参加 宮崎(CL)、相原、穴井、吉野、ガンマー(投稿)
そう、あれはちょうど1週間前の夜のことだった。
静まり返った深夜の住宅街。職場の送別会の帰り道。
記憶の範囲では、酔っぱらって右足をひねり転びグキッ!
更に左足をひねり転びグキッ!!ダメ押しで右足をひねりグニャリ・・・帰宅。
翌朝気がつけば最悪の両足捻挫。
四つん這いでトイレに行きながら1度は海金剛を諦めかけたが、海金剛を目標に城ケ崎で練習を重ねた努力を無駄には出来ない。みんなと海金剛に行きたい!宮崎さんからはオールトップロープと言われたが、リードで行けるように仕事そっちのけで毎日がっちりテーピングをし負担をかけずに過ごし、昼休憩も夜もアイシングに徹し回復を待った。
7:40
雲見オートキャンプ場
取り付きまでの道の入り口は駐車場から見える。
駐車料金を支払うと御主人から「17:00には戻るように」とのこと。
昨年11月に行った烏帽子山裏参道&世界遺産と一緒に写真を撮る。
取り付き
先行の1パーティーを待ちながらガッチリ足首を固定しつつ準備を進める。
リーダー命令で「相原・ガンマー」「宮崎・吉野・穴井」ペアに決定。
捻挫にもかかわらず申し訳ないが先に行かせてもらう。
リーダー命令で「相原・ガンマー」「宮崎・吉野・穴井」ペアに決定。
捻挫にもかかわらず申し訳ないが先に行かせてもらう。
トラバースの場所が分からないがクラックをとりあえず進んでいく。ずいぶん進んだなぁなんて思っていると「残り10m」コール。あら?通り過ぎたか??先も分からないのでクライムダウンし、立ち木でセルフをとり1ピッチを終了とした。朝一は緊張するもののアップにはちょうどいい感じ。
足は痛くない。大丈夫行ける!
足は痛くない。大丈夫行ける!
1ピッチ後半:相原(トラバース)リード
立ち木からちょうど見えなかった5m上がトラバースだったよう。上の方に支点をとったため何とも言えない緊張したトラバースとなった。足場がヌメってて、さっそく落ちるかと思った・・・。正解ルートはたぶん少し下にあったように思う。うまく足場のラインが出来ていたような。
そんな状況の中、右上しはじめるところの1歩が出ない。出しては引っ込めの繰り返しでかなりの時間をかけてしまう。どうやらここが10aらしい。いいかげん中腰で腰が痛くなってきた。
「カムは利いている」「大丈夫行ける」「立っちゃえばどうにかなるさ」と心で唱えながら下からの「ガンマーガンバー❤」に背中を押され、勇気を出して1歩を出した。
うん大丈夫。
立っちゃえば行けた。どーにかなるもんだ。
下から見ていた面々は落ちるかどーかドキドキしたようです。同感。
以心伝心ですね~(^_^;)
3ピッチ(10a、5.8):相原、穴井リード
シンハンドクラックを右上。レイバックではカムが利かせられず。クラックを確認してカムを使うには勇気をだして右に体を出さねばならない。手はバッチリだが足が細かい。勇気リンリンルート!
セカンドであればそこまで難しくはないが、リードはなかなかのドキドキもんだっただろう。後半は足がズボっと入りこむオフウィズス。難しくはないがズボンをめっちゃこすりながら上がっていく。長ズボンバンザイ。
4ピッチ(10a):ガンマー、吉野リード
噂の仙人クラック?先人クラック?
手も足もあり多少被ってはいたものの以外にもすんなりクリア。 え?10a???
むしろ出だしのプロテクションのとり方や、核心を越えてホッとしてからのフィンガークラックの方がよっぽど核心だったかも。でもフィンガーもバッチリ利くからよかったよかった。
5ピッチ(5.8):相原、穴井リード
回り込んでからのオフウィズスはバッチリ利くが5.8?なかなかの辛目・・・。途中右から行くか左から行くか迷ったが右にカムがかかっていたので右に。正解は左かな?穴井くんは左からだった気がする。5.8にもかかわらず意外にたってるがきまるところはきまるので楽しい。
6ピッチ(5.?):ガンマー→相原、宮崎リード
・・・残り1ピッチ。
いままで自分のクラックの最高グレード(?)はトップロープで10aの1回のみ。フラッシュは5.9を1回。よくもここまで10aを2つオンサイトしたもんだ。喉をカラカラにしながらもここまで来た自分自身に関心してしまう。あとは5.7をチャチャッとクリアして山頂だ~!
と、気が抜けてしまった。
凄い勢いで脱力が進行していくのが分かる。進行しないうちに休憩もそこそこで登りだす。
が、5.7らしきものが無い。
右に回り込んで簡単に上がれそうな所に取り付くがおかしい。上まで行けるだろうがたぶん違う。懸垂の残置スリングがあるが確実に違う。しかもロープが岩やクラックに挟まって動かない。だめだ・・・懸垂でテラスまで降りる。集中力が無いのが自分でもわかるほど心身ともにパワーもない。
凄い勢いで脱力が進行していくのが分かる。進行しないうちに休憩もそこそこで登りだす。
が、5.7らしきものが無い。
右に回り込んで簡単に上がれそうな所に取り付くがおかしい。上まで行けるだろうがたぶん違う。懸垂の残置スリングがあるが確実に違う。しかもロープが岩やクラックに挟まって動かない。だめだ・・・懸垂でテラスまで降りる。集中力が無いのが自分でもわかるほど心身ともにパワーもない。
ってことで相原君に泣きつきリードをチェンジ。ちょい被り(?)で5.7じゃねぇなぁと思っていた出だし核心のオフウィズスが正解だったよう。フィストもバッチリ利くが腑抜けた私にはどうしても上がれずテンション。ここまでノーテンションだったのに・・・ここにきて。しかも何度も何度も。※本によっては5.8や5.9。
どーにかこーにか抜けるが情けなさに正直喜べない。最後の最後にダメダメだ。
最高だ。
心身ともに疲れたが海金剛最高だ!心身ともに課題は残るが最高だ~~!
15:50
魂フードの唐揚げを食いながら仮眠をとりつつ後続を待ち山頂ビールで乾杯(^^)
穴井くんは3ピッチ目がお気に入りだったとのこと。
16:10 下山
60mダブルで4ピッチだったかな?
待てども穴井君と宮崎さんが降りてこない。
どうやら運よく3ピッチ目で結び目がかかってしまい、穴井君は気に行った3ピッチ目のシンハンドクラックを1日に2度クライミング出来たみたい。大事な会議をすっぽ抜けた甲斐があるもんだ。
どうやら運よく3ピッチ目で結び目がかかってしまい、穴井君は気に行った3ピッチ目のシンハンドクラックを1日に2度クライミング出来たみたい。大事な会議をすっぽ抜けた甲斐があるもんだ。
駐車場
早く歩けない私と、道に迷ったリーダーが偶然合流。
藪の中ガサガサ動くピンクのヘルメットには正直驚いた。
藪の中ガサガサ動くピンクのヘルメットには正直驚いた。
駐車場に向かう車道で軽トラに乗った方に声をかけられる。車の方はキャンプ場の主人で下山できたか確認に来たようだった。ヘッデンを必要とまではしないものの遅くなり心配かけてしまい申し訳ないです。シャモニーに向けてスピードも向上しなければ。
今回、全員が初見で、リーダー以外はクラックも大して経験していない5人。みんな少ないながらも城ケ崎の特訓で経験を積み、しかも全員で海金剛を達成できたのは本当に充実感溢れる1日でした。
充実し過ぎて、集中し過ぎて、アドレナリン出し過ぎて、あ~っっという間に陽が暮れてしまった。こんな幸せなことは他にあるだろうか。
天候にも恵まれ、どのルートも魅力があり、みなさんがオススメするだけのことがある最高に楽しい海金剛でした。痛み止めよりも自前のホルモン(アドレナリン)のおかげでクライミング中は痛みなし。ただ、下山や斜面では足首が決まらず汗をかくほど集中したことは言うまでもない。
また行きましょう!これだけ最高のクライミングを楽しんだから嫌という人はいないよね?
今度はセカンドしたところをリードで。
今度はセカンドしたところをリードで。
使用ギア
ダブルロープ60m、1パーティー ヌンチャク6本、カム2セット&ナッツ、スリング多数
※追伸 穴井君運転ありがとうm(__)m 特に帰り。
快くカムを貸していただいた皆様。ありがとうございました。
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