多摩川水系峰谷川坊主谷20170813

日付 2017/8/13(日) 天候 曇りの雨 参加 塚越(CL)、阿久津 以上


圏央道が開通してから奥多摩の沢に通うようになった、塚越さんと鉛色の空の坊主谷に行ってきた。予報では山間部で時折雨が降る予報で増水が心配され中ではあった。
三沢橋から入渓地点へ向けて林道を走らしたところ、途中崖崩れを起こしており連日の雨で地盤が緩くなっているようだ。車両は途中で駐車して入渓地点へ歩いて行く。
入渓点から入水する。やはり奥多摩の沢は丹沢の沢と比べて冷たく感じる。

今日みたいに気温が高くない日には少し冷たい。入渓してから暫く歩く、最初の連瀑が出てくる。

他の人が登ったブログを見た時より滝の水量が多い。塚越さんと直登をしてみるが、水量が多く剥がされるが、二人して気合い入れて直登する。連瀑を終え進んで行くと左右均等に取れた美瀑が出てくる。水量以外は難しい点もなく直とする。

水量と高度感が良い塩梅で写真がカッコよく撮れる。
次の5連瀑へ向けて脚を進めていく途中で、塚越さんが天然のナメコ?を発見する‼︎

二人してナメコか?疑いながらもナメコを間違える時点、きのこ山行で修業した意味がないという話になり、自分達の経験値を信じて採取する。ナメコ⁉︎収穫して進むこと5分も経たずに坊主谷核心の五連瀑が現れる。
最初の1-2瀑は難なく直登するが3-4は直登は難しいため右岸を快適に詰めて行き、5瀑目へ到着する。

5瀑目は左岸を快適に詰めて行く、12mとトポ図には記載されていたが体感では10mぐらいに感じる。
(初心者同行時はロープ確保は必須だと思う)


坊主谷核心を越えてからは連続する釜付きの小滝を詰めて行くが少し退屈ではある。進んで行くとワサビ田の跡が連続して出てくる快適な平地になっているので、そこで休憩を一本とる。
各自、行動食を食べようとしたら塚越さんが車に置いて来てしまったということで、自分の行動食を分ける。塚越さん的には山行中の楽しみであるアルコールが無いことが行動食を忘れたことより寂しいみたいだ。ただ、塚越さんはこの後に起こる奇跡を知る由もなかった。
休憩をとり終えワサビ田の跡をひたすら進んで行く、取水槽を越えて二俣も越え最後の登山道目前まで詰めて行くが水量が減らない‼︎

だいたい、沢を詰めきると草付きに変わり蒸し暑い中藪漕ぎが待っていることが多いが、この沢は快適に最後まで詰めさせてくれる。終了点の登山道も見えてくる。やっぱり、山屋はピークでアルコールを飲みたいと思いながらも塚越さんが忘れたので残念と思いながら最後の詰めを進んで行くと、沢底に空き缶が露出している‼︎ゴミだと思いながらも、ひょっとしてアルコールか‼︎と思い掘り出してみると、アサヒの缶が出て来た‼︎流石に空き缶だと思って見たところ、空き缶でもなく中身がしっかり入っっている‼︎思わず興奮して後方の塚越さんにビールを発見したことを伝える。塚越さんもビール発見には驚いており、ダッシュで詰めてくる。塚越さんが来るまでの間に発見したビールの賞味期限を確認したところ、「9108」‼︎、何回か確認するが1991年、約26年前のビールを発見したのだ‼︎飲み口の形状も今とは異なりラベルも見たことが無い銘柄だった。


後方から来た塚越さんが、自分が見つけた同じ場所で2本目を発見‼︎2本とも外観に問題がないので、ピークの登山道水場で洗ってから塚越さんが試飲をする。

味は特に問題なく美味しいとのこと、自分も怖さ半分に味見をしてみる。本当に特に問題ない味がする。26年前の塚越さんが青春時代のビールを発見したり、ナメコ?を発見したりと実り多い山行になった。下山を開始すると雨がしっかり降ってきた。下山路には連日の雨の影響でキノコが大量に生えているが、食べれるか不明なのでそのまま下山して行く。浅間神社を過ぎてから少し道を間違え、間違えた先で猿の集団に投石をされながらも投石を避けて下山路の尾根に取り付き無事に下山終了。帰路の林道は行きには無かった大きい石が落ちていた、やはり雨で地盤が緩んでいるようだ。石をどかして問題なく集落に出ることが出来た。奥多摩の沢は蛭がいないので本当に快適に楽しめる。圏央道の開通は山屋にとっては有難いことだと実感しながら帰路についた。

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