●天候:
△8/11 (1日目) 晴れ
△8/12 (2日目) 晴れ
△8/13 (3日目) 晴れ
△8/14 (4日目) 曇り、夜は風強し。
△8/15 (5日目) 晴れ、風強し。暑い。
●参加:中村(CL)、宮崎(SL)、武藤(信)
●行程:
△8/11 (1日目)
泡滝ダム 6:05 --- 皿淵沢→トガラ沢 ---10:10 稜線上・池 --- 横沢(下降) --- 15:55 八久和川合流地点手前で幕営
△8/12 (2日目)
5:30 --- 八久和川 --- 16:30 自然プール(大沢付近?)手前・巻道付近で幕営
△8/13 (3日目)
6:00 --- 平七沢 --- 11:55 呂滝 --- 13:40 湯ノ沢付近幕営
△8/14 (4日目)
5:30 --- 5:55 西俣沢出合 --- 中俣沢 --- 13:50 15mダム状滝の高巻、終了 --- 19:00 狐穴小屋手前で幕営
△8/15 (5日目)
6:05 --- 6:30 狐穴小屋 7:05 --- 9:30 以東小屋 --- 12:20 大鳥小屋 ---16:30 泡滝ダム・駐車場・下山
●報告:
△8/11 (1日目) 報告:武藤(信)
夏合宿!自分のレベル以上の山行を求めて中村CL宮崎SLにお願いして八久和川中俣沢に参加させて頂きました。
事前計画を念入りにし、記録などを調べてみると多くのパーティーが八久和ダム~泡滝ダムですが車回収、タクシー予約バス移動、時間、交通費増など悩みました。
歩行距離も延び沢下降も増えキツくはなるが車を泡滝ダム駐車場に泡滝ダム~皿淵沢~茶畑山乗越~横沢下降~八久和川出合~(省略)~泡滝ダムとコースを決め前日18時に集合して湘南地区から出発しました。帰省渋滞も無く深夜に泡滝ダム駐車場に着き仮眠。
身支度をして6時出発!皿淵沢出合は駐車場から15分ぐらい戻った所標識有ります。
入渓してすぐ堰堤そして小滝、淵、釜…思っていた以上に浸かります…
茶畑山の尾根を乗っ越し藪漕ぎ横沢へ踏み跡は見付けられなかった。
横沢の沢下降、横沢も小滝、釜が多く懸垂かクライムダウンか微妙とこばかりで中々すんなり降ろしてくれない。
ロープで先にザックを降ろして空身でダウン。その内めんどくさくなってぶん投げる始末、三ヶ所以上は懸垂下降したほうがいいと思った。
15時に八久和川出合に着きたかったが自分のスピードダウンで16時になってしまった。時間切れで出合手前の良テン場を見付けてくださり幕営。
両リーダーに「明日挽回しましょう」と励まされ、反省して持参した酒類は一日目に処分しました。(お腹に)
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△8/12 (2日目) 報告:宮崎
本日は、前日の遅れを取り戻すためにも急ぐ必要があった。BPを5:30出発。
八久和川出合へ到着後は、本流をスクラム渡渉で対岸へ渡り右岸の踏み跡を辿る。
踏み跡については、一度行った事のある中村さんの記憶が頼りだった。
ベンノ沢辺りから沢へ下り、水線通しを泳ぎやヘツリで進む。(途中で追い越した先行2人組に聞いたところ、カクネ沢のBPへの右岸の踏み跡は不明瞭だったとのことで、少し大変だったけどゴルジュ帯へ降りたのは正解だった!?のかも。)
カクネ沢を過ぎると川幅は広がり浅くなる。途中、中村さんが十年前に鉄砲水に遭った現場もしっかり確認。
小国沢を過ぎると、「川幅は狭まりところどころ激流となる」とトポに記載があったが、今回は水量が少ないためか、特段の困難はなかった。
茶畑沢の出合まで来ると、途中の登山道まで遡行するという2人組を追い越し、その先の大ハグラ石滝では5人パーティに追いついた。大ハグラ石滝は中村さんが泳ぎで突破。
その後の自然プールという地形を泳いで進むと先は細長い淵で奥には滝が見える。
淵は流れが速く泳ぎでの突破が大変そうだったので、左岸のバンドから小さく巻いて、残地ハーケンで懸垂する。中村さんが奥の滝の突破の可能性を探るも厳しそうという事で、いったん左岸のバンドに戻り、ロープを出してそのまま岩沿いに進もうとするも、外傾したツルツルの足場しかない悪場に突き当たり諦め戻る。この右往左往で相当時間を食ってしまった。
ここは戻って自然プールの左岸から巻けるということで、大人しく高巻くことにした
高巻きの途中で平坦でいい場所があったので、この日はここでビバーク。
高台のBPだったか不思議と虫は少なかった。
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△8/13 (3日目) 報告:宮崎
本日は行程に余裕があったので、ゆっくり出発。
昨日の高巻きから懸垂で沢に降りる。平七沢辺りからは沢も開けて山の稜線も目に入る。
今までは川を歩いている感じだったが、ようやく山に来ていることを実感する。
岩屋沢の出合まで来ると、途中の登山道から降りてきたという釣り師がテントを張っていた。
また、先行していた5人組パーティも休んでいた。彼らは、この先横切る登山道で遡行を打ち切るとのことだった。私達も遡行3日目で疲労は溜まってたが、せっかくここまで来たのだから頑張ろう!ということで、最後まで進む事を改めて決意する。
しばらく歩いていると、前方から歩いてくる2人組。聞けば、西俣沢(中俣沢より厳しい)を下降し、オツボ沢(八久和屈指の厳しい支流)を遡行するつもりだったが時間かかりすぎて降りてきたとの事。
私達の前に、5人組が先行していると教えてもらったが、結局この5人組には最後まで追いつく事はなかった。
オツボ沢の出合は、ゴルジュの泳ぎで奥には2つの滝が見える。ここは左岸から巻く。
次の小鱒滝のあるゴルジュは、右岸のウシ沢を登り巻く。
そして、潜水艦みたいな岩魚が住むという呂滝、ここは泳いで登った記録も見たが、大人しく右岸の岩を登り高巻く。
湯ノ沢先の滝は、湯ノ沢を登り巻くが、途中の岩場がいやらしく念の為ロープを出す。
この辺りは釣り師も入るようで、巻き道も比較的明瞭だった。
湯ノ沢出合の先は、河原が広がりよいBPだった。当初の計画でもこの辺りで幕を張る予定だったが、時間がまだ早いとの事で、少し先に進み、14時前に見つけた比較的平らな岸を整地してBPとする事とした。河原で虫が少なかったので今回の山行で一番快適なBPととなった。
信さんは釣りをするものの、場所が悪かったためか残念ながら坊主。
明日の行程も長いので、早々就寝する。
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△8/14 (4日目) 報告:中村
今日の目標地点は狐穴小屋。沢、最終日(の予定)。
歩いてすぐに西俣沢出合。西俣沢の方が水量が多い。
東俣沢、中俣沢出合もそこからすぐ。
今日は泳ぎ、水に浸かるのが少ないと思ったが、全くそんな事は無く、「釜を泳いで取り付く」
が多い。
また、泳ぎかよ~。
水温も中流域より低い。
ザイル出して空身で右側を登る。空身じゃなくても行けた。
12m滝。左壁を空身で行く。難しかった。急角度、スタンスが細かい。
この先もこれでもか!と泳ぎが続く・・
スカイフックを使って水中から這い上がった個所も有り。
長い雪渓が出て来たので岩の小尾根から巻く。
踏み跡無し。藪漕ぎ。
ここからが大変だった。
思えば巻く地点が手前過ぎたのかもしれない。
小さい尾根2つと大きい尾根1つを越した。
急斜面のトラバースは大変で斜度の緩い個所を選んで移動する。
また急斜面の草付きは非常に滑り易く、歩き難い。
膝当て付のスパッツの膝部分が草付きのグリップが効いた。膝歩きで草付きを歩いた。
散々苦労したが、尾根を越え15mダム状滝の上に下りた。
ここから上はすんなり行けるのかな~と思っていたが違った。
またしても巻き有り。またかよ~。
そろそろ源頭部のきれいな所にでるのかな~と思っていたら、長い雪渓(200-300m)がドーンと出て来た。
で、巻いたのだがコレがまた大変だった。
もっと違った方法があったのかもしれない。
この雪渓の上の滝も一緒に巻いた。
狐穴小屋まで行く予定が日が暮れてしまい、ビバークした。
次の日、30分歩いて狐穴小屋に着いた地点だった。
最後まで手強い八久和川だ。
夜は風が強かった。
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△8/15 (5日目)
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●その他: 報告:中村
△ザイル:30m×2本 丁度良い。
△手袋:ホームセンターで売っている作業用手袋(掌側がゴム)が擦り切れずに使えた。
他の手袋は擦り切れていた。
ただし甲側は虫に刺され放題。
△虫対策(行動中):ハッカ油は効いた。持続時間は4時間位。
防虫ネットは SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) モスキート・ヘッドネット 役に立った。小型。メットの上からやっていたので、耳を刺された。
物によっては水に濡れると視界が悪くなる。(信さん)
△虫対策(泊):タープの内側に蚊帳を張った。役に立った。
△岩は花崗岩が多い。コケは無し。飛び石のグリップ良し。
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