2010年03月13~14日 八ヶ岳連峰日ノ岳 中山尾根

概要: 冬季登攀 新人教育
場所: 八ヶ岳連峰 中山尾根
日付: 2010/3/13~14
参加: 伊三雄(L) 高橋
投稿: 高橋
写真: <http://picasaweb.google.com/chigasaki.mt/2010031314#>


2010/3/13(土)
天候: 曇り時々吹雪
ルート:(時間): 湘南台(7:30)~(10:30)美濃戸(11:15)→美濃戸口(12:00)→(14:45)行者小屋

コメント:
朝、出発時間が急遽1時間遅れることになり、寝不足解消のため2度寝したら寝坊という始まり・・・。
予定より出発が遅くなってしまったが、この日は予報天気も悪かったため元々目的地は行者小屋と決めていたので、時間的には余裕があったので、仕事や山岳会の話で盛り上がりながら、ゆっくり目的地に向かう。
美濃戸に着き、準備万端で出発!と思いきや、10分ぐらい歩いたところで、自分が忘れものに気付き、戻るハメに・・・。
気を取り直してと思ったら、今度は伊三雄さんのペースがなかなか上がらない。どうやらシャリバテだったらしく、昼飯を食べたら回復!その後は、なかなか良いペースで一気に行者小屋に着く。
着いた頃から、少し吹雪いてきたので、急いでテントを張ることに。テキパキと整地し、テントを張り、フライを被せようとしたら、あれ?何か変?上手く合わせられない(汗)!どうやら、違うテントのフライだったらしく、かなりフライが大きめ。それでも伊三雄さんのアイデアで何とか形にしたら、ちゃんと吹雪きの夜の寒さも凌げました。さすがです。
テントに入れば後はいつもの如く。伊三雄さんの考えを聞いていると、感心させられることが一杯で非常にタメになった。ありがとうございます。
最後は今後の山岳会の発展トークがメチャメチャ盛り上がり、色々なアイデアが出てきた。しかし、お陰でかなり酒も進んだので、忘れてしまうかも・・・という心配を他所に21:00に消灯。


2010/3/14(日)
天候: 快晴(予想どおりだけど、驚くぐらい最高)
ルート:(時間): 行者小屋(5:45)→(7:00)取り付き(7:20)→(11:00)日ノ岳→(12:15)行者小屋(13:00)→美濃戸口(15:00)~(15:30)美濃戸(16:00)~(19:45)湘南台

コメント:
4:00起床、他のパーティも動き始めている。ラーメンを食べたり、準備している内に、もう明るくなり始め、テントの外に出ると、感動するぐらいの最高の天気が迎えてくれた!
ほぼ予定通り5:45に出発する。と思いきや、10分ぐらい歩いたところで、伊三雄さんが忘れ物に気付き、戻るハメに・・・。昨日の自分を見ているようだった。
気を取り直して再出発!今日はシャリバテもなく、すぐに取り付きまで辿り着いた。
前後に1パーティずつの状態で登攀スタート。
1ピッチ目、初心者向けのルートとはいえ、自分にはかなり難しそうに見える。それもそのはず、アイゼンでの岩登りはこの日が初!トレーニングもしていなかったのである(汗)。それでも何とか登った。
2ピッチ目は、ゴタゴタしているときに膝を捻ってしまう。正直、結構痛かったが、登りたかったので、続行!
3ピッチ目に、最大の難所(自分にとって)が訪れる。登れない・・・。手が寒さで悴んで、しかもパンクしている。膝の痛みを庇いながらで、足も上手く使えない。後ろのパーティも待たせている状態で、窮地に立たされた気持ちだった。
しかし、敗退!の2文字が頭によぎった瞬間に、火事場のクソ力が!なんとか、この窮地を切り抜ける。
その後は、難所もなく、1つの窮地を切り抜けたことによる自信とで、割とスムーズに進む。
最後は、トサカ状のナイフリッジ!挑戦したかったが、膝が心配だったので捲いてもらい、日ノ岳に抜けて目標達成。
下山も膝の痛みでペースは上がらなかったが、通りすがりのオジサンが、美濃戸口から美濃戸まで車に乗せてくれるなどの子運にも恵まれ、無事、下山できた。
自分にとっては色々と宿題を残す形になったが、初の冬季登攀で得るものも多かった。また、技術的だけでなく内面的にも沢山のことを伊三雄さんから学ぶことができ、非常に貴重な時間を過ごすことができた。ありがとうございます。
もうすぐ、入会して1年。伊三雄さんを筆頭に、会の方々には本当に色々とお世話になりました。2年目以降も頑張るので、これからもよろしくお願いします。