2018/9/17-19 ジャンダルム(西穂→奥穂)

日付: 2018/9/17-19  天候:概ね張れ 参加:渡邉(CL)、安波(投稿)
アルバム : https://photos.app.goo.gl/Mk3z1878tKRM176d7

コブ尾根ノ頭付近にて

この連休はいろいろあって、また、天候にも翻弄された。1日目午前中は雨。あわよくば1日でジャンダルムを抜けて・・・厳しければ稜線ビバーク・・・なんて考えたが、天候が許さなかった。前日は富山~岐阜にいたため、観光後新穂高からのんびり入山。登り1600m、下り1000mの始まり。

【行動時間】
1日目:あかんだな駐車場→シャトルバス→新穂高バスターミナル→新穂高ロープウェイ→(50分)西穂山荘(テント泊)
2日目:西穂山荘-(60分)-西穂独標-(60分)-西穂高岳-(80分)-間ノ岳-(80分)-天狗のコル-(80分)-ジャンダルム-(80分)-奥穂高岳-(30分)穂高岳山荘(テント泊) ※9時間行動、休憩1時間強含む
3日目;穂高岳山荘→ザイテングラート→横尾→上高地バスターミナル→あかんだな駐車場

***1日目
天候:雨→ガス→雨→晴れ

1日目はのんびり午後から入山。晴れるか不安の中、なんの展望もない登山道を歩く。観光地なだけに晴れれば景色もいいのか?ついペースが上がり、休憩しよう、なんて思っている間に山荘到着。コースタイムの0.5。この2人にしていいペース。テントは10張りに満たなかった。そうそう、小屋の方が18時位に最新の天気予報や混雑予想、奥穂までの登山道の注意点等を教えてくれた!テン場の上から大きな声で。本当にありがたかったし、大変な安心材料になり感謝。

***2日目
天候;晴れのちガス気味

3時起きの5時半出発。放射冷却で非常に寒い朝。気温5度。3時に起きた時点ですでに出発しているパーティーもいるようだった。真っ暗で危ないのでは?と思わなくもない。

6時半、独標にて。ここまでは修学旅行生も来るらしく、マーキングが非常に多い。独標から西穂山頂までは11のピークがあるらしく、○○峰と書いてある。

7時、ピラミッドピークは8峰。

名もなきピークだがロケーションがいいので笠ヶ岳をバックに記念撮影。

7時40分、西穂高岳登頂。今日もいいペース。
西穂からの下りは最も事故の多いエリアとのこと。慎重に歩けばなんてことはないが油断は禁物。

険しいヤセ尾根が続く。所々に鎖が設置してあるが全てではない。ハイマツを掴むところも少しあったかな。

間ノ岳すぐ手前に、ツエルト一張りできそうな場所あり。

9時10分、間ノ岳。ピークらしいピークではなく、岩登りの途中にこんな感じに書かれているだけ。もう少しなんとか・・・とも思うが、フォントがかわいいのでOK.

ジャンダルムの迫力が迫る。

遠く槍が見える。絶景かな。

天狗の頭から下り、少ピークを越え、下りきれば天狗のコル。コルへの下降は80mあるとか。いつの間にか逆走スラブ、間天のコルを過ぎていた。(写真なし)間天のコルもビバーク可能。ただ、遭難救助時の臨時基地となるため整地してあるらしいので、空けたほうがいいかな。

岳沢小屋への天狗沢ルートを見下ろす。登ってこられる方もいたが、下降は勘弁。

10時半、天狗のコル。避難小屋跡らしい。どうやってこの状態に?ツエルトは3張りくらい可能。

天狗のコルから先は更に険しくなっていく。写真を撮っているくらいなので、見た目ほど怖くはない。マークは少なくなっていた。

天狗のコルから40分後、ツエルト1張り。

さらに30分、ツエルト一張り。

12時10分、ジャンダルムきたー!

ジャンダルムはザックを置いてピストンで。ジャンのペンキの通り飛騨側へ回り込む。もう一度ペンキが出てきたら頂上を目指す。ステップにピンが打ってあった。行きは良い良い帰りはこのステップを見失いやすい。つい歩きやすい信州側に引き寄せられるらしい。数パーティー頂上付近でうろうろしていた。

なんのマークかはよくわからなかったが、、、青ペンキを見ておいたら下降に迷うことはなかった。

12時20分、ジャンダルム登頂!

天使が北アルプスに水を注いでいた。

ジャンダルムを登ったルートを下降、その後は信州側をトラバース。写真は・・・なんのやつだったか?矢印はZ軸方向むいてるなぁ。

ジャンダルム以降は再度ペンキが多くなる。穂高岳山荘からピストンの方もいるらしく、人も増える。今日が平日でなかったらやはり渋滞か。ジャンダルムで険しい場所は終わった、と思ったら勘違い。ジャンから奥穂が一番悪かった。ここは鎖ないんだ、、、みたいな場所多数。Ⅲ級のクライムダウンも頻繁て感じ。2箇所懸垂支点のようなハンガーがあった。ルートでもあるのか?と思ったが、その直下のクライムダウンが難しい、だからか。。。今日一番の難所。3mもないが、ロープつないでいたら間違いなく懸垂にしていたと思う。
 
一呼吸おいてジャンダルムを振り返ると海坊主みたいだった。西穂側はどんどんガスが上がってくる。

馬の背にて。痩せた岩盤の信州側をへつるようにトラバース。高度感はあるが、手も足もしっかりあるので楽しく登れる。

14時、奥穂高岳登頂。立派な祠にヘルメットのまま一礼。

ジャンダルムとヤセ尾根を振り返る。

14時半、穂高岳山荘到着。先日登った前穂北尾根がよく見えた。ギザギザのあの尾根、やっぱりそそられる。涸沢から5・6のコルへの踏み跡がうっすら見えた。奥又白からよりも格段に近いのは一目瞭然。

今日の夕日。もう少し早いほうが良かったかな。寒くて相方は付き合ってくれず一人で。

***3日目
天候:晴れ

極寒の朝。気温2度、霜の降りる寒さ。寒すぎてシュラフから出たくない。
装備の違いか、冬よりも寒く感じた。朝日も相方は付き合ってくれず一人で。あたしも寒いので、ラジオ体操を3セット。暖まる。そしてシュラフから引きずり出し、7時半出発。

今日は帰るだけ。
A「北穂行ったことない。経由して帰ろうよ!」
W「また来たらいいと思うよ。」
と却下した後ろ姿。

ザイテングラートを下降し、

名残惜しく何度も振り返り、(涸沢槍かっこいい!)

涸沢へ。紅葉にはまだ早かったが、一歩一歩秋の気配。紅葉は1割5歩くらい。初めてきたが、こりゃいいところだ!数々の雑誌の表紙を彩るわけだ。

無事下山し、また名残惜しく穂高連峰を振り返る。あ~あれがジャンダルム。エライ稜線を歩いたもんだ。人間の足ってすごい。いつも思う。そして屏風岩を眺めては、行ってみたい、と振り返る。

ジャンダルム2回目ありがとう!次はどこへ行こうかな?

***参考***
・山と渓谷2014.7 NO.951 信州側、飛騨側どちらを巻くか等詳しく載っていてわかりやすい。
・落石注意箇所が何箇所かあるため、ヘルメットはあったほうが良い。
・鎖やクライムダウン箇所等渋滞予想区間多数。時間が読みにくい。小屋はないがツエルトを張れる場所は何箇所かあるので、ビバークに備え携帯必須。(あたりまえ)
・私見だが、見ていて怖い登山者がたくさんいた。事故が起こるわけだ、、、という感じ。Ⅲ級くらいの登下降が出来るともっと楽しめそうな気がした。

***おわり***

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