八ヶ岳 石尊稜

2012年3月3日(土) 快晴 日帰り
メンバー: 蓑島  高橋  伊三雄(記)

茅ヶ崎(4:00出発)⇒相模湖IC⇒南諏訪IC⇒美濃戸口(8:00)~(10:30)赤岳鉱泉(10;40)~(11:40)石尊稜取付き直下:登攀準備(12:00)~石尊稜登坂~(15:00)縦走路(15:10)~地蔵尾根分岐(15:30)~行者小屋~南沢~美濃戸山荘~(18:30)美濃戸口⇒下山



八ヶ岳は、冬期登攀の入門ルートであり、20代の頃は、先輩に連れられ阿弥陀岳南稜や赤岳主稜などを経験し、小同心や大同心、中山尾根や阿弥陀岳北西稜その後は、裏同心ルンゼを詰めて大同心を登攀したり、美しの森方面の天狗尾根、旭岳東稜と権現岳東尾根を登り、ここから谷川岳や鹿島槍ヶ岳北壁、滝谷へとステップアップしたことを思い出す。

昨年は、高橋と十数年ぶりに中山尾根を登攀し、今年は高橋、蓑島の2名と初めて石尊稜を登ることになった。
昨年は、高橋がまだ経験不足もあり、僕がオールリードで登攀したが、今回は、ここまでのトレーニングの成果を見るため、高橋、蓑島の両氏にリードをお願いし、僕は景色を楽しみながら登るつもりで参加した。

当初の計画では、3/3-4の2日間で登る計画であったが、3/4は天気が崩れるとの予報から急遽3/3の日帰り登攀となった。

天気は快晴で、3月にも関わらず、八ヶ岳は真白い衣をまとい、登攀意欲を掻き立てた。
岩も気候もコンディションがよく、何もかもが我々を歓迎してくれているかのようである。
赤岳鉱泉から三叉峰ルンゼ入口まで順調にすすむ。
途中から2名の先行パーティと合流する。(長野県松本市のパーティ)

彼らは、用事があり石尊稜取付きまでラッセル訓練を行い、その後引き返すとのことで、登山道を外れた沢筋から石尊稜取付きまでの膝上(ところにより腰上)のラッセルを石尊稜取付きまでやってくれた。このパーティのおかげで1時間近く行動時間を短縮出来たと思う。感謝である。

石尊稜下部岩壁の取付きは、3ルートある内の真ん中のルートを選択する。
出足が悪く、ちょっといい気になってフリーソロで登ってみたが結構悪い、最初のランニングビレーまでの距離もあり、高橋と蓑島では、厳しいと判断し、最初のビレーピンまで登りヌンチャクとシュリンゲで途中まで下降し高橋のザイルを受け取り、そこで高橋のビレーを行い、高橋の登攀開始、僕を追い越し、ザイルを伸ばす。
岸壁はすべて薄氷に覆われ、ピッケルもなかなか利かない。
思った以上に難しい登攀となる。

アイスクライミングの練習がよかったのか、高橋は順調にザイルを伸ばす。
雪の影響もあり、ランニングピンが見つからず途中の木を利用してビレーを取る。

約45mで第1岩峰の登攀終了。
2番目を蓑島くんが登る。
前日に400CCの献血を行い、今ひとつ調子が上がらない彼だが、登攀は順調であった。

壁にぶら下がりビレーしてたせいもあり腰が痛い。
高橋のOKの合図で登攀開始。
見た目よりかなり悪い、高橋は練習不足のわりによく登ったなと感心する。

ここから先は、時々現れる雪壁と尾根歩きを繰り返し、最後に急峻な壁を縦走路目指してトラバースで終了する。第1岩峰終了点からザイルを出すことはなかったが、雪の状態によっては、ザイルが必要な場所もあると思う。

今回は高橋がほとんどリードをしてくれたため、予定通り、景色を楽しみながら登攀できたことがよかった。

でも日帰り山行は、50歳を超えると思っていた以上に厳しいものだ。
来年度は、会の後輩と小同心クラックを久々に登ってみたい。

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