2016年7月10日 シャモニー コズミック山稜(Arête des Cosmiques)

日付 2016/7/10(日) 天候 快晴 参加 早川浩、塚越、久野、重盛、相原、穴井(投稿)
アルバム:https://goo.gl/photos/fWVSZ76x8BbkYSKU7

行程:ロープウェィ ミディ展望台駅7:15 シモン小屋跡 取り付き8:30 終了点(ミディ展望台駅)11:30

シャモニー遠征、1日目は高度順応と山域の把握を兼ねて、エギューデュ・ミディ針峰の南西稜を構成するコズミック山稜へ。初日に相応しい晴天の中、モンブラン山群の峰々をバックに心地よいクライミングを楽しめました。


モンブラン三山をバックに(終了点から)


ロープウェィ駅は滞在アパートから5分ほど、始発6:30発の駅には観光客とクライマーで賑わっていた。
料金は往復で50ユーロほどかかるが、7日間のマルチパスは135ユーロほど。(シャモニー山域の主要なロープウェイで利用可)
標高1080mのシャモニーの谷底から3842mまで30分足らずで一気に高度を上げる。



1900m地点の途中駅で乗り換え、ミディ針峰の上に立つ展望台へは15分ほど。




駅に着くとクライマーは足早に坑道を進み、ヴァレー・ブランシュ氷河へと下りる氷のトンネルでアイゼンを装備していた。我々もここでハーネス、アイゼンを装着した。




準備を整え、いざトンネルの外へ飛び出す。アルプスの雄大な山並み、プラン針峰へ続く縦走路の先にはドリュー、グランドジョラスなどモンブラン山群を一望できる景色に圧倒された。


コズミック山稜への取り付きへはミディ針峰から北東稜を伝ってヴァレー・ブランシュ氷河へ一度下り、ミディ針峰の南面を時計回りに巻きながらコズミック小屋手前のシモン小屋跡に向かう。シモン小屋跡から取り付き、巻いた山稜を展望台駅に向かって戻ってくるように登攀するルートとなる。

氷河へ下ると正面にはモンブラン三山への縦走路が続く。トレースはバッチリであったが、ガイドパーティは皆、アンザイレンで向かっていた。


8:20 取り付きへ着く。出だしは切れ落ちてはいるが、簡単な雪稜、ミックス。





アップダウンを20分ほど繰り返すとすぐにさっきまでいた展望台が見えてきた。登攀時間は2~3時間とトポにあるが足慣らしには持ってこいな人気ルート、ガイドパーティが絶えず若干、渋滞気味のなか間隔をあけてのんびり登ることに。






 ルート中にはジャンダルム(3731m地点)と2つのツルムからなる3つの岩塔が山稜に華を添えているが、1つめのツルムを右巻く所で1度、30mほど懸垂した。






中盤以降はⅢ級からⅣ級ほどのミックス。難しい所はなく、クラック壁の1箇所のみロープを出した。ルートはほぼ南面に沿って登ることになるので、天気が良ければ半袖でも気持ちよく登れるだろう。この日も快晴で日差しが強かった。ただし日陰はそれなりに寒かった。





2時間ほどで展望台駅への最後の岩壁に出る。最初のクラックを5mほど登り、日陰になっている西面から頂上の肩へ出た。



クラックを登るガンマーさん



登ってきた山稜を振り返る。





 最後の岩壁の肩へ達する西面側はボソン氷河まで一気切れ落ちており高度感がある。先行パーティが5.10aムーブと連呼していた箇所はガンマーさんが難なくフリーで登る。確かに高度感はあったが、ホールド、スタンス豊富で各自フリーで通過した。






11:30 終了点から。絶景のモンブランをバックにしばし写真撮影。

展望台へは岩稜から掛けられた鉄梯子を上って終了。観光客のシャッターが眩しい。この不安定な鉄梯子が核心といっても過言ではないはず


展望台ではアルピニズム発祥の地であるシャモニー・モンブラン山群の登攀史料館を見学。日本人観光客も多かったです。





ロープウェイで下山後、メインストリートのハンバーガー屋で初日の打ち上げとしました。




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