2019.3.21-23八ヶ岳バリエーション(ジョウゴ沢・赤岳主稜・石尊陵)

日付 2019/3/21(木)~23(土) 天候:雪~晴れの全部 
  参加 武藤(CL)、冨澤、長野、濱野(投稿)

本来は五竜岳のバリエーション予定でしたが、天候悪化の予報から武藤CLの
判断にて、八ヶ岳への転進となる。

湘南地方を早朝に出発。昼前には赤岳鉱泉へ到着。時間もある為、テントを
設営し、ジョウゴ沢のF1にて、プチアイスをいただく。

14:00 居酒屋が開店。鉱泉でもお酒が買える為、酒がすすむ。
夕飯は長野シェフによるユッケジャンクッパ。次から次へと調味料を加え
慣れた手つきで仕上げていく。
でも時々こっそりレシピを見ていたのは知っているぞ。
聞けば、抱さんから伝授されたレシピだったそうな。
とっても美味しい夕飯をいただく。
プチアイスの食べ過ぎで冷えた身体が温まり、21:00頃には睡魔のお出迎えzzz

その後の記憶が無い為、以下、長野さんに報告を依頼する。

というわけで、宴の夜は更けていき、武藤さんもいつになく酔いがまわり、濱野さんの肩を組んで、あしたは、いっしょにパートナーをくむからよぉ○♪×▽×などといつになく酒極まり呂律が不確かただ。

  翌朝、4時に起き、頭が少し痛いが準備を始める。気温は高めだ。

朝ごはんのラーメンを食べる段階で濱野さんの体調が思わしくないようだ。頭痛と気持ち悪さで今日の赤岳主稜はキャンセルすることになった。
 
 私たち3人で6時過ぎに赤岳鉱泉を出発する。アプローチの樹林帯は汗ばむくらいだったが、取り付きへの尾根に上がると風が吹き付けてきて、さすがに寒くなってくる。周囲はガスっており、取り付きの岩塊が見えず、トラバースする場所を少し迷うが、視界がぼんやりと見える間隙を縫い8時半頃取り付きに到着する。





 今回は3人だが、冨澤さんと長野で交代で登らせてくれるとのことで、じゃーんけーんホイ!” … うぅ。冨澤さんが勝って嬉々として1ピッチ目をスタートさせる。ここも雪のつき方で渋くもなるとのことだが、この日は十分に雪で埋まっており、軽々と超えていった。

 その後は掛け替えでリードを順番に交代していく。緩傾斜の綾をどんどん高度をあげていくのが気持ちよく、途中で雲が払われ視界も広がっていく。




上部岩綾部ではリードの順番が巡ってきて登らせてもらう。稜線に乗り上げる岩場で少し左寄りの壁を登るが、右寄りのチムニー部(?)の方が登り易かったようだ。

 そこからは50mいっぱいまで伸ばしてから、コンテで登っていく。最後はロープをしまって登るとそこが赤岳山頂だった。11時半だった。



ここは私は何年も前に来たが天候で断念させられたし、冨澤さんも冬季は初めてとのことだったので、宿題を終えられて充足感をしばし味わう。

 
さてさて、下りながら明日はどうしようかと話しつつも、みんなテントに残して来た濱野さんの体調を心配していた。もしも熱とかがあればすぐに下山せざるを得ない。朝の様子だと、相当しんどそうだった。

 気温が高くなり、樹林帯の雪は緩んで重く足にからみ、心配に沈む心持ちで、赤岳鉱泉まで戻ったが

果たして、濱野さんはテントの外で暖かな陽射しを一身に浴びて、にこにこと日向ぼっこをしていた。

 (皆)え

 (皆)体調、大丈夫なんですか?

 (濱野)だって気持ちいいんだもん 
 (濱野の心)テントキーパー中に赤岳鉱泉で缶ビール買って飲んだ事は
      黙っておこう・・・  
   (皆)なるほど確かに。。

 (皆)って、ただの二日酔いかいっ!

  というわけで、もちろん二日酔いは迎え酒で制すのが決まりで、この日も昼から居酒屋が開店し、武藤隊長が思い出ごとボトルキープされていたにごり酒をじゃぶじゃぶ振舞ってくれ、再び酩酊におちていく。

  長野さん、空白の時間を埋めて下さりありがとうございます!

武藤さんから頂いた、にごったお薬を飲み、記憶の戻った濱野が、以下ご報告を再開致します
 
14:00頃 皆と僕の記憶が戻ってくる。居酒屋が開店した
つまみと酒であっという間に時間が過ぎる。
今夜も長野シェフが腕を振るう塩ちゃんこ。自宅での定番メニューと言うだけあって
これまたウマイ!

明日は石尊稜。
4:00起きに備え、酒も控えめに就寝。

6:15鉱泉を出発し、8:15石尊稜の取り付きに。


冨澤・長野、武藤・濱野で組み登攀開始。


下部・上部岩壁共にリードする勇気はありませんでしたが、初日のプチアイスでバイルの使い方に少し慣れたおかげで思っていたより順調に登れました。

                僕ではありません・・・武藤さんです

冨澤・長野組も滞りなく登っておりました。




12:15 石尊峰に到着。天気は回復せず風も冷たく、寒い登攀でしたが
     充実した山行となりました。

帰りは地蔵尾根をビビりながら(僕だけ)降り、無事下山となりました。

昨年4月に入会し、右も左も分からなかった自分が、翌年3月に
冬季登攀をしているとは思ってもいませんでした。
ひとえに、諸先輩をはじめ会の皆様のお陰だな、と感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さま、ありがとうございました。

長野さん、美味しいご飯とブログフォロー
ありがとうございました!


                        以上











2019.3.24 八ヶ岳 石尊稜

日付 2019/03/24(日) 天候 晴れ 参加 永田(CL)、武藤信彦(投稿) アルバム :


行程  美濃戸6:30~赤岳鉱泉8:00~石尊稜9:00~石尊峰14:00~地蔵の頭14:30~行者小屋15:00~美濃戸17:00























同じ歳のちょっとおにーさんペアで、南八ヶ岳横岳西壁石尊稜に行って来た。人気のバリエーションルートで事前情報では渋滞などで13時間ぐらいの行程になるらしいとの事だが、取り敢えず行ってみる。

鉱泉からトレースはあるものの、あきらかに本日のものでは無い。本日先頭かな…

誰に会う事もなく下部石壁に着き取り付く。永田さんがリードでスタートして、つるべで登攀。

1P目は草付きのミックスをフォローで登攀。雪は少なく自分のレベルではバイルより手の方が確実に早く登れるが、後続も居ないし、折角なのでバイルで登る。ピックが刺されば安心だが、岩に引っ掛けるだけというのはまだ信用できない。垂直に引けばズレないが、立ち込んだ時などに少し角度を変えたり浮かすとズレてしまう。解ってはいるが、沢山経験を積まなくてはと思った。

2ピッチ目はリードさせて貰う。記録やトポでは細かくピッチを切っている様だが、先行も後続も居ないし、天候も視界も良い。気温も高くロープが固まる心配もなく、流れも良い。なので無理はしない程度に60m ロープを最長まで利用して、灌木や岩で確保点を作り登った。

4ピッチ目、ナイフリッジが出てきたコンテでやり越すが、あまりにいい絵なので写真を撮りまくる。
上部岩壁も無事に登り、フリーなどを除けば6ピッチで登れたと思う。

石尊峰登山道に出て握手し,地蔵尾根から行者小屋経由で美濃戸へ。あれ? 鉱泉から誰かに会ったっけ? 駐車場はポツンと1台の車。本当に貸し切りだった。

永田さん、天気も良く貸し切りで良い登山が出来ました。ありがとうございました! 今後も宜しくお願い致します。

H31.3.8-9 磐梯山イグルー造営山行

日付 2019/3/8-9 天候:快晴 参加 :武藤信(CL)、拝原、濱野(投稿)
以前からやってみたいと話しをしていたイグルー造営。
いくつかの候補地の中から選んだのが、前週に信さんが下見に行った
東北地方の磐梯山でした。


湘南地方から56時間を掛けて、裏磐梯スキー場→リフトトップ→銅沼にて造営。
下見済みの信さんを頼りに、リフトを降りてズンズンズン♪念の為、GPSを確認するとどうもちがう。
) 「雪が降って先週と全然景色がちがうんだも~ん」
拝原・濱野) 「このポンコツが~」




拝原リーダーの主導により、程なく銅沼に到着。
イグルー造営の適地を探し、直径2.5m程の円を皆で行進&圧雪。
スコップでブロックを掘り出し、外周に積んでいく。

雪面が掘り下がると共に壁が高まり、円内からブロックを積み上げる1
とブロックを掘り出す2人に分かれる。
スコップでの掘り出しが困難な固さからは、スノーソーの出番。

さすが大工の信さん。良いブロックを次々に放り出す。




しかし、天井用に使いたい、薄くて長いブロックを掘り出すには
圧雪が弱く、掘り下げている内に地面が出て来てしまう・・・
徐々に同じ作業に飽きてきた・・・
相談の結果、天井部はツェルトにする事に。
3時間で、初めてのイグルーが完成する。



NOBUTVの番組収録的には、ここで終えても良かったのだが
おしゃべりカメラマンの拝原さんが秘密兵器をとりだした。

そう、ドローン‼



撮影者・著作権:拝原
 
 
著作権侵害し無断使用でアレンジ:武藤(信)

 
スゴイ世の中になったもんだ。

時代の最先端を堪能した後は
いつの時代も変わらないオールドスタイル。座・宴会。

いつも以上に気合いを入れて担いできた酒と数々のおつまみ。
食当の信さんも気合いを入れて、餃子やアヒージョー、おでん等々を
繰り出す。しまいにゃオージービーフのステーキも飛び出した!

徐々に日が落ちるにつれ、ローソクの灯りと白い雪壁が輝き出す。

こんなロマンチックな空間に居るのは・・・

 そう、おっさん。


宴会は遅くまで続いた。酒が尽きたから寝た様なもんだ。



今回の目的は、あくまでイグルーの造営。目標は達成したんだ。
伊三雄さん、「根性無し」とは呼ばないでおくれ♪

翌日は快晴。のんびりと起床し、温泉入浴後、馬刺しを堪能する。


そして白虎隊で有名な飯森山や鶴ヶ城を廻る。




帰りの長い道中で、お国の為に若くして散っていった侍達に想いを馳せながら
その勇姿に自分達の若かりし頃を投影する事は出来る筈も無く
サービスエリアで止まる度にアイスを頬張る
野武士(のぶ氏)であった。

以上




2019/3/16-17 上高地アイスクライミング(中千丈沢)

日付:2019/3/16-17  天候:晴れ-雪 参加 :渡邉(CL)、塚越、宮崎、久米、安波(投稿)
アルバム : https://photos.app.goo.gl/9XAocAwAebxVfWhP9

今シーズンのアイス納めに上高地へ行ってきた。2年前、同時期に訪れたときはとても天気がよく、春のうららかな日差しの中のクライミングが出来、今回もそんなハイキング気分での参加だった。が、大ラッセル大会の山行になった。

沢渡駐車場待ち合わせにしたが、坂巻温泉に有料で駐車できることが判明し移動する。釜トンまでは約30分多く歩くがリーズナブル。

準備を整え2パーティーに別れ出発。上高地2回目の渡邉・安波はサイドワインダーへ。塚越さん・宮崎さん・久米さんは主要エリアへ。


主要エリアへは概ねトレースが付いていたが、後半は他パーティーと交代でラッセルだったとのこと。サイドワインダーへはトレースなし。目指すルンゼを探しうろうろ、、、GPSと地形図を照らし合わせルンゼが判明。上の写真の大きな株立が目印。ルンゼは一見見えず、うそでしょ?、というような岩壁と雪壁が見える。

急なルンゼを駆け上がる、わけには行かず進まない。ワカンを装着しリトライ。はじめは膝ラッセルだったが、すぐに深くなり腿~股ラッセル。ルンゼ上部は雪がしまっていない上に深部は氷で怖い思いをした。アイゼン+ワカンがベターか。

ルンゼを約130m登り、沢が急に左に流れを変える所の右の尾根へ上がる。尾根を越えたらお隣の沢へ下降。かなり急だったのでここは懸垂で。

降り立った沢を詰めていくと右手に10mくらい?の滝が見える。かなり埋まっているように見えた。

左俣に進路をとりラッセルを続ける。もはや腰どころではなく、胸より上で顔上まで。眼の前の雪を崩し泳ぐように進む、というか進まない。

滝が見えてからがまた長かったがなんとか到着。ラッセルすること3時間半。。。取り付くのにもまたラッセル。

ヨレヨレの中1本づつ登った。氷結はしていたが、雪が乗っているところも多々あり手足が決まりにくい。抜け口はざくざくボロボロでスクリューは打てない感じだった。滝の大きさは約32m、60mロープのロワーダウンに少し足りない。

1本づつがなかなか終わらない、、、ベースへの戻りが遅くなり、そんなこんなで皆さんにご心配をかけてしまった。すいません。。。
下降時は最初に登ったルンゼは懸垂で。60m×2ピッチ+α


2日目は某沢へ行こうか、なんて話をしていたが、前日のラッセルを考慮し断念。みんなで主要エリアへ向かった。上の写真は右が一角獣、左奥がジョーズ。どちらも登れる状態だった。

Zは・・・クローズです。というか今シーズンはOPENしないかな。

ミルキーウェイもOK。草が出ていますが。
鷹の爪や達磨アイスも登れる状態らしい。

雪の降りしきる中ハバネロへ。蒼くてとてもきれいな氷です。

久米さんリード、するも上部が悪いらしく宮崎さんへ交代。やはり難しいらしく、左から渡邉さんリード。みんなお疲れな感じでした。風はなく無風状態、でも寒い。こんなに寒いのに氷は水氷、ハードシェルは濡れるしなんでだろ。

今回はラッセル訓練ついでにアイスと言う感じでした。まともにラッセルしたのは初めて。こんなに雪と戯れたのも初めてで、実は楽しかった!それもベースのある日帰り装備だけだからだとは思いますが。いい経験になりました。今回もありがとうございました。
無事アイス納めがおわり、次は春山雪稜シーズンです。





2019.3.8~10第11回ウインタークライマーズミーティング滝谷

日付 2019/3/8~10(金土日) 天候 晴れ 参加 瀬沼(投稿) アルバム :

 今回、第11回WCMに参加して来ました。場所は、日本を代表するアルパインクライミングエリアの滝谷です。WCMとは、冬期クライミングを目的とし、クライマー同士の交流を図るミーティングです。参加メンバーの中には日本を代表するアルパインクライマーが多数参加していて緊張の中、新穂高に集合しました。
今回ロープを組むことになったS氏、なんと先々週の錫杖で偶然にもお会いし、それが唯一の救いでした。初日は滝谷避難小屋を目指します。
自分は参加者の殆どが初対面ですが、そこはクライマー同士すぐに色々な話で盛り上がります。
皆さん、いい方ばかりです。
 
 
2日目
 
午前1時に起床し手際よく準備を済ませ、それぞれのルートを目指します。自分が登るルートは3
尾根です。滝谷出合を出発して、まずは雄滝を越えます。前日にフィックスを張って頂いたので簡単にクリア。2~3日前に、かなり降雪があったが雪崩の心配はなさそう。
 

 
 
C沢を詰めて徐々に取付きが近づいて来ました。やはり強靭なクライマー達はラッセルのスピードもハンパないです。

天気の良い中、快適なクライミングが出来て最高です。


日本を代表するクライマーA氏。カッコイイですね!

3尾根は、ルートグレードは4級ですが、比較的易しいピッチが続くます。
上部はドーム右側のルンゼを詰めてドームの頭に抜けました。

涸沢は、まだ深い雪の中。


無事に主稜線に抜け、下降ルートはC沢左俣です。コンディション次第ですが、クライムダウンで降りれます。






 
 
これだけのクライマー達が滝谷を登っているのは圧巻です!
トップクライマー達は難しいルートを登っていましたが、機会あればチャレンジしたいですね。
ただ第1尾根パーティーはそうとう苦労してました、確か主稜線に抜けたのは21時か22時ぐらいでは!でも流石ですね、なんとしても抜ける精神的な強さは勉強になります。
今回、WCMに参加し皆さんのモチベーションの高さ山に対する姿勢は、かなり刺激を受けました。このブログを書いている時も色々思い出し、また滝谷に行きたくなって来ました。
ロープを組んだS氏、世話役のM氏、サポート役の方々、参加者メンバー色々有難うございました。
来年も是非参加したいですね!よろしくお願いします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

3/17/2019 横岳西壁 小同心クラック


日付:3/17/2019(日)
天気:曇り→ホワイトアウト
参加:相原(CL)、Aさん、落合(投稿)
行程:赤岳山荘P5:55ー赤岳鉱泉7:15ー登攀開始9:50ー横岳12:35ー赤岳鉱泉15:30


「今日は運命共同体だから。」

って言ってくれたにも関わらず出だしからハイスピード!!
全くついて行けないんですけどー!!
私が赤岳鉱泉に到着した頃、既に到着していた相原さんの額には玉のような汗。近くにいたガイドさんがお客さんに「汗はかかないように。」とアドバイスしていたようですが(笑)

今日は運命共同体なので、大同心基部で私を待って下さっていた。寒いなか本当にありがとうございました。大同心基部からのバンドは雪が一部緩んでいて恐かった。


1P目 相原さんリード フェースからチムニー
登攀開始時には2PT待機していたが、体調不良で1PT下山した模様。


既に雲ゆきが怪しくなってきており、寒さと私の登攀スピードが遅いため相原さんが震えながらビレイしてくれていた。景色はもう見えない。


2P目 落合リード チムニー
ホールドは豊富だが浮石もあり。雪を払いながらハーケンを探すが見つからず、迷いながら中間支点を取っていく。ステミングしていた時に左股関節がつりそうになり一人悶える。もう少しロープを伸ばせば良かったかな。

3P目 終了点まで相原さんリード
終了点から横岳山頂までフリーで。山頂直下で少しいやらしい岩場が1箇所あり慎重に登った。


当初、大同心ルンゼを下降予定だったが裏同心ルンゼに変更。切れ落ちていたり、急峻な斜面が幾度となく現れ、懸垂下降はトータル3回(2回灌木で)。懸垂以外はノーザイル。道なき道を相原さんが先陣をきって膝~腿ラッセルして下さった。下降時のルートは私にとってxtreamな場面もあったが、相原さん曰く「普通だったね。」って...


今回もとても貴重な経験をさせていただき、体力・メンタル面の訓練になりました。ご一緒して下さった相原さん、Aさんありがとうございました!

3/10/2019 谷川岳 一ノ倉沢 東尾根


日付:3/10(日)
天候:快晴(暑いくらい)
参加:宮崎(CL)、久米、大熊、落合(写真・投稿)
アルバム:


夜空を見上げると満天の星空。北斗七星がはっきりと見える。好天が期待できるが、夜から天気が崩れるらしい。

夜明け前の空の碧、漆黒の岩肌、白さを纏った谷川岳が目の前に現れ、その圧倒的な美しさに息をのむ。


美しい景色に見とれつつ一ノ沢をつめる。シンセンのコルまでひたすら直登。途中何ヵ所かデブリあり。


第2岩峰は、ほそーく心許ない立木で支点を取り宮崎さんリード。アッセンダーを用いた登攀は初めてだったがすぐに慣れた。やや右寄りに登りながら草付きと岩のミックスで難なく通過。


今日は暖かいを通り越して暑いくらいの陽気だった。とにかく暑く、氷柱や雪で水分補給する。


雪庇は既にトレースができていた。
二ノ沢本谷では絶えず小規模雪崩が発生し、滝沢方面から轟音が響いてくる。


第1岩峰は右に巻いた。岩峰の下になぜかアイゼンが片足落ちていた。なぜ?気温のせいで雪が緩んできており慎重に岩峰下をトラバースし、最後の雪壁を越えていく。雪庇を乗り越えたらもうすぐ山頂だ。