2018年11月4日  宝尾根読図山行

【メンバ】
CL:久米 瀬沼 塚越 宮崎 安井 永田 中村 武藤信 落合 長野 中西 伊三雄 濱野(投稿)
【天気】
曇りのち雨
【アルバム】


午後から雨予報の雲行き怪しい日曜日。
朝っぱらの7:30、愛甲郡煤ヶ谷清川村・谷太郎林道終点の駐車場にバイクで
到着すると、ザックを背負って地図やコンパスを怪しげに操る12名の大人達が
たむろしておりました。

そう、今日は初心者の僕が楽しみにしていた山岳会の読図山行。
先日、荒天の為に、下の廊下から金峰山登山に転進した際、中村さんから
マンツーマンで読図を教えて頂き、下山の頃にはすっかり読図できる気分に
なっていた僕は、密かに自信を持っていた。
久米隊長にご準備頂いた2種類の地図を基に、読図の基本説明を受ける。
どちらも正しいのだが、コンパスと地図の合わせ方が前回と異なり
いきなりプチパニック。中村さんに教わった事は、ひとまず内緒にしようと心に決めた。

 
 3人一組でチームを組み、駐車場を出発!
※チーム編成は順不同・敬称略。
①伊三雄・安井・長野②久米・永田・武藤信・中西③塚越・宮﨑・中村
④瀬沼・落合・濱野

 確かな技術と鋭い指摘、そして甘いマスクの瀬沼さんと一緒だ!!
失敗したらマズい。緊張しながら前を歩く。
 「ん、そっち?」と落合さんの声がする。振り向けばそっちに道が・・・
 中村さんに教わった事は絶対に言わない、と心に誓った。



 各チーム、各々のペースで現在地を確認、コンパスと地図で進行方向を
確認しながら三峰山を目指す。標高は1,000mにも満たない山ではあるが
意外と急登で岩場もあり、気を抜かず、手を抜かず、読図に勤しむ。
 ようやく頂上らしき所に着き、昼休憩となる。
 読図的には、三峰山の手前の「七宝山」の筈でしたが、皆さんの会話を盗み聞き
「ここが三峰山だって」と落合さんと小声で確認しあう。



※上の写真、塚越さんが写っちゃった系に見えなくもないですか?怒られるかな・・・
 雨は止む様子が無く、小休止を取り、足早に読図での下山に移る。
 下山路は傾斜もあり、足場もあまりよろしくない為、ハーネスを付けての下山。
登りに関しては、登山道として踏み跡もピンクリボンもあったが、下山路も何となくそんな
雰囲気かと思いましたが・・・・
 久米さんから頂いた地図には、尾根が分岐して迷いやすい箇所に「×」が記されており
出発点(三峰山)から「×」地点をポイントにコンパスを合わせ下山した。
 ある地点で、前を行く他チームと反対方向に瀬沼さんが歩き出す。
 僕や落合さん、恐らく他チームのコンパスも皆同じ方向を指している筈なのに・・・。
 でも、瀬沼さんは確信を持って進みました。後で聞くと、瀬沼さんは事前に
この先に必ず通るピークを地図と目で確認しており、コンパスも「×」地点ではなく、そのピ
ークに合わせてセットしたそうです。
 確かに、間違えやすいから「×」印なので、その「×」地点に合わせた場合
間違いに気づかなければ、コンパスの矢印→はあたかも正しい方向であるかのように「×」
を差し続け、ずっと「×」方向へ進んでしまうな、と感心しつつ瀬沼さんに惚れる。

「気を付けよう、甘いマスクと×印」

 さて、読図の奥深さに酔いしれる間も無く、先を行く瀬沼さんが見知らぬ2人と何やら話
しをしている。
 何とその方々は、宝尾根を登っては来たものの、雨と霧の悪天候を受け、来た道を引き返
す途中に迷い、2時間ほど彷徨っておられたそうです。
 そこからは山岳会の皆さんと行動を共にし、確実に道が分かる所でお別れ致しました。
 ハプニングが終わり、山行も終盤に掛かる頃、何やら先輩の皆様は地図を眺めて作戦会議
を始めております。宝尾根を普通に降りるのがつまらないご様子で、出発地点の駐車場を目
がけて道無き森を下る運びとなりました。

 目印となる谷太郎川の橋を目指し、各チームが読図の名の下に、我れ先にと下り始めまし
た。なだらかな尾根の分岐が幾つかあり、その選択により、谷太郎川に掛かる橋へ見事に辿
り着いたり、ややずれたりと、各チームそれぞれが最後まで読図を楽しまれたように感じま
した。
 武藤(信)さんは、読図だけでは飽き足らず、最後に谷太郎川でプチ沢登りを楽しまれてお
りました。(正確には徒渉に失敗)



 駐車場に到着するも、小雨は続き、塚越さんがヒルに襲撃される等あり、読図山行を計画
して下さった久米・瀬沼の両氏からお言葉を頂いて早々に解散となりました。

 皆様、怪我や事故無く、コンパス&地図とお友達になる機会を下さり、ありがとうございました。

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