ヨーロッパ遠征 アイガーミッテルレギ稜他

日付 2017/7/13~7/23*(*) 天候 概ね晴れ 参加  越野 (投稿) 越野
 
当初計画段階では、以前からの仲間(60代2人)とアイガーミッテルレギ稜を計画していたが、直前になり1人が腰痛のため不参加、もう一人はシャモニまで同行し3日間滞在後スペイン巡礼へと旅立つということで、今回は一人でグリンデルワルトのガイド事務所に赴きガイドを手配し山行に臨んだ。

7/14朝シャモニーより鉄道を5回乗り継いでグリンデルワルトに到着する。乗り継ぎ間隔はよいものの5時間を要した。麓ではちょうどアイガーウルトラトレイルレースが開催されており盛況な雰囲気に満ちていた。グリンデルワルトに着いて驚いたのは、シャモニーと違い日本人がめちゃくちゃ多いことだ。この日はドリトミーの宿(10人1部屋、プライバシーはない)を手配した。


メンヒとユングフラウ
7/15 天気もよく登山電車のアイスメーアに15時にガイドと落ち合った。準備を済ませ狭いトンネルを抜け一面開けた氷河に降り立つ。外は生憎ガスで視界が悪かった。

氷河上をトラバースし岩場の基部に到着。登山靴で登るにはかなり細かいクライミングを2ピッチ登り、そこからは薄い踏みあと程度のトレースを辿りミッテルレギ小屋へ到着した。

アイスメーア駅15:30~ミッテルレギ小屋17:00


小屋は稜線上の切り立った所に建っておりそんなに大きくはない。40名の収容とのことだが、この日はほぼ満員だったと思われる。食事も2回戦であった。またこの日は日本人は自分だけであった。

ミッテルレギ小屋4:30~アイガー山頂8:45

7/16 天気もよく視界もある。風がやや強い。寒さの影響かiphonの電源が入らず、この日はユングフラウヨッホまで写真は撮れなかった。今回一番の心残りであった。出発より山頂まで3級程度の登攀がこれでもかと続く。時折4級程度の被った岩の登攀もあったが、要所には綱引きで使用するようなロープがFIXされていて補助として使用する。山頂手前から雪稜になりアイゼンを装着した。山頂には、アイガーを印す標物らしきものはなにもなかった。以前はここより西稜をクライネシャイデックに下山していたというが崩壊のため今は南西稜になっている。
アイゼンをはずすと、すぐに下山を開始し懸垂を3P(1か所50m)し、あとはいやらしい戯れた岩場のクライムダウンが続いた。山稜の鞍部より再びアイゼンを装着し、ここより延々と長い登りのクライミングが始まる。今回はここからのクライミングが核心であったような気がする。ここまで休憩もなくかなり疲れも感じており、行けるかなという一抹の不安がよぎる。
写真にはないが、この頃より雪が降ってきて風も出てきた。
メンヒとの鞍部に到着し、あとはユングフラウヨッホまではスノーハイキングとなるが、ガスも濃く降雪の中ただひたすらと歩くだけになってしまった。
アイガー山頂 8:50~ユングフラウヨッホ 12:00   ヨーロッパ最大のアレッジ氷河

アイガートレイルから撮影した北壁とルート図

ヨーロッパのアルパインはスピードであると改めて実感できる登攀であった。登攀自体はさほど困難ではないが、ロープをいかに効率よく使うかが求められると思われる。支点も随所にあり、アイガーの山頂手前のジャンダルムは長いFIXがつけられていた。

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