す様な滝も無く、のんびりと
泳ぐ。

へつる。

走る?

キメる・・・


    初日の行程での見どころの一つは、お函と呼ばれるゴルジュであるが水量が少ない
    せいか、どこだかはっきり分からなかった。ここか?ここもか?という感じ。



                    もうひとつの見どころである
      「葛根田大滝2段15m」

   ここは少し戻った左岸から
    明瞭な踏み跡を辿り巻く。


 トポ図にて、今夜の幕営地(滝ノ又沢出会)までの主要な箇所を終えた事を確認する。
 ここは沢である。従って、釣りである。
 前回、伊三雄さん・はるちゃんと行った小室川谷では、危うくはるちゃんに釣り師デビューの先を越される所であった為、今回は準備から気合を入れてきた。
 どうにも苦手なブドウ虫対策として、ビニール手袋を持ってきた。これで餌を付けれる!

 釣りをしない、冨澤&長野コンビは先に幕営地へ向かいテント設営、親子漫才師・のぶ&はると僕は釣りに。
のぶ&はるに別れを告げ、僕は沢を先行する。
 そして、絶好のポイントを発見。伊三雄さん仕込みの抜き足差し足で、気配を殺す。
 そして岩になる。呼吸を整え、信さん仕込みのアルパイン・スナップをさらに進化させた
 アルパイン・リバースナップを繰り出す。
 
                      待つ。待つ。待つ・・・・・・・・・・・

 コンコン♪ ググッ♪♪ ドリャ~♪♪♪
 
                   渓流釣りを始めて約1年半。
    ようやく釣り師となれました!

        「まだ間に合う、シニアの渓流釣り!」
   の編集長様、雑誌の表紙にどうぞ! 
 
  冨澤&長野さん達が、テント・タープ
  設営、焚火までしてくれていたおかげで


 すぐに宴会へ突入。刺身と焼き魚
 はるちゃん特製キーマカレー(自炊米)。
 豪華な夕飯とうまい酒、焚火を囲み
 夏の終わりに最高な時間を過ごせました。



  「まだ間に合う、シニアのカレー!」
   の編集長様、表紙にいかがですか?


 明日は天気が下り坂という事もあり
 4:00起床予定。21:00頃には就寝。
 信&長野コンビは、ひとつタープの下シュラ
 フに潜り問題なく寝れたとの事でした。


 9/22(日) 曇り~時々小雨~小雨 
 コースタイム)6:30滝ノ又沢出合(幕営地)~12:00大白森~14:30登山道
~15:45八瀬森分岐~17:55三ツ石山山荘
~19:50滝ノ上温泉登山口

 天候良ければ2泊3日で大深沢・北ノ又沢継続に行きたかったが、今回は明通沢下降の計画
の為、幕営地を出てすぐの二俣で右俣に進む その先の15m滝は右岸から高巻くのだが
踏み跡が乏しく苦戦する。結局、その先の5m滝も含め2滝を高巻き、20m程を懸垂下降し
沢筋に戻る。大深沢経由に比べ、こちらのルートは余り人気が無いのだろうか・・・


 その後も、小滝やナメ滝が続き、念の為二回ほどロープを出した。
昨日に比べ、魚影が濃い事から、やはり人の出入りは少ないのかもしれない。
 



 本日の見どころである15m滝に到着。左側を快適に登れるという事で、武藤CLがようや
く動き出す。CLであった事を皆、思い出す。ロープは出したが、見た目より傾斜は緩く
手も足もあり快適に登る。
  
                  
   源頭部に近づき、沢が枯れ始める。

 藪漕ぎは時間の感覚が分からなくなるが
長野さんの的確なルートファインディング
(はるちゃんのGPSも活躍)にて20~30分程漕ぐと突如目の前が開け大白森に到着する。
 湿原というか草原というか、とても広大な美しい場所であった。

 一応、右から「大・白・森」の漢字をイメージ。「大」が一番簡単なのに・・・
さすが、信さんです。

この先の藪漕ぎに備え、ここで小休止を取る。



 下山路として沢下降する予定の明通沢を目指
し、ここから藪漕ぎに突入。個々の携帯GPSを
基に進む。最初は膝程度の藪だが、すぐに長身
の長野さんもスッポリ隠れてしまう藪となる。
正直、方向感覚は失われGPS頼りで進む。
頑張って進んだ先が崖だったり、どうにもなら
ず一度藪を抜ける為、登り返し、進路を再検討
する。
          




再び藪へ諸突猛進
     →五里霧中ならぬ五里藪中
     →艱難辛苦→満身創痍・・・



12:00頃大白森から藪漕ぎ開始し、現在もう14:00・・・
GPSで現在地を確認。※黄色の〇地点
このまま下降沢を目指すか※赤線②
      (本では沢下降2時間)
安全を最優先し登山道へ出るか※オレンジ線 
       (約5~6時間)
時間・天候も含め皆で話し合う。  
結果、各駅停車・超鈍行の登山道オレンジラインに乗車となる。
 因みに僕達の軌跡は青線です。
 赤線①の起点で北上し高度を上げ一度藪を抜
ける。入藪地点を再確認し再度藪へ入り東進す
るが悪戦苦闘。黄色〇で会議。
オレンジ登山道を目指し北上。といった流れで
す。

 皆で相談しながら進みましたが、地形図・軌
跡を振り返ると、入藪地点がまずかったと思い
ます。信CLとも話したのですが、正直、下降
沢への藪漕ぎを甘く見ていました。
 集会等で会の諸先輩方にご意見を頂き、次に繋げたいと思っています。宜しくお願い致しま
す。

 そんなこんなで、どうにかこうにか登山道へ
脱出。以降は、小雨が降ったり止んだり、ヘッ
デン使いつつも東北地方の奥深い山並みを歩
き、20:00に駐車場へ下山となりました。



 下山途中の三ツ石山小屋(無人)では、地元の
ロングトレイルチームが大宴会をされてまし
た。その方々が、遅い時間の下山者である僕達
にわざわざ暖かい飲み物を作り、振舞って下さ
いました。温泉情報等も教えて下さり、「一緒
に泊っていけば!ごはんもあるよ!」等々
温かく親切な岩手の人々に感謝です。
ありがとうございました。




 下山後、スーパー銭湯に入り、長野夫人お勧めの冷麺&焼肉店「ぴんぴん舎(盛岡駅前)へ!

 心も体も、お腹いっぱいの中、深夜0:00
東北地方を出発。数珠繋ぎ交代運転にて
朝8:00頃、無事湘南地方へ到着。

 グレードが高いルートではありませんが
自分たちで考え、話し合い、判断、行動する
そんな山行で学ぶ事も多く、喜びもひとしおで
した。当初の計画は果たせませんでしたが
色んな事がてんこ盛岡な楽しい山行。
 皆さん、ありがとうございました&またどっか行きましょう!
             
                 以上。


       
               






吾妻 中津川渓谷

日付 2019/09/14~9/15(*) 天候 晴れ 参加 越野(CL)、鈴木た、宮崎 越野(投稿) アルバム :


昨年鈴木先生と臨んだ中津川遡行のリベンジを果そうと、今年も計画した。昨年は入渓後雨が降り始め白滑八丁を過ぎたところで敗退した。今年はその雨の心配もなく秋晴れのもと足取りも軽い。中津川は昔登山道があったとのことで、所々でその軌跡を目にする。

                中津川レストハウスにて

白滑八丁は両岸切り立ったスラブ壁のゴルジュだ。乾いた壁であればステルスは威力を発揮するが、滑っていると全く歯がたたない。今回も台風の影響か、結構滑っていて通過に苦労する。宮崎さんと越野はステルス 鈴木先生はフェルト。


滑るスラブでドボン

このゴルジュの通過には予想通り?手間取った。ここから先は中津川のメインの滝のオンパレードになる。東京電力の取水口を通過すると落差40mの神楽滝が現れる。

神楽滝40m

高巻きも始めは踏み跡もあり鎖もあったりするが高度をあげていくと不明瞭になりルートファインディングが必要になる。この高巻きに約1時間弱を要した。この後の夫婦滝20mは容易に登り次の静滝20mはやや細かいホールドの壁をフリーで抜ける。

                  熊落滝
そして中津川の核心である熊落滝。計画ではこの滝上までを考えていたが、時間と疲れで幕を張る。整地されたテンバはなく、河原を整地してタープを張った。翌日も晴天でありうれしい。熊落滝は写真の正面奥で右に直角に曲がっておりそこに落差40mほどの滝が隠れているとのことだ。この滝の高巻きは下降点をうまく見出すのがポイントとのことだ。鈴木先生の人間GPSで落ち口直下に降りることができた。

                                                                        朱滝60m
中津川も終盤にきて最後の朱滝を迎える。滝の下部が朱色なことからこの名らしい。しばし鑑賞した。悪場も終わりあとは稜線に向けて頑張るのみだ。ここからは河原歩きとなるが、途中オンドルがあった。そうか山形県側は下山すると温泉だ。

                 ヤケノママ
最後は枝沢を忠実にたどり、灌木の藪を30分ほど漕いで中津川の沢旅を終了した。時間的にグランデコへの下山は無理で、天元台へ変更しリフトを3本乗り継いでスキー場に到着した。中津川は白滑八丁でのフリクションの限界への挑戦と滝の高巻きのルートファインディングが楽しい、そして滝の鑑賞も一見の価値がある沢であると思う。


9/13東京駅夜行バス23:50→郡山駅5:55→猪苗代駅6;30→中津川レストハウス7:30→白滑八丁9:30→神楽滝14:30→熊落滝下16:00 (幕)
9/14幕場6:30→熊落滝上7:30→筋滝10:30→朱滝上12:30→稜線14:30→天元台リフト16:00→スキー場17:00→米沢駅

2019-9-22,23 越後駒ケ岳

●期日:2019年9月22日(日)、23日(月)
●天候:
 9/22 晴れ。展望良し。風弱し。
 9/23 夜から強風(台風の影響)。小屋直下の岩場では体を持っていかれる程の強風。
中腹からは風弱し。
●行程:
 9/22 駒の湯・登山口 6:00 --- 8:25 小倉山 --- 9:05 百草ノ池 --- 10:05 駒の小屋  --- 10:40 駒ケ岳山頂 --- 11:05 駒の小屋・小屋泊
 9/23 駒の小屋 5:25 --- 8:10 駒の湯・登山口・下山
●参加者:中村

●報告:
△9/22
台風の影響で関東、長野、等が悪天候の予報なので、越後駒ケ岳に行く事にした。
何度も行っている所だが良い山だ。
日帰りでも十分行けるが山で泊りたいので、小屋泊にする。

前日、大湯公園の駐車場に車中泊し、早朝に駒の湯・登山口へ移動。


吊り橋を渡り小倉尾根に取り付く。

樹林帯の急登が続く。
駒ケ岳に行く人はほとんどが枝折峠かららしい。
(駒の湯から来たって言ったら駒ノ小屋の人に珍しがられた。)
なので、小倉山までは人が少ない。
静かな山歩きが楽しめる。

木々の間から駒ヶ岳がちらりと見えてくる。
小倉山手前に鎖場(1ヶ所)があるが登りは鎖を使うまでもない。
下りは鎖を使った。

ザレた斜面のトラバースは注意個所。

小倉山で枝折峠からの道と合流する。
駒ヶ岳が良く見える。
秋の紅葉はさぞかしきれいだろう。

百草の池辺りまでは平坦。

ここから山頂まで急登が続く。
道が崩れやすい個所は木道の階段が設置されていて歩きやすい。

頂上直下は岩っぽい道。
駒ノ小屋の鉄塔が下から見える。(小屋は見えない)


小屋で一休みし、荷物をデポし、山頂へ向かう。
山頂は展望良し。




尾瀬方面は燧ケ岳、平ヶ岳が見える。

小屋に戻っても11時位なので十分下山できるが、山で泊りたいので、小屋泊りにする。

小屋泊りは自分一人、幕営:1張り(2人)。
翌日は台風で強風の予報。
案の定、夜から強風になる。

△9/23
やっぱり朝から強風。
明るくなったら即、出発する。
小屋直下の岩場では体を持っていかれる程の強風だったが、百草の池付近まで来ると
風が弱くなった。

駒の湯まで誰にも会わなかった。

●駒ノ小屋
幕営可能。1張り:500円。ただし場所はあまりない。
2,3人用が4張り位。
休日は管理人さんが駐在している。
売店無し。ビールは売っていた。

駒の湯
外来は露天風呂のみ。
水かと思う程温度が低いが、ずっと入っていると温まる。
出た後も温泉入った感あり。
硫黄の臭いあり。
源泉がドバドバ噴水の様にあふれまくっている。
洗い場は1人分。