爺ヶ岳東尾根

日付2010/5/28~29  簑島 単独

28日 4時40分鹿島山荘~6時P1331~11時30分P1978~14時P2411泊
29日 5時出発~6時爺ヶ岳山頂~7時冷乗越~10時30分大谷原 

少々時期外れだが今年最後の春山に行きたいと考えていた。  予定していた仕事が延期になったのでチャンスとばかり計画した。 悪天続きでも予報では28,29日だけはよくなるらしい
27日の18時には自宅を出発。22時頃には大谷原駐車場に到着し すぐに睡眠に入る。 翌朝4時40分には鹿島山荘から歩き始める。 いきなりの急登 始めは踏み後らしき道が付いていたがやがて熊笹の藪こぎとなる。 笹が露で濡れているのでズブ濡れ状態になってしまった。 6時に稜線に出たが見渡すかぎり熊笹の藪だ。 ガスも掛かり天気もイマイチ 時折小雨がぱらついた 雪は思っていたより少なく藪はどんどん濃くなる一方でまともに歩けない 熊笹なら少々体に引っ掛かっていても無理に進めるが木の枝が引っ掛かると一向に前に進まない まさにジャングルを彷徨っている感じだ 標高1950m位から北側斜面に雪が付いてきた  やっとこれで普通に歩ける 大体6時から11時くらいまでズーッと藪だ これほど深く長く厳しい藪こぎは始めてである 雪が出て藪が納まった時は感動した。標高も二千mになると雲の上に来ていて快晴になって気分が良い 展望も素晴らしい 鹿島槍や爺ヶ岳もすぐ近くに見える。  核心部はP2198からだ 痩せ尾根は再び藪こぎになった。北側の斜面は雪が付いているがあまりに傾斜がキツいので藪でも稜線を行く事とした。 ハイマツやダケカンバの藪こぎも大変だった。 なにせ隙間が小さいので手や足で広げるには大変力が必要だった。 お昼を過ぎるとパワーも落ちてなかなか前に進まなくなる。休憩の数も増えて来た。   やっとの思いで目的地のテン場に付いた テントサイトは広くて雲一つ無い晴天で、貸し切り状態だ 鹿島集落の田園風景も見えてきた 最高に気分が良い  やはり来て良かった。 翌朝は3時30分に起き 5時には出発 本日も雲上である 爺ヶ岳山頂ももちろん貸し切りだ 近くは針ノ木、剣などがよく見え 槍ヶ岳も遠く見える 再び感動    あとは下るだけ さあ帰ろう  赤岩尾根では2度ほど急な斜面のトラバースがあり 雪が緩くて危険を感じたが藪は無いので安心して下れる。西沢出合からは山菜のコゴミやふきのとうなどがたくさんあったが既に時期は遅かった。もう一週間早ければ沢山収穫できたと思う。 それでも1cmの小さいコゴミを一つかみ位とふきのとう20個前後をおみやげに持ち帰る事が出来た。  

全体として雪がもう少しあれば良い尾根だと思う。見晴らしが良くて歩きやすいし 機会があれば1月初旬か4月末頃に来てみたい。 

2010春山合宿報告 新潟 昼闇山と烏帽子岳


日付 2010/5/2(日)~5/4(火)

天候   晴れ

参加   加藤 新倉 水島彰 水島一 青木 青木千 清水 蓑島 高橋  塚越記 



コメント 
     
 5月2日(日)晴 
  
 前夜高速1000円を利用し、上信越道をで笹倉温泉のキャンプ場に入る。このルートの方が早いし運転も楽である。今年は4月の雪により懸念していたとおりキャンプ場の半分は雪に覆われていた。
 林道は焼山温泉スキー場後を過ぎたあたりから除雪されておらず、ここから歩き出す。アケビ平から雪に埋まった昼闇谷に降り、いつもの山頂直下のカールを目指す。カールは予想より雪が消えていた。しかし行者ニンニクの緑色はない、ここであきらめても良いのだが、一応現場まで行って証拠写真を撮ろうといつもどおり、息を切らし登り詰める。
 ところが現場に着くとなんと小さいながらも立派に生えているではないか!!早速アイゼンに履き替え夢中で採った。葉を広げていないので下からでは緑色が目立たなかったのだ。高橋が去年から目を付けていたエリアでたくさん採ってくれた。 キャンプ場へ帰ると別動隊(水島一 新倉 青木 青木千)の青木千が師匠を上回る釣果で、その夜は岩魚の骨酒といつもどおりの行者餃子、青木さんのアイデア山菜料理に舌鼓を打った。


5月3日(月)晴  水島彰 清水 蓑島 高橋 塚越

 この日は烏帽子岳1450mから阿弥陀山1511mを縦走の予定。昨日の昼闇谷を越え吉尾平に入る。鉢沢やその他いくつかの沢を超えるがスノーブリッジの有無との兼合いも有り、ルートファインディングがやや難。それでも天気は最高なので目指す烏帽子岳への最短(最楽)ルートが取れた。
 前烏帽子と烏帽子の稜線に出ると既に10時半をまわっていた。ここから直登は出来ないので右手の沢を横切り、北からの主稜線を目指す。アイゼンを付け頭上からのブロックに気を配りながら急な雪壁をトラバース。春山合宿らしくなってきた。最後には雪屁の弱点を突き、ようやく主稜線に飛び出すことができた。烏帽子頂上へは藪を避けながらの体力勝負。頂上付近で岩稜となりようやく頂上。12時半をまわってしまった。
 昨日の山菜をつまみにビールで乾杯。キジ打ちついでに阿弥陀方面を偵察に行くと藪の急下降と巨大ブロックを避けながらの南峰への登り、地形図を見れば北峰からの下りには岩場マーク。時間切れの文字が頭にちらつきながらのキジ打ちとなった。
 山頂へ戻り皆に説明、どうするか協議。明るいうちに吉尾平を通過出来なければ、ビバーグになることは明白。今夜は山菜天ぷらだ。無理はできない。もう1時間早く出発しなかった事を後悔しながらビールを飲み直す。そうこうしていると一人の登山者が登ってきた。厚木からきたというその「前期高齢者」とおぼしき方は40数年前には海谷山塊を登っていたというつわもの。その方曰くもう一人登って来るとのこと。もしやアケビ平の先で遅れはじめた酔っ払いではと思いつつも、下山開始。
 そしたらなんとその酔っ払いが下から来るではないか!!1時間半遅れながら、烏帽子まで来た。一同そのしつこさに呆れつつも再び皆で頂上へ登り返し、再度ビールで乾杯。酔っ払いも酔いが覚めるとペースが上がるらしい。
 下りは前日大雪崩を起こしてた「烏帽子大滝」直下経由で吉尾平まであっという間。明るいうちにキャンプ場へ戻ることが出来た。


5月4日(月)晴

 山の幸のみやげに加え、能生の道の駅で海の幸を買い高速道にて帰宅。
 阿弥陀岳まで縦走出来ていたならば、かなりの充実感を得られたはずだが、少し甘く考えていたので反省している。ただしトレースの無い、ましてや記録の無いルートへのチャレンジにはメンバー皆、喜びを見いだせたと思う。 

以上
 

茅ヶ崎山岳会 4月月例山行報告


1 期 日:4月25日(日)

2 山 域:箱根 強羅基点 矢倉沢峠~明神ヶ岳~明星ヶ岳

3 参加者:清水国洋(リーダー),水島伊三雄,塚越孝,青木弘子,早川真子

4 手記

当日は朝9時前に強羅を出発。前日の雷雨が嘘のように快晴の絶好の山登り日和。若干寒気のせいで朝方は冷えたものの、空気は澄んでおりすがすがしい天気だ。タクシーの運ちゃんの大サービスで金時登山口を越えて金時神社で降ろされた。少し戻って金時登山口から矢倉沢峠へ向かう。登り始めてすぐにドロドロの足場となった。前日の雷雨の影響でぬかるんでいるのだろうか。ま、稜線に出さえすれば乾いた快適な道になるだろうとの楽観的な見通しで稜線に向かう。稜線にはそれ程苦労なく到着。ところが、これから快適なハイク・・・との見通しが大きく外れ、相変わらずのぬかるんだドロドロの道が延々と続く・・・・皆も途中で滑ったりとヘキヘキしながら進んでいく。少し気持ちが萎えながらも、柔らかな日差しと、心地よいクールな乾いた空気に気分も癒され明神ヶ岳へ向かう。明神ヶ岳に着く頃には足場も良くなり展望も開け最高の気分になった。途中、山桜が綺麗に咲いており、これは今春比較的寒い日が多かったお陰だろうか・・・少し得をした気分だ。

明神ヶ岳山頂にはちょうど正午頃に到着。皆で乾杯!・・・・ムムム茅ヶ崎山岳会13年ぶりの復活の私だがかつて茅ヶ崎山岳会はこんな雰囲気だっただろうか?岩だ雪だ氷だと血走っていたイメージしかなかったが・・・。時は流れたんだなと感慨にふけりながら美味しいビールに舌づつみ。いいですなぁ~。

明神ヶ岳から明星ヶ岳へは足場も良く、展望も開けて快適に歩けた。とにかく一日絶好の登山日和で久々に“楽しい”と感じられるハイキングでした。帰りは温泉で疲れを取り、お酒で喉を潤しながらの帰宅となった。私がこのルートを選んだ理由として、展望の良さと足場のよさそして温泉であったが、

 登りで若干の足場の悪さはあったものの全般的には楽しく登れて満足な月例山行となった。

  参加した皆さんお疲れ様でした。