今回は、広沢寺でしっかりアイゼントレも行い、準備万全のつもりだったのですが・・・。
1日目。重い荷物を背負っての山行は久しぶりだったので、赤岳鉱泉までの道ですら、とても長く感じました。しかも、雪は降りだすし、風は冷たいし・・・。
初日はジョウゴ沢でアイスクライミングのはずでしたが、こんな日のジョウゴ沢はとっても寒いんだろうなぁと思うと気分もすっかり萎えてしまい、ちょうど鉱泉のアイスキャンディでお祭りをやるららしいと聞き、結局、塚越さん、早川さんとそちらに参加することにしました。(伊三雄さん、高橋さん、阿久津君の3人は厳しい寒さの中、ジョウゴ沢の乙女の滝を登ってきたそうです。)
最新のバイル(カシンのXドリームはすごく使いやすかった。)を試したり、ただで焼き肉食べたり、なかなか楽しめました。
2日目は、いよいよ小同心に向かいます。メンバーはベテランの伊三雄さん、阿久津リーダー、アイスのセンスも抜群の早川さん、と私です。
(塚越さんと高橋さんは、中山尾根へ。岡田さんと重盛さんはジョウゴ沢へ行ったそうです。)
大同心稜から大同心基部までは、12月に裏同心に来た時下山に使った道を登りました。
途中で見えた小同心は真っ白で、なかなか厳しい登攀が予想されました。
また、大同心基部から小同心の取りつきまでのトラバースは、とても厭な感じで、怖がりな私は、所々でロープを出してもらう。。。
今回は、伊三雄さんと私、阿久津君と早川さんの組み合わせで登ることになりました。
小同心の取りつきに着くと、太陽が出ているのに全然暖かくなく、厳冬期の八ヶ岳の厳しさを感じまました。
1ピッチ目は、私が登りました。寒さと緊張で、いつも以上に慎重になってしまいましたが、オーバー手袋を着けててもしっかり掴めるくらいのガバが多く、そんなに難しくなかったです。ピナクルにスリングを掛ければ、支点もいっぱい取れます。
2ピッチ目は伊三雄さんです。2ピッチ目辺りからクラック内を進むのですが、クラック内を下から冷たい風が吹き上げてくるので、かえって寒かったです。
トポではここが核心ピッチとあります。
3ピッチ目、途中まで順調に進むも、どうやって越えたらいいか分からないハングにぶつかり、ハーケンとカムで支点を取って、中途半端なところでピッチを切ってしまいました。ハングのすぐ先にビレイ点があったので、もう少し頑張ればよかったと後で反省しました。
最終ピッチは、伊三雄さん。
途中少し厭らしいところがあり、こここそが核心でした。
そして、小同心の頭に到着しました。
横岳まではノーザイルでトラバースできるとネットで見たのですが、リサーチ不足でそのトラバースがよく分からず、結局、直登して横岳山頂まで行きました。この直登ルートは、ふつうロープを出して登るようなのですが、阿久津リーダーはノーザイルで行こうとするので、慌てて(後続の私の為にも)ロープを出してもらいました。
ここまでの行程も、寒くて寒くて手足の先も、顔の感覚も無くなるくらいだったのですが、ここから鉱泉までの下山が、また大変でした。
横岳~硫黄の縦走は私は夏しか来た事がなかったのですが。(その時も風が強かったですが。)
今回は、それ以上の強さの風で、稜線でそんな風に吹かれて、鉱泉のテント場に着いた頃には、フラフラになってました。
行動食でパワーを補給し、荷物をパッキングして、すぐに下山しました。
帰りに、もみの湯に寄り体を温めました。
今回の八ヶ岳では、厳冬期の登攀の厳しさを思い知らされました。
冬の登攀では、ビレイするにしても、ロープを出すにしても、テキパキと行動しないと、寒さで自分や仲間を危険にしてしまいます。手袋をしたまま、カラビナやロープを扱うのにも、もっと慣れないといけないと思いました。
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