北海道アイスクライミング2日目 層雲峡

日付 2017/3/4(土) 天候 風雪参加 渡邉(CL)、吉野、宮崎(投稿)

1日目夕方、JR旭川駅からバスで移動約2時間。層雲温泉街に着きました。
車内から出た途端に、ものすごい風雪、体感マイナス30度くらい、道路もツルツルに凍っていて、ホテルまで着くのも大変でした。この温泉街は、大雪山系の麓にあるので、山が寒波の影響受けている時など吹きおろしがすごいようです。

翌日も、天気は崩れる予報だったので、朝5時にホテルにタクシーを呼び出発。
本日は、マルチビッチの雲居の滝の予定で、銀河の滝のあるのエリアに向かいました。
このエリアは、メインの銀河の滝については、冬でも観光客が気軽に見物に来れるようで、駐車場は除雪されており、売店も整備されています。(売店のトイレは24時間解放されているみたいでした。)

銀河の滝に関しては、タクシー降りてすぐそこに見えて、川を渡る必要があるのですが、恐らく30分もかからないで取り付きまでアプローチできるのではないでしょうか。
雲居の滝は、駐車場から除雪のされていない歩道を、30分ほど歩くと見えてきます。(各滝には看板があるのですぐ解る。)
私たちが行ったときは、雪は締まってましたが、ワカンやスノーシューはあった方がいいと思いました。

歩道を外れて凍った石狩川を渡り、滝の取りつきまでは更に30分くらい。
渡渉があるかと思い長靴を用意していきましたが、今回は必要ありませんでした。






 ところで、この日も、黒岳から吹き降ろす強風と、徐々に強まる雪。
冬の八ヶ岳の稜線よりも寒くて、いつものアイスクライミングの格好+ホカロン5個+冬用ダウンという格好して歩いていても寒いというのに、行く気満々のリーダー&吉野さんの2人の様子に、正直、行くのかー。と内心思ってました。

滝まで着くと、下部は水は流れてましたが、上部は凍っていて、大丈夫そうということで登ることに。ただ、1ピッチ目を抜けたところも、風が強くて寒そうでビレイは大変そうです。1ピッチ目が核心なのですが、あまりの寒さに誰も一番手をやりたがらず、じゃんけんして勝ったリーダーが登ることに。

弱点を突くと、それほど難しくなさそうに見えましたが、前週が暖かかったためか、氷の状態があまり良くなくて、バイルで刺した氷が崩れてフォール。幸いスクリューが効いてて、特にケガもなかったですが、みんなのモチベーションも下がってしまい、降雪も強くなってきたし、移動しようということになり、リーダーにスクリューを回収してもらい、駐車場にタクシーを呼んでエリアを移動しました。
帰り途中、ガスっている中、銀河の滝を登ってるパーティがいましたが、他にこのエリアでアイスをしているパーティは見かけませんでした。

タクシーのおじさんに行先を告げると、「また登るの?」と言われ、「あそこね。」とな勝手知った様子で取りつきまで教えてもらえました。不思議なことに、タクシーでトンネルを抜け一山超えると、風も弱まり、雪も降っていません。

トンネル向こうのエリアは、手前からNAKA滝、初心者向けの雄滝、登りごたえのありそうなパラグーフォールの、3滝が、タクシー降りて数分のアプローチに並んでいます。
本州でこんな手頃なアイスエリアがあったら、人がいっぱいだろうに、今日は天気はよくないといえ、このエリアには2パーティがいるのみでした。アイスやらドライやらを極めたい人には、北海道は最高な環境なんだろうなぁと思いました。リーダーは北海道なら転勤したいとしきりに言ってました。
パラグーフォールには地元のパーティ。雄滝には、はるばる香港から来た2人組が取りついていたので、私たちは、手前のNAKA滝を登ることに。





今年の層雲峡はいいとネットの情報で聞いていましたが、このNAKA滝も、アイスクライミング本の写真で見るよりも太くてよく発達していました。
氷結も、朝の雲居の滝よりもしっかりと凍ってました。

ボコボコしてて登りやすそうだったので、みんなでリードして一本づつ登ることに。
まず、私が一本目。見た目通り、ボコボコしてて登り易かったです。
次、渡辺さんは、裏から回ってドライパートからのスタート。滝の裏にボルトが打ってあって、ドライから滝に乗り移ることができるのです。乗り移ることろが楽しそう。今年導入した、アイゼン一体型のフルートブーツは大活躍で、特にドライパートには有効みたいですね。
最後に吉野さんがサクッと登り、雪も降って来たので撤収しました。

夜は、せっかくなので…。ということで、再び風雪の強い層雲峡戻り、氷瀑祭り見学し、地元のジビエ料理を食しました。エゾシカが美味しかった。


3/5

5:30ホテル前。風雪が止んでいたら行ける所までで銀河の滝という選択もあったがやはり風雪注意報。今日は帰京の日なのでパラグーフォールにかけてみることに。

またまたお馴染みハイヤー(タクシーね)でトンネル先まで行き迎えの時間を告げお金を払おうとすると「いいよ、帰りにまとめてで。」と言われる(笑) 感謝です。

 

アップに昨日は登れなかった尾滝を渡邊さんリードでTRにしてもらい吉野、宮崎さんで登る。

 


昨日よりは晴れて日も差し氷の硬さも柔らいでいるように思えた。

 

続いてパラグーフォール。写真より立派に成長しるみたい。ともに貸切で後続者も居なかった。

 


トポだと40mとあるが支点が遠いと50mロープだと微妙なのでピッチをきる。

 

1ピッチ目、吉野リード、2ピッチ目、渡邉さんリード。垂壁もミックスもこなした渡邉さんは殆どレスト出来ない上部を安定のリードでした。

 


懸垂1回で降りられたので50mロープで大丈夫ということでした。

 

その後各自23本登り終了としました。

 

大函エリアはまだまだ氷瀑が沢山ありアプローチも良く帰るのは残念でした。


銀河の滝、雲井の滝はまたリベンジしたいです。

このトンネルを境に天候が違うのは地形のせいでしょうか、
日本海側の天候に影響があるようです。
ちなみに
 3月に入って気温が10℃前後上昇しまた冬型に戻り風雪強まり3/5は旭川の積雪は10cmだそうでした 
                         投稿 吉野





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