八ヶ岳 大同心南陵 

日付 2016/03/12(土) 天候:曇り 参加者 吉野、河野、武藤(投稿)

八ヶ岳、小同心クラック日帰り登攀を目指し2:00に自宅を発った。美濃戸まで車を乗り入れたい気持ちはあったが、林道でスタックしても困るので、美濃戸口に駐車をして6:00過ぎに歩き出す。
美濃戸、堰堤を順調に通過し、8:50に赤岳鉱泉に到着。
※1~2日前に降った新雪が30㎝、大同心陵にトレースが無いと辛いな~
身支度を整え、大同心ルンゼにはいる。大同心大滝へのトレースはばっちり。
途中、左側大同心陵方面へのトレースが分かれる。ラッキー!!
急な大同心陵を1.5時間程度登り詰め、大同心が現れる。
 
大同心の頭直下のドーム部に、キラリ登攀具が光り、登攀者の姿が望めた。
大同心陵線上も昨日の積雪の為か、吹き溜まり箇所がところどころにある。
大同心基部に着き、小同心方面の雪面の状態を観察する。
 
小同心に取り付くには積雪がまだ落ち着いていない、不安定な雪面をトラバースする必要がある
が足元を踏み入れた途端に、雪面が崩れそうな状態のようである。
※赤岳鉱泉のブログでは、2日前に大同心陵の雪面で雪崩れが発生したとの記載があったとか。
 

3人で話し合った結果、計画を変更して大同心南陵(人工登攀のドーム部はエスケープ)にルートを
変更することにした。南陵登攀後は横岳の西壁部を詰め、縦走路に達する。
 
南陵取り付きと思われる箇所まで、大同心基部の雪面をトラバースする。正確なルートは解らない
が登攀可能な箇所を登る事にする。
ビレー点から15m程度雪面をトラバースして、ルートを右とるか、左にとるか、観察する。
右にルートをとった場合、1段上の雪面がクラスとしていな場合、厳しい状態になる可能性が
あるので、左側の少し被り気味の凹角状の部分を登る。八ヶ岳の岩質の為かぶら下げたシュリンゲが岩角に引掛り往生する。登攀中に1本の抜けそうなハーケンを見つけなんとかランニングを
掛け、雪面にでる。
ビレーヤーから後、5メートルとコールが掛るが、なんとか伸ばしてもらい、50m+αでビレー点に
到着する。
 
フォローのビレー体制を整え、“登って良いよ~”とコールを掛ける。
2人共順調に登りビレー点に到着した。頭上に迫出したドームの基部バンドまで雪面をトラバース
して、安定な箇所でロープを解く。
バンドから大同心ルンゼの詰めの壁面を登り、稜線直下の雪面を詰め、縦走路に到達した。
 
ガスが掛る中、西側に寄らない様、気を付けながら、硫黄岳小屋、硫黄岳を通り、赤岳鉱泉に下山
。赤岳鉱泉からは長い長い下山路を歩き、3人長いと文句を言いながら、なんとか暗くなる前の
17:45頃に美濃戸口に到着。
本日の歩行距離25㎞、八ヶ岳日帰り登攀しんどい一日でしたが充実した山行でした。
 
 
 

 
 


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