行程:
12/30 茅ヶ崎(3:30)→新穂高温泉駐車場(7:50)→釜トンネル(8:50)→上高地(11:00)→明神館(11:40)→徳澤園(12:40)→横尾山荘(14:10)
12/31 横尾山荘(5:30)→三のガリー(6:50)→横尾尾根P3-P4コル(8:00)→P4(9:00)→P5(9:30)→P6(10:20)→P7(11:50)→横尾の歯(12:00)→P8(14:00)
1/1 P8(7:30)→天狗のコル(8:20)→南岳-中岳主稜線(10:00)→中岳頂上(11:15)→大喰岳頂上(12:15)→槍ヶ岳山荘(12:50)→槍ヶ岳頂上(13:30)→槍ヶ岳山荘(14:30)
1/2 槍ヶ岳山荘(6:30)→大喰岳頂上(7:30)→大喰岳西尾根下降→槍平小屋(9:00)→滝谷避難小屋(10:00)→新穂高温泉駐車場(12:30)
2015年の最後を締めくくり、2016年の最初を飾る
茅ヶ崎山岳会の越年登山は3泊4日の槍ヶ岳・横尾尾根
12/30(水)1日目(山口)
総勢7名、車2台に分かれ新穂高温泉に8時頃到着し車をデポ。
その場で準備を整え、予め予約をしていたジャンボタクシーにて釜トンネルまで向かう。新穂高温泉とここ、釜トン前にて登山届けを提出。
可愛いハスラーがバスにオカマを掘られてるのを横目に準備を進める。
交通事故により仕事が増えた釜トン警備隊によると入山者の多くは蝶ヶ岳目的らしく、槍へ行くパーティはいないとのこと。はたしてトレースは。
釜トン(8:50)
2日前まで黄蓮谷で3日間アイスクライミングハッスルしていたメンバーが3人もいるので、身体のダメージは大丈夫?なんて会話をしながらヘッデンをつけ釜トンを進む。
上高地(11:00)
上高地ってとりあえず言っておけば間違いないみたいな雰囲気が登山業界にはあるけれど、今回初めて上高地に訪れてみてその理由がよく分かった。
穂高連峰をはじめとして、焼岳や屏風岩が間近で見ることができる最高のロケーション。
こんな大絶景まで、夏場はバスであっという間に来れちゃうんだから人気なわけだよね。
バスで簡単に来ることの出来ないこの時期はかなり静かで閑散としている。
それでも流石上高地、冬景色を写真に収めようと写真愛好家の姿がチラホラと見える。
写真愛好家かな?と思って声をかけた人が新聞記者の人だった。
撮影してもらった代わりに「越年登山をする登山客」の被写体になることに。
皆慣れてないからがっつりカメラ目線だったり、宮崎さんと早川くんが腕組んで歩き出したりぎこちないったらありゃしない。
記者「あの、自然体で。」
焼岳(2455m)
「今年の暖冬は異常だ」って山行報告で毎週のように聞くから、もはやコンニチハくらいの言葉になってるわけだけど、本当に異常みたいで、雪に苦しめられることなく平坦な道を横尾まで(他の皆は)のんびり進んで行く。
雪が多い年だと横尾までの道のりでワカン必要な時もあるみたいだから。
横尾までの(皆にとっては)ゆったりしたコースを、山のベテラン勢がガイドの如く周囲の山に行った話やあれは何て名前の山だだのこれでもかと、うんちくを披露してくれるので本当に楽しい道のりだった。
横尾山荘(14:10)
マジで元気モリモリの高橋・穴井は翌日の行程、三のガリー取り付きまで偵察、その他のメンバーはせっせとテント設営。今回は総勢7名なのでエスパースの4〜5人用と2〜3人用テントで参戦。
トイレ近くに豊富な水場があり水作りは問題なし。
すでにテントを張っている若者たちに話を聞くとやはりほとんどが蝶ヶ岳に行くみたい。
「三のガリーまで3往復してトレースしっかりつけてきた」なんて言いながら戻ってきた頼もしい偵察部隊を迎え入れ宴会スタート。
テント泊でのご飯だなんて、お肉の争奪戦になっちゃうでしょと心配していたけどそんなことは起きなかった。
茅ヶ崎山岳会、愛で溢れている、というか肉で溢れている。
出発前に、すき焼き用の卵を絶対に忘れるな、というリーダーからの再三のメールがあったにもかかわらず2人忘れる。
でもそこは愛に溢れている山岳会なので卵を分け合い、無事美味しいすき焼きにありつけた。
リーダー命令で2〜3人用テントには睡眠があまりとれてない早川・久野・山口が割り振られる。せめ〜。
身体が大きい久野さんは、身動きとれてなくて完全にガリバー旅行記みたいになってた。
リーダー命令で2〜3人用テントには睡眠があまりとれてない早川・久野・山口が割り振られる。せめ〜。
身体が大きい久野さんは、身動きとれてなくて完全にガリバー旅行記みたいになってた。
2〜3人用テントにはしないでくれ・・・って空気がこれで完全に出来上がり、残りの期間を塚越リーダーに媚びを売ることになった。
12/31(木)
2日目(早川)
横尾山荘(5:30)
小雪舞う中、出発。
前日の先行隊の情報通りトレースあり。本日横尾尾根に入るのは我々パーティーのみ。
徐々に明るくなるにつれ見えてくる、そびえ立つ屏風岩が実にカッコイイ。その分ここを厳冬期に登る人の気がしれない。横尾から三のガリー取り付きまで50分。取り付きにて装備を整える。
三のガリー(6:50)
トレースはバッチリでワカンの出番はなかった。いくつかのデブリの上は歩きにくかったものの、先行者のトレースのおかげ様で標高差400mを1時間ちょいで抜けコルに到着。
前日林道歩きで足慣らしはしたものの疲れる。特に疲れていたエリちゃんのハァハァは・・・
あの高橋さんが恐れるほどだったそうで休憩をはさみながら上がってきた。
横尾尾根P3-P4コル(8:00)
コルに着くとP1・2方面からのトレースもあった。P2の取り付きのトレースは分からなかったからP1からのパーティーか??
P4(9:00)
風は少ないものの雪が舞う。
ちょっとばかり悪そうなところもあるがロープは出さず黙々と木々の中を歩き標高を上げて行く。
P5(9:30)
本来はP5-6で幕営する予定だったが、先行者のトレースのおかげで早く着きすぎたためP8にも適営地があるとの情報があり先へ進む。今日は葡萄や麦から作られる「行動用の凍らない水分」をとる者は居なかった気がする。居た気もする。
P6(10:20)→P7(11:50)
徐々に風が強まる。特に危険なところは無いように思った。
1/1(金)
前日、この日の行程は長い(可能であれば槍登頂後、槍平まで)ので6時半出発で!と打ち合わせるもカリマーザック隊3名のパッキングの遅さもあり、7時半出発となる。。さらに山口さんがこの日の為に新調したヘルメットがパッキングのどさくさに紛れておむすびのように斜面を転げ落ちていった。残念。 最高の景色!
とはいえ、ここは厳冬期の北アルプス。天気に恵まれたとはいえ稜線はそれなりの風が吹く(15m/s以上は吹いていた気がする)目だし帽にゴーグルじゃないと少々厳しいぐらい吹き込んでいた。これが厳冬の北アルプスかと改めて実感。
天狗のコル(8:20)
天狗のコル周辺より穂高-槍の主稜線を望む。うーん、最高の天気。
主稜線到着(10:00)
相変わらず爆早でいち早く稜線に到着したゆーせいくん。笠ヶ岳をバックに。
一路、槍を目指す一行。
中岳頂上(11:15)
中岳頂上付近やP8以降は31日昼過ぎからの降雪で、トレースが消えた箇所もあり、一部腰ラッセルもあった。
大喰岳頂上(12:15)
大喰岳頂上からの槍、さぁもう一歩だ!
槍ヶ岳山荘(12:50)
槍ヶ岳頂上(13:30)
最高の条件に恵まれ全員で無事に登頂を果たすことができました!!元旦にピンポイントでこんなにはれるなんて何か起きるのではないかしらと疑ってしまうくらい良い天気でした。初めての上高地が厳冬の北アルプスの人もいたのにすごいっ!!ここが茅ヶ崎の良いところだと改めて実感。
山頂からの絶景・・・わぁお!
その絶景を望む俳優陣。
槍ヶ岳山荘(14:30)
本日は槍ヶ岳山荘冬季避難小屋内にて幕営。私自身初めて避難小屋を利用したが、いやー快適快適。烈風を気にせずテントをはれるし何より寒くない!利用料1000円なんてはした金だ!
この日も皆、つまみを出すわ出すわ、毎日食べすぎで朝は毎日胃がもたれていました。
しばらくすると北鎌尾根をやった2パーティーがはいってきました。今年は天気に恵まれたのでどこの山行も軒並み成功している模様。
1/2(土)
正月山行もいよいよ最終日。名残り惜しく、出発前に槍ヶ岳をバックに。
下山路は中崎尾根をとる案も出たが、計画書通り、大喰岳西尾根下降とした。
槍ヶ岳山荘~大喰岳までの主稜線上は前日とは打って変わってやはり強風、20~15m/sほど。山行中で一番風に叩かれた場面であった。普段の北アルプスはこれくらい吹いているのだろう。
ゴーグルをしていないと氷片が当たり、前を向きにくい。
久野さん、宮崎さん、穴井は一足先に大喰岳に到着。最高の朝日を眺めつつ窪地の風が弱いところで後続を待つ。
10分ほどで後続も到着。山行中最後の登り、お疲れ様。
広めの山頂で少休止をとり、風のない西尾根に逃げ込む。
西尾根の下降トレースは所々あり、前日にも利用されているようではあったが、尾根下半部は風の影響からか消えていた。フカフカの雪面を雪崩に注意を払いつつ下る。前日の北鎌2人パーティはスピードを生かして飛騨沢を勢いよく下っていったのを確認できた。
4日間、重い荷物を背負った体も下りラッセルに癒される。
中崎尾根のトレースと合流すると、そこから先は高速道路。名残り惜しく後ろを振り返りながら一気に高度を下げていく。槍平小屋まで降りた頃には、中崎尾根から降りてくる人達が多くいたようであった。
主稜線上はすっかり雲に包まれてしまっていた。
ガスに包まれる大キレット。
白出沢出合いからは1時間ほどの林道歩きをへて、12:30に新穂高温泉に到着。
車に乗り込み、途中「平湯の森」で汗を流してから茅ヶ崎への帰路に着いた。
横尾の歯(12:00)
高橋さんにフィックスを張ってもらいタイブロックで抜ける。50mロープいっぱい1ピッチ。
左へ回り込み1段下がる所にはリングボルトにお助け紐を使い突破。「なんでもっと長くないのか」とお助け紐に文句をつけちゃうところがカワイイMさん。
特に難しいところは無かったが、ロープ&お助け紐がなかったらかなり不安だったに違いない。
特に難しいところは無かったが、ロープ&お助け紐がなかったらかなり不安だったに違いない。
下降は残置ロープで3~4m程度の懸垂下降。
P8(14:00)
この先のコルへ進んでも幕営適地は無さそうだ。南岳の小屋までは時間が厳しい。
結果ここで幕営。
つまみを我先にと出し合うのが主食がおつまみの茅ヶ崎山岳会ならでは。もちろん夜はインスタントの年越しそばを喰らう。
~19:15
リーダー命令発令 「紅白歌合戦が始まるまで寝るな!」
寝たい・・・
こんなに紅白の始まりを待ちわびたのは生まれて初めて。
トップバッター郷ひろみの「2億4千万の瞳」を聞き終え、やっと寝れると思ったらすでに誰よりも早く寝てるリーダー。黒部横断時の膝枕が懐かしい。
1/1(金)
とはいえ、ここは厳冬期の北アルプス。天気に恵まれたとはいえ稜線はそれなりの風が吹く(15m/s以上は吹いていた気がする)目だし帽にゴーグルじゃないと少々厳しいぐらい吹き込んでいた。これが厳冬の北アルプスかと改めて実感。
天狗のコル(8:20)
天狗のコル周辺より穂高-槍の主稜線を望む。うーん、最高の天気。
山口さんも頑張!もうすぐ主稜線だ!
相変わらず爆早でいち早く稜線に到着したゆーせいくん。笠ヶ岳をバックに。
一路、槍を目指す一行。
中岳頂上(11:15)
中岳頂上付近やP8以降は31日昼過ぎからの降雪で、トレースが消えた箇所もあり、一部腰ラッセルもあった。
大喰岳頂上(12:15)
大喰岳頂上からの槍、さぁもう一歩だ!
槍ヶ岳山荘(12:50)
槍ヶ岳頂上(13:30)
最高の条件に恵まれ全員で無事に登頂を果たすことができました!!元旦にピンポイントでこんなにはれるなんて何か起きるのではないかしらと疑ってしまうくらい良い天気でした。初めての上高地が厳冬の北アルプスの人もいたのにすごいっ!!ここが茅ヶ崎の良いところだと改めて実感。
山頂からの絶景・・・わぁお!
その絶景を望む俳優陣。
槍ヶ岳山荘(14:30)
本日は槍ヶ岳山荘冬季避難小屋内にて幕営。私自身初めて避難小屋を利用したが、いやー快適快適。烈風を気にせずテントをはれるし何より寒くない!利用料1000円なんてはした金だ!
この日も皆、つまみを出すわ出すわ、毎日食べすぎで朝は毎日胃がもたれていました。
しばらくすると北鎌尾根をやった2パーティーがはいってきました。今年は天気に恵まれたのでどこの山行も軒並み成功している模様。
1/2(土)
4日目(穴井)
最終日、避難小屋泊だったこともあり、快適な目覚め。
早々とパッキングを終え、6:30に出発。外に出ると前日とは違い、主稜線上は風が強いようであった。
最終日、避難小屋泊だったこともあり、快適な目覚め。
早々とパッキングを終え、6:30に出発。外に出ると前日とは違い、主稜線上は風が強いようであった。
槍ヶ岳山荘~大喰岳までの主稜線上は前日とは打って変わってやはり強風、20~15m/sほど。山行中で一番風に叩かれた場面であった。普段の北アルプスはこれくらい吹いているのだろう。
ゴーグルをしていないと氷片が当たり、前を向きにくい。
久野さん、宮崎さん、穴井は一足先に大喰岳に到着。最高の朝日を眺めつつ窪地の風が弱いところで後続を待つ。
10分ほどで後続も到着。山行中最後の登り、お疲れ様。
広めの山頂で少休止をとり、風のない西尾根に逃げ込む。
西尾根の下降トレースは所々あり、前日にも利用されているようではあったが、尾根下半部は風の影響からか消えていた。フカフカの雪面を雪崩に注意を払いつつ下る。前日の北鎌2人パーティはスピードを生かして飛騨沢を勢いよく下っていったのを確認できた。
4日間、重い荷物を背負った体も下りラッセルに癒される。
中崎尾根のトレースと合流すると、そこから先は高速道路。名残り惜しく後ろを振り返りながら一気に高度を下げていく。槍平小屋まで降りた頃には、中崎尾根から降りてくる人達が多くいたようであった。
主稜線上はすっかり雲に包まれてしまっていた。
ガスに包まれる大キレット。
白出沢出合いからは1時間ほどの林道歩きをへて、12:30に新穂高温泉に到着。
車に乗り込み、途中「平湯の森」で汗を流してから茅ヶ崎への帰路に着いた。
4日間とも悪天につかまることもなく、素晴らしい展望のなか満喫できた山行になりました。
今年の冬は例年にない暖冬で、雪も少なく天候も安定していたこともあり、非常恵まれた条件の中で正月山行を遂行できたと思います。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
今年の冬は例年にない暖冬で、雪も少なく天候も安定していたこともあり、非常恵まれた条件の中で正月山行を遂行できたと思います。
参加された皆さん、お疲れ様でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿