日付 :2017/5/4-5
天候 :晴れ
参加 :渡邉(CL)、安波(投稿)
~陽光と残雪を存分に味わい
雪稜登高の醍醐味を知る~
チャレンジアルパインより
一昨年秋、白馬三山を縦走した。その時に見た白馬主稜は、いつか行きたい憧れの場所となった。踏ん切りがつかないところに渡邉さんからの誘い。「〇〇へ行きたい!」と言っておくものである。そんなわけで今回実現。
初心者向け・・・といっても未経験の自分には未知の世界なわけで、、、ブログや写真をみたりしているうちに、「ここ・・・あたしでも大丈夫???」「初心者って言ってもやってる人の記録だし・・・」と不安は増すばかり。
何はともあれ出発!!!
*****
【1日目】
5/4(木) 快晴
厚木(4:30)→猿倉(9:30/10:00)→白馬尻→八峰幕営地(14:30)
八峰取り付きへ向けて斜面を登る。この少し後にアイゼン装着。
14:30 八峰到着!思ったより長かったなぁ。シュルンドがこんにちは~って感じで口を開けてたり、開けてたり、開けてたり。そんなにOPENしなくていいのに。あたしの一番の核心?はシュルンド越えでした。実際は大したことないのかもしれないけれど、ちょっと怖い。
1日目の疲れを癒してくれたのは、登り切った瞬間に視界に飛び込んだ景色!「わぁ~~~!」と言いっぱなし。この時点ですでに、「来てよかった!」とにんまり(^^)まだ進みたい気持ちもあったけれど、なんせ雪がぐずぐず・・・予定通り八峰にて幕営。
先行者が整地した跡があり、拝借。この日の八峰幕営者は自分達だけでした。素晴らしいロケーションを贅沢に堪能。白馬沢側は雪庇のため注意。(つい近寄ってしまい注意される・・・)見てわかるの?わからない・・・
窓からの景色・・・下界じゃ味わえない最高の贅沢。そして誰かに入れてもらうコーヒーは何よりもおいしい。明日に備え8時には就寝。
*****
【2日目】
5/5(金)こどもの日 概ね晴れ(AMちょいガス)
起床(2:30)→八峰(5:00)→~核心取り付き(10:00)→頂上(10:30)~休憩~→猿倉(14:30)
当初の予定は今日は頂上まで。で、雪の安定している朝に下山。下山だけではもったいないので、杓子岳にも寄ってこよう、という具合。しかし夜からの天候が良くない。しかも雪でなく雨の予報。雪崩注意報も出ている。時間にもよるが、頂上でまず天気の確認、出来れば今日中に下山、ということでスタート。
一週間前に大雪渓で大規模な雪崩が起きた。被害に遭われた方もいるという。その時刻、正午。
???なんで重いんだっけ?そう、はじめてちゃんと共同装備を背負っている!いつもはポールくらいは背負ってても、結局は足の速い体力のあるメンバーが途中で持ってくれたり、完全にダウンする前にガチャを持ってくれたり・・・ロープを担当することもあるわけもなく。そもそもそれもアプローチの話。ベースからはアタックザックの軽装備でしか登ったことがなかった。全装備を背負ってのアルパイン、初めてだった!!!気合いを再注入!
五峰へ続くリッヂ。トレースを追いかける。これが雪稜ってやつ。魅了される気持ちがわかってきた。
四峰かな。白馬主稜の全貌。視界ばっちり。ここまでも幕営地はあったけれど、四峰から先は張りやすそうな場所がいくつか出てくる。初日にこの辺りまで入れるといいのかな?腐れ雪のリッヂの方が危ないか?
三峰にて小休止・・・から大休止。最後のピッチはロープを出すつもりだったので、後続パーティーに抜いてもらう。ソロ&2人組。リーダー曰く、「人がいてよかった」と。気温が上昇しており、雪崩の危険が伴うこの季節。人気のはずの主稜がガラガラ、、、というのが逆に不安で。みんな危険だから来ていないんじゃ・・・と考えたり。日本人の心理かね?
三峰にて小休止・・・から大休止。最後のピッチはロープを出すつもりだったので、後続パーティーに抜いてもらう。ソロ&2人組。リーダー曰く、「人がいてよかった」と。気温が上昇しており、雪崩の危険が伴うこの季節。人気のはずの主稜がガラガラ、、、というのが逆に不安で。みんな危険だから来ていないんじゃ・・・と考えたり。日本人の心理かね?
あたしは教えてもらいながらバイルでセルフをとる。(スノーバーと同じ要領)ハンマーのついている方は横にして埋める。埋める前には中心辺りにスリングをタイオフ。30㎝弱掘って埋めたら足で踏む、埋めて足で踏む、これを繰り返すとしっかり支点に!ブレードの方は縦にさす、でもって上から踏む。バッチリ決まる。きまりすぎてとれるかが心配。。。だから横に埋めるのはハンマーの方がいい。理由はブレードで掘れるから。
核心開始!・・・といっても正直そんなに難しそうには見えず。これまでこのくらいの雪壁あったよね?二峰の登りの方が急に見えたけど?見た目より難しい?5年前の記憶だと急で怖かったそうな。ノーロープでよさそうだけど、念のためロープを出してもらう。初ロープ登場。雪庇を崩した跡があるのでそこを目指す。一番左から抜けた。やや右上。ガスが晴れて頂上からの景色に期待!!!
頂上直下の杓子方面。分度器をあててみたら、ぴったり60度!トポ通り!60度の傾斜ってこんな感じね!
反対側は小蓮華山方面の稜線。秋に歩いた縦走路をこの角度から見られるとは!感慨深いものがある。
再会!ビレイはスタンディングアックスで。
白馬あるある写真。あと数歩。これがやりたかった!何よりも視界が開けた瞬間の感動がたまらない‼頂上に突き上げる爽快感、知ってしまいました(゜Д゜)!
抜け口付近でパチッと。大興奮(笑)登りきった~\(^o^)/疲れは既に吹き飛んで、次への活力になっている。重い荷物もこの時は何とも感じない。あるのは達成感のみ。おかげさまでたどり着きました!ありがとっ!
ひょこっと顔を出したら広がる景色。最高のご褒美。歓声をあげずにはいられなかった。北方稜線を臨み、このGWに縦走した強者メンバーに思いを馳せる。あそこを歩いたのかぁ~えらいこっちゃ!手前は旭岳。
剱岳。一昨年の夏合宿を思い出す。あの時は共同装備どころか、個人装備も満足に背負う事が出来なくて…達成感は半端なかったけれど、そんな自分が情けなかった。せめて自分のことくらい自分で出来るようになりたいと思った。今回は二人で成し遂げた実感がある。初めて全装備を背負っての登頂にも成功した。少しだけ、自分の自信につながった。少しは成長したかな?まぁ、おんぶにだっこだったのに何ですが。
10:30 白馬岳登頂! 渡邉さん3回目、あたしは2回目の登頂。お久しぶり。
名残惜しい・・・いつまで見ていても見飽きない。そういうわけにもいかず、ガチャを片付けながら天気を確認。やはり天気は下り坂。大雪渓を下るなら、雨の降る前のほうがよさそうだ。本日下山に決定。気温が上昇しており、雪崩の不安は付きまとう。その前に・・・・・反対側は小蓮華山方面の稜線。秋に歩いた縦走路をこの角度から見られるとは!感慨深いものがある。
再会!ビレイはスタンディングアックスで。
白馬あるある写真。あと数歩。これがやりたかった!何よりも視界が開けた瞬間の感動がたまらない‼頂上に突き上げる爽快感、知ってしまいました(゜Д゜)!
抜け口付近でパチッと。大興奮(笑)登りきった~\(^o^)/疲れは既に吹き飛んで、次への活力になっている。重い荷物もこの時は何とも感じない。あるのは達成感のみ。おかげさまでたどり着きました!ありがとっ!
ひょこっと顔を出したら広がる景色。最高のご褒美。歓声をあげずにはいられなかった。北方稜線を臨み、このGWに縦走した強者メンバーに思いを馳せる。あそこを歩いたのかぁ~えらいこっちゃ!手前は旭岳。
剱岳。一昨年の夏合宿を思い出す。あの時は共同装備どころか、個人装備も満足に背負う事が出来なくて…達成感は半端なかったけれど、そんな自分が情けなかった。せめて自分のことくらい自分で出来るようになりたいと思った。今回は二人で成し遂げた実感がある。初めて全装備を背負っての登頂にも成功した。少しだけ、自分の自信につながった。少しは成長したかな?まぁ、おんぶにだっこだったのに何ですが。
10:30 白馬岳登頂! 渡邉さん3回目、あたしは2回目の登頂。お久しぶり。
北方稜線と屋根より高いこいのぼり(笑)今日はこどもの日なので!さすがに菖蒲湯は(^^;
右手には杓子岳と白馬鑓󠄀ヶ岳。後ろ髪をひかれながら大雪渓をひたすら下る。まだ登ってくる人もいる。(この斜面・・・登りたくはないなぁ(^^;)
大雪渓下山中。日影がなくて暑い暑い(*_*;
きれいな稜線。色彩の鮮やかさに心奪われる。
約14時半、猿倉へ下山。写真は下山後の八方温泉より。左から白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳。あそこを歩いたのか!人間の足ってすごい!パートナーがいて成し得たことだなぁ、と改めて感じる。渡邉さんありがと!これでも感謝してます!また新しい世界を知ってしまいました(@@;来年の雪稜が楽しみです(^^)
帰りの林道はお花畑でした!カタクリが見頃。
*****
≪サプリ≫
・今回はロープ1回のみ使用。(実際はノーロープでもよかった。)
・ロープを出す回数が少なければ格段に速い!当たり前!
・一日の行動時間はなかなかめいいっぱいに使えない。雪のしまった朝がベスト。
・随所に幕栄適地あり。(特に四峰より先。頂上直下に幕営したパーティーもいた様子)初日はいける所まで行ったほうがよさそう。
・日帰りもいるが1泊2日がちょうどいいか。
・核心はその年によって違う。(当たり前だけど)今年の頂上直下はそうでもない?2峰への登りのほうが急だったり、岩が出てるとやらしかったり。
・今回は風がなく快適。風があったらリッヂも怖いのかな?不明。
・声が通らない事を考え、前日に笛の合図を決めておいた。実際はぎりぎり声が届いたけれど、安心材料になるのは間違いない。今後使う こともあるだろう。笛は携帯しなければ。その前にロープの張り等で相手の行動が分かるように、練習も必要だなぁ。
・雪稜の魅力堪能間違いなし!
また来年!
0 件のコメント:
コメントを投稿