金木戸川 小倉谷

日付 2015/8/21(金)-23(日) 天候 21日:小雨、22日:小雨、23日:曇り時々晴れ
参加 相原(CL)、塚越、宮崎、穴井、久野、ガンマー(投稿)




ある書によると


「エメラルドグリーンという言葉は金木戸川流域のためにある言葉だと思う。最も豪快で楽しい谷が小倉谷だ」


「花崗岩の白い岩肌にエメラルドグリーン色の水をたたえた多くの釜や滝をもち、ゴルジュや
綺麗な大ナメ、中流部の大滝と、日本の渓谷美の全てが凝縮された沢だ」


「双六谷流域だけでなく、日本の渓谷の中でも美しく秀でた渓谷であると思う」




ある記録によると


「透明すぎて深さがよく分からない」
と、大絶賛の小倉谷。ワクワクしすぎて前日は昼も夜も眠れなかった。

【1日目】
新穂高温泉無料駐車場で合流。相原車をデポしゲートへ。

金木戸第一ゲートには一番乗り!
それもそのはず・・・雨が降っている。今日も明日も雨予報。


雨が降る中、4時間の林道歩きを思うとなかなか気が進まず腰が重い。「行く前に日和るな!まずは現場に行ってから!」が今年の会の目標。増水を心配したが取り付きの渡渉までは行ってみる。
9:40 分岐
ダンプやら生コン車やら作業車は多く通り「乗ってく???」
という神のお声はかからず結局取り付きまで歩く。
飲まなきゃやってらんないような林道の終了が近づくにつれ美しくなる水の色。
雨でありながらも評判通りのエメラルドグリーンに期待が高まる。


11:20
小倉谷への渡渉点。
思った以上に増水の気配はない。しかし念のため空荷で突破!特に困難さはない。
湯檜曽本谷のうなぎ淵を突破出来なかった後悔をここで晴らす。すでに足はヘロヘロだが何故か泳ぎに火がついている・・・


12:40
深すぎる、綺麗すぎる「丸いトイ状10m」


泳ぎ&ヘツリも多々出現。雨だろうが流石名渓、楽しませてくれる。

泳ぎの苦手な宮崎さんにガンマー♡ワクワク♡
14:50 横からの滝15m
1470(BP)
雨で濡れており火種の無い中、ガンバって火をつける。抜群に旨い魚を食らい飲む。見事に整地されたBPで6人ゆったりと眠れる。
【2日目】
4時起床
6:20出発
7:50
核心のひとつ「3mCSの15mの泳ぎ」
穴井君はザック背負って突破!続いて負けずと相原君もサックで突破!!ガンマーは空荷で。
そのときベテラン塚越さんは・・・・・・・・・・・
8:20
2mCS
クラックを空荷で。久野さんはCSを越えようとチャレンジ!
ハンパねえ30mの支流の滝を通過

8:40
その奥に1番の核心(?)のカンテ状「残置スリングの滝」
落ちたら滝壺でぐるぐる(?)の中、相原君の見事な突破力!!
残置ハーケンは2つあったかな?残置スリングとお助け紐で突破!!





10:00
もの凄いスケールの「40mの直滝」。ここは右岸を15分高巻く。

 

11:20
両門の滝

11:40
両門の滝の左の沢へ向かい2条7mを越え右へ右へ。
遡行図では越えてからだが、文章では手前から抜ける感じ。
確かに2条7mを越えてからはかなり悪いガレでかなりの緊張をしいられる。
12:20
2段40m?下部をお助け紐で。


13:15
30mを左から高巻き落ち口へ出ると5m×15mの1枚岩のナメ
ここがヌメヌメで意外に悪い。お助け紐を使いながら抜ける。
14:30
BP 2070到着 本日の宿は超低空タープ
遡行中、降っては止んで、止んでは降っての繰り返しだったがBP到着と同時くらいにやっと雨あがる。
土台の選択をミスして2時間近くかかって焚火に火が着く。
が、急に雨が強まりタープで乾杯。
満天の星空のもと明日の好天を期待し就寝
【3日目】
夜、ライトダウンはあるものの、寝袋無きカバー派は寒さに凍える。
4時起床 
6:10出発 よかった雨じゃない。
6:15 テント場より眺めていた15mの滝
全身浸かるような所は無く寒さよりもむしろ暑い。


9:00 笠ヶ岳山頂!
トラバースまでもガレてて悪かったが、トラバースは後もなかなかの悪さ。
ただすぐに稜線が見えるのでが集中して頑張れる。
藪こぎなく山頂へ向かうのは気分がいい!山頂で乾杯し小屋で大休憩。

10:30 抜戸岳
車の回収に任命された先行の2人
笠ヶ岳小屋から新穂高温泉までコースタイム半分の3時間。しかも抜戸岳への寄り道を含み。
重いザックを背負ったままなのに・・・いったい2人の体はどうなってるんだ????

14:20 登山口(林道)
15:00くらい着?
 すでに先行の2人が車を回してくれて待っている。しかも道の駅で飛騨牛やアイスを食べてもなお後行の4人よりも速い。
ハンパない体力の2人に感謝。ありがとう!


天気がいまふたつだったが、それでも感動出来る名渓。評判通りのエメラルドグリーンと透明度に感動。天気が良くなかったおかげで山頂まで人と会わず貸し切り状態は良かったかもしれない。それだけではなく、泳ぎに滝にと飽きさせることない変化に富んだバリエーションの豊富さ。釜は大きく深い。美しくもダイナミックな滝もあり北アルプスのスケールのデカさを感じました。

4時間の林道歩きなんてなんのその!また来年も行きたい。来年こそは晴れた日に。

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