荒沢山山頂から足拍子岳へつづく縦走路
2016年も気づけばもう3月。春山シーズン最初の山行は5年前の震災後に訪れた荒沢山-足拍子岳の縦走へ。
取り付きまでのアプローチは土樽駅からほど近く、稜線からは越後湯沢の街並みと上越の山々を望める好ルートでした。
取り付きまでのアプローチは土樽駅からほど近く、稜線からは越後湯沢の街並みと上越の山々を望める好ルートでした。
※前回(2011年)山行はこちら→http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2011/04/blog-post.html
8:00 土樽駅からスタート。駅にいたもう1パーティはタカマタギ(1529m)へ向かうとのこと。
取り付き地点は駅前の魚野川にかかる橋を渡り、左に進んで最初の橋を渡ったところ。対岸の正面に駅が見える。
前日に降った新雪に惑わされ、ワカンを取りに戻り、荒沢山の山頂まで履いたが正直必要なかった。
カドナミ尾根に取り付くと積雪は5センチほど。急斜面の泥壁に足を取られながら汗をかいて登る。
尾根の中ほどで小休止を2回挟んだ。上部は藪がひどく木登りになることもしばしば。塚越CL曰く、5年前は雪洞を掘ったとのことであったが、今年は雪が全く無く、とても掘れそうなところは無かった。
11:00 荒沢山(1303m)の山頂に立つ。ガスが立ち込めており、期待した展望も得られず残念ではあるが、時間は山ほどある。山頂が格好のテン場となっており、幕営を済ませると、例によって宴会スタート。土曜の真昼間から酒が進む山行が楽しくないわけがなかった。
翌日5:00に起床。ガスは晴れており、湯沢の街の光が夜空を鮮やかに染めていた。
関越道を流れる車はまるでミニチュアカー。箱庭のような景色が眼下に広がる。
かと思えば、振り返ると上越のマッターホルン、大源太山も望むことができた。
塚越CL曰く、アプローチが少なく3時間足らずでこんなに贅沢な景色が得られるのが、上越の山の良さのひとつ。
6:30 日の出とともに登攀具を装備して、正面に見える足拍子への縦走へ取り掛かる。
例年であれば、雪庇とナイフリッジが見事であるとのことであったが、積雪が少ない半面、岩の露出が所々あった。
7:00 ルートの核心であるホソドのコルへ懸垂10メールほどで降り立つ。残置シュリンゲとトラロープがあったが、迷わずロープを出した。
結局、ロープを出したのはこの1箇所のみ。逆からの登り返しはザック背負っていると厳しいと思われるが、、
ホソドのコルを通過後は特に難所なく、快適なリッジを足拍子岳を目指して進む。
8:30 足拍子岳の南尾根と合流し肩に出る。山頂は50mほど上部にあった。ここも前回は巨大な雪庇が張り出していたとのことだったが、少々の草付きをこなして頂上へ。
無風の山頂からは苗場山、仙ノ倉、谷川岳、巻機山など上越の山々を一望できた。地図と酒を片手に小一時間の大休止を取り、下山することにした。
足拍子岳、南尾根の下りはダンゴ雪に足を取られ、処理に苦慮したが、荒沢山のカドナミ尾根とは違い藪は皆無で素早く下りることができた。ガスがあるときは支尾根に入らないよう注意が必要そう。GPSで何度か確認しながら降りた。
下山後は温泉で汗を流したあと、湯沢ICそばのへきそば「よらっしゃい」にて打ち上げ、帰路へついた。
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