今回登った氷爆を遠方より
【参考タイム】冬期ゲート(1時間40分)夏季ゲート(20分)水無橋
昨年から予定していた塩見岳方面の氷爆を登りに来た。それにしても暖かく、いい加減にしてくれという感じ。気温は10度くらいか。GWを思い起こさせる陽気だ。
泊まり装備で準備していたが、明日は確実に雨。雪ではなく、雨。。。日帰り装備に変更し、1日目で登攀することにした。冬期駐車場に車をおいて出発。整地された平坦な林道歩きのため、アプローチシューズを持参した。1時間程林道を歩くと右奥に滝が見えてくる。暖かすぎて氷がないのでは・・・と思っていたのでホッとした。第2駐車場を過ぎ、夏季ゲート近くになると木々もスッキリして全容がよく見えた。(上の写真)
夏季ゲートを通り、ここから20分。自然と足速になっていく。ここからは滝の上流に近づいていくため、滝の姿は見えなくなっていく。越路橋を渡り、大きく右にカーブした先に目的の滝があった。
水無川に掛かる水無橋。地形図で確認すると、小渋川支流寺沢右俣のようだ。
足元に氷が見える。あ、、、残置スリングも見える、、、
取り付きは懸垂で。橋の上で支度を済ませアイゼン装着。最低限の荷物を2ザックに入れてスタート。
想定外・・・いきなり垂直の人工物の懸垂はめちゃめちゃ怖いことが判明。みんなへっぴりしながら下降。
橋の下で一旦ピッチを切る。下まで下降出来るか不明であり渡邉リーダー偵察。左岸の立木を目指し20mほど懸垂、再度ピッチを切る。ここの他は支点に出来るような立木はない。氷が発達していればアバラコフも可能だろうが。
なにせ暖かく、氷がゆるい。リード出来る状態か、あたしと長野さんが登ってこられる傾斜か、渡邉さんが探りに行く。上から見るとかなり立っているように見え、Ⅴ級はあるなぁという感じ。結果、スクリューが効かないような水氷?雪氷?のためリードは諦めることに。一人ずつ懸垂し上でビレイをした。
上の待機場所は決して広くなく、4人が限度だろう。脆い岩と岩の上の木のため、体重をかけることに抵抗を感じなくもない。せめて静荷重にしておきたい。
懸垂50mで安定した岩棚、+10mで下まで下降可能。滝のスケールは高さ60m幅15mといったところか。リードの場合、Ⅳ級2ピッチで今回の支点まで、そこから橋の上までⅡ級1ピッチとなりそう。長くて疲れるが、上から見るよりも登りやすく、体感はⅣ級くらいだった。このグレードでこの長さ、あまりないような気がする。初級・中級から楽しめると感じた。
左岸を巻くように歩いて戻ることができた。
一見、「やったぜー!」みたいな写真でちょっと恥ずかしい。初めての山域は景色が新鮮で楽しかった。また来年再チャレンジしましょう!
来年はもう1ルートやりたいな!
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