2020.1.12 八ヶ岳・裏同心ルンゼ・小同心クラック

日付 2020/1/12(日) 天候 雪 参加 穴井(投稿)、斎藤

行程:美濃戸5:20-赤岳鉱泉7:00-裏同心F1取付き8:00-大同心基部:10:30-小同心クラック取付き11:10-小同心の頭12:30-横岳頂上13:20-地蔵尾根分岐14:00-行者小屋15:00-美濃戸16:20

大同心基部から凍てつく小同心を望む

年初から胃腸炎でダウンしていましたが、アイス&アルパイン初めで裏同心ルンゼ・小同心クラックを継続してきました。
 3連休ということもあり、遠方から訪れたクライマーやハイキングを楽しむ登山客で赤岳鉱泉は大盛況でした。

日帰りなので5時発で美濃戸から歩き裏同心へ。
ほぼアイス初心者の斎藤さんは平爪アイゼンで苦戦しながらも順調に登っていました。F2登攀後に後ろを振り返ると次々にやってくるクライマー。総勢20人以上は取り付いていて、大盛況の裏同心でした。愛媛から来た9時間かけて来たという一団は、四国にもこんな氷があればなと話していました。石鎚山の氷は冬場の2週間くらいは登れるそうです。
落氷が絶え間なく、額に拳大の氷の直撃を受けてしまいましたが、幸い擦り傷で済みました。やはりアイスの際はサングラスは必須ですね。曇天でも見やすいようにクリアのサングラスが必要だと思いました。

裏同心を抜けて大同心基部で一本取っていると、予報通り徐々にガス模様となり雪がちらつき始めた。他のクライマーは一様に大同心稜を下降していくようで継続組は我々のみのようでした。
小同心クラック1P目 穴井リード
小同心クラックは3度目でしたがいつ登っても楽しめます。ホールド、スタンス豊富ですが、1ピッチ目はボルト感覚が遠めです。
今回はガスガスでしたが、寒くはなく快適に登れました。
 2P目 斎藤リード
1P目を早めに切り、2P目はフェース~チムニー基部まで25mほど。リードの斎藤さんは順調にロープを伸ばしていく。最初はリードしたくないと言いながらも登り始めたらあっという間に見えなくなり、フォローで追いついたビレイ点ではご満悦の様子でした。風が少しあり声が聞こえづらく、トランシーバーを持ってくればよかったと後悔した。

3P目 穴井リード
小同心の頭まで出るとガスの切れ目に横岳が望めた。稜線は風が強かったので直登はせず、左から稜線の一般道まで雪壁をトラバース。前回より雪の付き方が急でしたが、ここは下15mほどに雪田状が広がっているので、スピードを重視してロープは出さずトラバースしました。

展望ゼロの横岳の頂上は誰もおらず貸切でした。下山は地蔵尾根経由で南沢から美濃戸まで。
八ヶ岳は小屋が至近で悪天でも楽しめ、改めて冬山トレーニングに適した山だと思いました。

謙虚な姿勢で楽しむことを忘れることなく、今年も一つ一つの山を重ねて行けたらと思います。

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