甲斐駒ケ岳 尾白川 黄蓮谷右俣(夏山合宿 沢登り) 後編

日付:2012年08月13日(月)~15日(水) 12日(日)夜発
天候:曇 時々 雨 時々晴
参加:高橋(CL、投稿)、伊三雄(SL)、彰治、塚越
行程: 竹宇駒ケ岳神社 ~ 尾白川渓谷道 ~ 不動滝 ~ 日向林道(終点まで) ~ 尾白川 ~ 黄蓮谷右俣 ~ 甲斐駒ケ岳 ~ 黒戸尾根 ~ 竹宇駒ケ岳神社 
朝4時に起きるも昨夜の雨で準備が捗らず、6時半頃に出発。
坊主の滝の巻き道は、左岸にある大きなガレ場を途中まで登ってから左手の林の中の踏み跡を辿り、坊主の滝の上に出た直後、懸垂にて再度沢に降りるのが正解。
(懸垂地点から先も踏み跡はあったが、高巻きになり過ぎてしまうと思われる。)

下降した地点から少し登ると、二俣となり、右に行けば奥千丈の滝方面へ。 
ここで、増水もしてたので「引き返すか?」という声も出たが、塚越さんが「行くべ!」の一言で一蹴して続行することに!

右俣に行って少し進めば長い奥千丈の滝の始まり。
下の写真はその手前だと思うが、増水しているので結構怖い・・・が、あまりロープは使わずさくさく登る。
奥千丈の滝は右岸から巻いていったが、ところどころ気持ちが悪いトラバース等があって、気は抜けない。
右手を見ると、大きな滝が連続して続き、この沢の大きさを改めて実感する。
奥千丈の滝の巻き道から沢への降りは、枝沢への懸垂。
ここで降りないと随分と登ってしまい降りれなくなってしまうので、ちゃんとルートファインディングできないと迷ってしまうことに・・・。
特に、今回はガスで視界不良だったため、難しかったと思うが、頼もしい先輩方は迷うことなく突き進んでました。

奥千丈の滝を越えても、増水+ヌメりで難所は続くが、力を合わせて突破。
また、遡行図には本当に代表的な滝や分岐しか載っておらず、あまり当てにできない
自分独りだったら、不安になって前に進むのも難しかったと思う。

みんなで協力して踏み跡を探し、外れないように慎重に進んでいったら、ようやく視界も晴れてきて、稜線(らしきもの)が見えてきた。
予定より、大幅に遅れながらも、最後の休憩を取って、一気に頂上を目指す。
15時頃にようやく頂上直下の登山道へ合流。
稜線へ出れば陽射しが当たって暖かい・・・と思ったら、強風で濡れた体を更に冷やしてくれた。
バテバテになりながら、甲斐駒(自分は初)の山頂まで行って記念撮影。
達成感と、下るだけという安堵感で満たされながら、重たい足を動かし、下山を開始。
途中、あまり景色は拝めなかったが、下り途中では下界が綺麗に見えて、疲れを癒してくれた。
7合目まではなんとか降りてきたが、5合目までの道で彰治さんの足が止まってしまったので、途中でビバーク。
(昨日、タープからはみ出てたせいで、雨に濡れてほとんど眠れなかったせいだろう。もしくは飲み過ぎ)
自分も、肋が痛く、続けての下山はキツかったので丁度良かった。

8/15(水)
昨夜は疲れていたので、あまり騒がずに寝たので(でも何故か色々と語った記憶が・・・?)、体力はすっかり回復。
午前中の内に下山し、渋滞にハマる前に帰宅できた。
帰りの車中は、もちろんドライバを除き打ち上げが・・・。

今回のような大きな沢を、増水するような天候の中、自分なんかが見事突破できたのは、伊三雄さん、彰治さん、塚越さんの御陰です。
本当に有難うございました。

甲斐駒ケ岳 尾白川 黄蓮谷右俣(夏山合宿 沢登り) 前編

日付:2012年08月13日(月)~15日(水) 12日(日)夜発
天候:曇 時々 雨 時々晴
参加:高橋(CL、投稿)、伊三雄(SL)、彰治、塚越
行程: 竹宇駒ケ岳神社 ~ 尾白川渓谷道 ~ 不動滝 ~ 日向林道(終点まで) ~ 尾白川 ~ 黄蓮谷右俣 ~ 甲斐駒ケ岳 ~ 黒戸尾根 ~ 竹宇駒ケ岳神社 

Photo 
<https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/2012081315_>


Commnent
前置き
本来は、8月11日(土)から黒部 上ノ廊下へ挑戦する予定だったが、天候が悪かったため、仕切り直して、尾白川 黄蓮谷へ予定を変更することに・・・。

8/12(日)
上ノ廊下を中止して、急遽 黄蓮谷に行くことにし、夜中に茅ヶ崎を出発。
行きの車ではドライバを除き、いつもどおり小宴会が行われる。
竹宇駒ケ岳神社の駐車場についたら星が出ていたので、明日からの山行に胸を膨らませながら仮眠。

8/13(月)
伊三雄さんがバイクで到着してからささっと準備をして、いざ出発。
竹宇駒ケ岳神社で安全祈願をしてから、尾白川渓谷道を歩き、次の目標地点 不動滝を目指す。
途中、綺麗な滝を拝むことができ、アップダウンは多いけど、テンポ良く歩いていく。
道中、見所のある滝が多いので飽きずに歩け、中でもスケールが大きい神蛇滝では、先は長いのに、思わずゆっくり休憩してしまった。
約1時間半で、不動滝に到着。
ここから廃道となった旧道で尾白川沿いに登っていく予定だったが、踏み跡が不明瞭だったので、日向林道まで登り(かなりの急登だった)、終点から尾白川に降りて入渓するルートへ変更。
ちなみに昔の遡行図では、日向林道終点まで車で入れると書いてあるが、今は土砂崩れ等で完全に廃道となっており、車では入れないので要注意。

林道終点からフィックス ロープで降りれば、いよいよ入渓地点。
期待できる予報ではなかったが、この辺からポツポツと降り出してしまった。
入渓直後から、それほど大きくはないが、綺麗なナメ滝が連続するので愉しく登れる。
今回自分はΣシューズを選択したが、岩は結構ヌメっているので、フェルトのシューズにしておくべきだったと後悔。
途中、伊三雄さんが投げてきた石が原因で滝で足を滑らせ、肋を強打して滝壺にドボン!
(その時はなんの痛みもなかったが、その日の午後からじわじわと・・・、下山後2日間は起き上がるのも辛い状態に。でも幸い骨に異常はなかった。)

途中、登れないような滝も出てくるが、探せば簡単に巻き道を見つけることができた。
しばらく歩くとようやく千丈の滝へ到着。
ここに滝を目の前にした良い幕営地があり、ついつい甘えそうになったが、明日のことも考えて、もうひと踏ん張りすることに。
千丈の滝の巻き道は分かりにくいが、少し登って探せば、小さい石碑とその脇を通る踏み跡が出てくる。
沢に戻って少し進むと、正面に大きなガレ場、左に坊主の滝が見える地点へ。
ここには8月にも関わらず大きな雪渓が残っていた。
ここで、時間切れで降りてきた佐世保からの3人組と出合い、坊主の滝の巻き道情報を頂くことができ、非常に役に立ちました。有難うございました。

この日は、「雪渓間近で寒い」という意見を聞かない伊三雄さんの一存(?)で、この場所で幕営することに。
(やっぱり寒かったけど、良い場所でした。)
タープを張り、焚火を起こしたら、早速乾杯。
自分にとっては初の沢泊で、夜には雷雨、それ以上に騒がしい彰治さん等々ありましたが、しっかり休めました。

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