剣夏合宿 チンネ左稜線

日付 2017/08/11~14(*) 天候 雨や晴れ 参加 武藤(CL)、越野、海保、山口絵、越野(投稿)



8/10始発のアルペンルートに合わせ、深夜湘南地方を出発する。海保さんが先に扇沢に到着していたが、すでに上の方の無料駐車場は満杯とのことで爺が岳登山口より下方の路肩に駐車する。




8/11
山の日ということもありアルペンルートは観光客等で大賑わいである。天気は予想に反して晴れ間が見えたりして気分が高揚してくる。重い荷に喘ぎながらも昼過ぎに剣沢キャンプ場に到着する。テント場はすでに多くのテントで埋め尽くされていたが、水場とトイレに近い位置に幕営することができた。
幕営後、落ち着いたところで入山祝いを開始したが夕方から雨模様となり、またこの日は寝不足ということもあり早めに就寝した。

8/12
夜半雨脚が強まっていた時間もあったが、明け方には雨はあがっていた。今日の行動はどうしよう?足慣らしも兼ねて源次郎尾根にしようと準備にとりかかる。
6時過ぎに出発し剣沢小屋に到着したところで雨が降り出し、武藤さんはテン場に戻り、残り3人で源次郎尾根の取りつきまで偵察に向かった。雨は止まず偵察後テント場に戻り午前中から宴の開始と相成った。
雨ということで他のテントからもあちらこちらから人の賑やかな声が聞こえる。昼過ぎから時折日差しが出てきたりして、そのたびにテントの外に出るがしばらくするとまた雨が降り出すという落ち着かない天候であった。
8/13
深夜1時起床。外は星空、流れ星も。朝食を摂り2時過ぎに出発する。
今日は長い長い行程ということもあり皆気合が入っている。前剣を過ぎると一般ルートとはいえ本格的な岩登りとなり慎重を要する。
5:30山頂に到着する。
山頂には10名くらいの登山者がいた。この時点では我々は早い方だとチンネに向けて期待が高まる。ここから北方稜線に入り三の窓を目指す。先はまだ長い。
長次郎谷からは列を成して登山者があがってくるのが目にとれる。皆チンネなのだろうか?
長次郎の頭からの懸垂

日本離れした光景
長次郎谷を見下ろす

急な池谷ガリーを落石に注意しながら下降し8時過ぎに三の窓に到着すると、そこには予想通りなのか予想を反したのかすでに3~4組の順番待ちとなっていた。

今日中に下山できるかという不安が過る中、ここまできたのだからと取りつきに向かう。
アプローチ

取りつきでは大した順番待ちもなく、武藤、越野ペア  海保、山口ペアで登攀を開始する。
1P目
奮闘する絵理ちゃん
核心のT5
7P目まではお互いのペアも順調につるべで登攀できたが、核心手前のピナクルで10人待ちの渋滞となる。この時点で1:30を過ぎており明るいうちの下山が危ぶまれる。ここでエスケープとして左方ルンゼから中央バンドを経てbクラックを登るルートを模索し、武藤さんが偵察する。同じルート取りを試みている杉並労山のPatyの助言も得られ4:30にチンネの頭に到着し皆で握手を交わす。
このすぐ下から池の谷ガリーへの懸垂であるが、ここでも1時間弱の順番待ちとなった。
懸垂地点
池の谷乗越

池の谷乗越に18時過ぎに到着。あたりはまだ薄明るい。なんとか剣沢に戻れそうと確信する。熊の岩を過ぎあたりは完全に暗くなり、シュルンドに気を付けながら下降する。19:30に剣沢との出合いに到着。ここから標高差500mの登りに最後の力を振り絞る。21:30に無事テント場に到着する。大きな休憩もせず(順番待ちはあったが)21時間行動であった。このあと静かに下山祝いをして23時過ぎ就寝した。
8/14
今日も朝から天気はよく清々しい。昨日の疲れも取り切れないなか撤収の準備をして8時過ぎに剣沢をあとにする。それにしても皆口々に「行きより荷が重い!」と。
室堂に11時に到着し、すぐにアルペンルートに乗車でき、その後も順番待ちもなくスムーズに扇沢につくことができた。帰りの高速も多少の渋滞はあったものの21時頃には湘南地方に到着できた。

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