20130929 群馬県 子持山獅子岩マルチピッチ

天候  快晴  参加 :斎藤  伊三雄


アルバムhttps://plus.google.com/photos/110771324764284100517/albums/5929046101395104849?banner=pwa


報告:伊三雄
日本マルチピッチのルート図集を見ていると、子持山の獅子岩が目に付いた。
先週は、谷川岳一ノ倉沢三ルンゼのクライミングだったが、スッキリと快適なクライミングをと考えていた。
朝:4:00に茅ヶ崎を斉藤君と二人で出発。
道路も空いていて快適だったが、子持山の入口がなかなかわからず、少し時間ロス。
それでも8:30には、6号橋下の駐車場に到着。
初めてなのでよくわからなかったが、6号橋下駐車場、6号橋上駐車場、7号橋駐車上が有る。
下山を考えると6号橋の駐車場が良いだろう。
準備を済ませ8:45駐車場を出発。
僕たちは、7合橋から少しいった屏風岩経由子持山ルートから獅子岩を目指す。
ちなみに僕たちが下山で使った6合橋から入る獅子岩経由子持山ルートからでも獅子岩の取付きに行けるが屏風岩経由の方が、獅子岩を見ながら行けるので、こちらからのアプローチがおすすめです。
登りがちょっときつめの登山道を40分ほど登ると獅子岩に到着します。
途中から見える獅子岩は、圧巻でクライミング意欲が燃え滾ります。

獅子岩の取付きに来ると1パーティーが既に登攀を開始していて3ピッチ目を登っていました。
僕たちの前に次の登攀準備をしている静岡の3人パーティーがいました。
僕と斉藤君も準備を進めていると次から次と獅子岩を目指してクライマーが集まってきました。
僕たちがクライミングをスタートした時には、6~7パーティが順番待ちをしていました。
これからの季節、このルートを登るには、できる限り早く取り付けるようにしなければいけないと思います。(これからここを目指す人は、早いほうがいいよ)


1ピッチ目:斎藤リード(5-7):フリクションが気持ちよく利きます。
実際には、ルート図中の1-2ピッチを1ピッチで登ります。僕たちは、先行パーティがいたため、ルート図通り、1ピッチで切りました。5-7程度のルートですが、体重移動でホールド、スタンスをキャッチして登るので結構面白いです。
少し緊張気味で硬いクライミングでしたが、徐々に体もほぐれスピードクライミングで1ピッチ目を終了。

2ピッチ目:伊三雄リード(5-7):要所要所にピンがあり、ちょっとしょっぱいとこも安心!
このピッチも体重移動で体を振れば、ホールドもスタンスも思うように取れ、快適です。


3ピッチ目:斎藤リード(5-7)
下部から中盤は、1-2ピッチと同じような感じ、上部抜け口にしっかりしたフレークがこのフレークをうまく使うとかっこよく快適に登れます。ちなみに先行の静岡パーティーは初心者の女性がいて豪快に落ちていました。まだフレークの使い方が分からなかったみたいです。
(リードをする女性リーダーはかっこよく登っていました)

4ピッチ目(5-8) このルートの核心部
スラブ状の逆層のルートで、核心部はスタンスとホールドが細かく、ちょっとしょっぱいです。
高度感がありますが、しっかりしたハンガーがあり、ダイナミックに登れます。


5ピッチ目:斎藤リード(ルート図:5-6ピッチ)5-7
ここは、快適です。ところどころちょっといやらしいところも出てきますが、ルート図通り5-7程度のルートです。

6ピッチ目:伊三雄リード(5-8)(ロープピッチで15m)
先行パーティーが本ルートを登っていたので、右側のちょっと難しいルートを登りました。
あまり登られていないのか、コケがついていてちょっといやらしかたです。
ここを超えると獅子岩の頂上に突き上げます。
登攀終了が13:25でした。


当初の予定では、子持山に登頂して下山する予定でしたが獅子岩から子持山までの時間が1時間程度かかるため、今回は、このまま下山することにしました。

獅子岩で登攀道具を片付け、昼食をとって、13:50に下山開始。
6号橋下山ルートを下降し14:30車に到着。

帰りは、渋川伊香保IC近くにある子持の湯でさっぱりして帰りました。

高度感と快適なクライミング、最高に楽しい山行でした。
みんなも是非、行ってください。楽しいよ!!



20130929 小川谷廊下 沢登り

日付 2013/09/29(日) 天候 曇り時々晴れ 参加 高橋(CL)、重盛(SL、投稿)、他6名
Photo https://plus.google.com/photos/110771324764284100517/albums?banner=pwa&gpsrc=pwrd1#photos/110771324764284100517/albums/5929819250421967489

Commnent
前回の小川谷廊下の写真を見て自分たちも行ってみたい!という声が多かったため、市役所山岳会および、山スキー仲間に声をかけて再度小川谷廊下の沢登りの企画をしました。

季節的にもう寒いかな~と心配していましたが、当日は思ったより暖かくて一安心。
9月30日までは小川谷林道は通行止めのため、その手前に車を停めてしばらく林道歩き。8人もいるとおしゃべりにも花が咲き、余分な林道歩きも気にならず入渓点へ。ここでハーネスをつけたり、準備をすませて出発!


先日の台風の影響か、前回来た時より水量が多く、所々に倒木もあって印象がまた違っていました。

今回は沢登りが2、3回目だったり、何年かぶりだったりするメンバーが多かったため、ゆっくりペースで慎重に。自ら水流に突っ込む人(笑)、濡れたくないので巻く人、各々好きなように滝を突破していきました。












今回は女子率が高かったので、終始賑やか♪若者たちは滝壺にDiveしたり、ウォータースライダーで遊んだりと大はしゃぎでした!ずぶ濡れになった後はさすがに寒そうだったけど^^;

下山道も先日の台風のせいか一部崩壊しているところがあり、慎重に突破。全員怪我などもすることなく、林道まで戻ってこられました。

今回は初心者のメンバーが多かったため、リードで登らせてもらったり、普段は出されることの多いお助け紐を出したりと私自身も色々と勉強になった山行でした。
同じ沢でも水量や、一緒に行くメンバーによってもだいぶ印象が違うし、小川谷はやっぱり何回来ても楽しい♪

一緒に企画してくれた高橋君、参加してくれた皆さん、どうもありがとうございました^^

黒部 上ノ廊下(2013/09/24)

日付: 2013/09/21~24(土~火)
天候: 晴れ時々曇り
参加: 高橋(CL/投稿)、塚越(SL)、宮崎(食当)

写真: <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201392124_>

記録:

09/21(土) 扇沢駅~下の黒ビンガ
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/10/20130921.html>

09/22(日)
 下の黒ビンガ~金作谷
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/09/20130922.html>

09/23(月) 金作谷~立石奇岩上流

<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/09/20130923.html>

09/24(火) 立石奇岩上流~折立
この日は朝3時に起床、5時出発。
ほぼ突破が約束された状態であったため、気持ちが軽い。

お決まりのように、歩き出し直後の渡渉。
水の冷たさは前日と変わらないが、慣れか、気持ちの余裕か、冷たいけど冷たくない?
易しいながらも渡渉は幾つもあるが、敢えて水へ突っ込んでいく余裕もあった。

トポに出ていた5mの懸垂下降地点を越えると、高天ヶ原と薬師沢小屋を繋ぐ登山道と合流。
その後、1時間ほど登山道を進むと、とうとう薬師沢小屋の姿が...

早速、小屋のスタッフに遺体発見時の状況を伝え、免許証を渡すと、太郎平小屋の駐在員(?)との1時間以上の質疑応答が...
伝えるべき内容は全て伝えたが、「太郎平小屋に顔を出して、そこでの指示に従って。」とのこと。

沢から出て、朝の陽射しを浴びだしたら、これまでの寒さが嘘だったかのように暖かく、半袖短パンでもヘーキ(^_^)v
ここから太郎平小屋へは、アップダウンがあって疲れた体にはキツイものの、紅葉初期の景色が楽しめ、また、達成感に包まれていたので、渡渉や泳ぎのない道を気持良く歩けた。

2時間近く歩き、ようやく太郎平小屋が見えてきた。
ここで、ようやく携帯の電波が届くようになり、伊三雄さんから何度も電話が掛かっていることに気付く。
また、メーリングリストには、「我々が遭難した可能性があり、この日の18時迄に連絡が付かなければ、救援に入る。」との内容が...。
慌てて伊三雄さんに連絡し、無事であることを伝え、メーリングリストで無事であることを流した。
この時、元々2泊3日で下山するという計画に無理があったことを心の底から反省。
2泊3日は上手く行けたら...の日程で、計画書には標準タイムである3泊4日にしておくべき。
みなさん、心配を掛けてすみませんでしたm(_ _)m

一方、太郎平小屋にて富山県警と繋がれ、「富山南署に来て下さい。」と言われ、下山後も開放されないことが確定...(-_-;)

折立への下りは、足早で2時間。
長かった山行も、ようやく終わりを告げた。

その後、1時間掛けて富山南署へ行き、1時間以上に渡る事情聴取。
(途中から加わった、山を知らないオジサン、汗だくで意味が分からないことを力説してくれたオジサンによって、倍になった気が...)
これが終わって、ようやく帰路に付くことができ、帰宅できたのは23時過ぎ...本当に長い4日間が終わった。

一緒に登ってくれた塚越さん、宮崎さん、下界で心配してくれた山岳会のみなさん、本当に有難う御座いました。

黒部 上ノ廊下(2013/09/23)

日付: 2013/09/21~24(土~火)
天候: 晴れ時々曇り
参加: 高橋(CL/投稿)、塚越(SL)、宮崎(食当)

写真: <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201392124_>

記録:

09/21(土) 扇沢駅~下の黒ビンガ
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/10/20130921.html>

09/22(日)
 下の黒ビンガ~金作谷
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/09/20130922.html>

09/23(月)
朝4時起床。
前日の寒さがキツく、この日の朝は、前日以上に気が重い...
(「なにしに来てんだよ( ゚д゚)/」って突っ込まれそうですが、それぐらい寒かった...)

そうは言っても進まない訳に行かないので、忘れたタイツ分体が温まることを願って、朝御飯を目一杯腹に入れる。

この日は初っ端から泳ぎの連続が予想されてたため、気合を入れてやれ出発!
第二の核心と呼ばれているように、序盤からロープを使った渡渉やヘツりの連続。
当然の如く、すぐにブルブル震え出すが、慣れたせいか少し前日よりは寒くなかった気がする。

妙なテンションで、ひたすら泳ぎまくる。
(少し精神が崩壊気味?)


   
(慣れてきたせいか、ここら辺が一番チームの力が発揮できていた気が...)

なんとか序盤のゴルジュを突破すると、広河原(立石)に出て、右岸側に赤牛沢、岩苔小滝が現れてきた。
陽射しが当たるようになってきたので、ここで小休憩し、体を少しでも温めておく。

気合いを入れ直して、またゴルジュ帯に突っ込んでいく。
このゴルジュも、右岸のヘツりから始まり、スクラム渡渉、左岸のヘツりと厳しい箇所が続く。
ここで前方に、水流に巻かれ黒っぽいザックがプカプカ浮いているのに気付く、嫌な予感を抱きながら、2~3m程の高さの左岸のバンドを進んで行くと、ザックの2m程上流に岩に挟まれ沈んでいる人影が...
人影を挟んでいる岩の上に降り立ち、完全に人であることを確認する。
(前回に引続き、第一発見者となることに...)

その状況から、とても体は引き上げられる状態ではないと判断し、ザックを引き上げて、身元が確認できるものを...と、免許証の入った財布を取り出し、残りの荷物は打ったハーケンに掛けた。

かなりテンションが下がったが、止まっている訳にもいかず、また、下界との連絡が取れる場所でもなかったため、少しでも早く免許証を上の薬師沢小屋へ届けるため、遺体に手を合わせてから、先に進んだ。

その後すぐに難所に出くわす。
リードの自分は、なんとか左岸をヘツって突破する。
しかし、先の件もあって萎縮した宮崎さんが突破できない。
塚越さんが無理だと判断し、中洲へ渡渉しようと考えるが、条件が悪く躊躇していたので、辺りを見渡し、自分が上流から回り込んで中洲に行き、ロープで引っ張ることに...

なんとか渡渉できそうな箇所も、流れは急で、水深も浅くなく、二の足を踏みそうになったが、意を決してダイブ気味に反対岸へ移った。
駆け足で、2人が待つ地点まで戻り、中洲からロープを引っ張り、無事2人を中洲へ引き上げられた。
(かなり緊張した場面であり、ここが一番印象に残っている。)

その後少しで、このゴルジュが終わり、トポを見る限り、この先はそこまで厳しい箇所がないようなので、少し安堵する。
とは言え、スクラム渡渉が必要な箇所は幾つもあり、決して気は抜けなかった。

暫く進むと、左岸に幅広のナメ滝が...

その少し先の右岸の高い位置にトポで見たとおりの"立石奇岩"が!!
「ようやくここまで辿り着いた。」、「これで突破できる」と、心の中でガッツポーズ( ゚д゚)/ 
"立石奇岩"の前で腰を下ろし、暫く休憩。

その後は、最後の夜を過ごすべく、快適な幕営地を探しながら、1時間程進む。
まずまずの場所を見つけ、最後の夜の準備を...

この日は、身心共に疲れたが、「あと少しで、突破...」という余裕もあったので、前日、前々日よりも遅くまで宴会。
「これが最後の夜かぁ...」、「3年越しの課題がようやく...」等と、色々な思いに更けながら、心地よく眠りに就いたzzz

09/24(火)に続く...
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/10/0924.html>

20130920-22 谷川岳 一ノ倉沢三ルンゼ

日付 2013/9/20-22  天候 快晴 参加 (CL)伊三雄 (SL)武藤 岡田 森田

写真https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/2013921?noredirect=1


報告:伊三雄

今年は、6月から前穂高岳四峰正面壁や谷川岳のクライミングなど、何回計画しても雨で中止になり、最後はみんなから雨男呼ばわりまでされる始末で・・・
で!やっと今回は、快晴の中、一ノ倉沢 三ルンゼを登ることができた。
今回で、3回目?4回目?になる三ルンゼ、でも記憶に残るのは、岩が固くて快適だったことぐらい。
最後に登ったのは、15年位前である。
9/20 20:15オートバイに荷物を積み込み出発。
22日に用事なある僕は、一人旅である。
武藤さんたちとは、谷川岳登山センターで待ち合わせ。
水上ICを出て最初のコンビニエンスストアーで買い出し、ここで武藤さんたちと、、、
いきなり、『オートバイで来たのー』であった。

登山センターには、24:00チョイ過ぎに到着。茅ヶ崎山岳会だけの貸切である。
買い込んできたお酒とおつまみで乾杯。
1時頃まで山の話でもりあがり、就寝。
3時起床、4時出発。

テールリッジを快適に登るも新人の森田さんが体調不良で途中ダウン、水分と食事を取りながらなんとか進む。
森田さんの様子を見てルートを中央カンテと変形チムニに変更しようと検討したが、森田さんの体調が回復してきたので当初の予定通り、三ルンゼを登攀することにする。

南陵テラスから本谷バンドにトラバース、二ルンゼを単独登攀しているクライマーと挨拶を交わし我々は、三ルンゼへと向かう。


1ピッチ目でルートを右岸の草付き沿いに登ったが、失敗。結構悪い。もっと中央部に近いところから登るべきと後悔した。2ピッチ目以降は、ルート図通り、硬い岩を快適登る。
F2の4級ルートは、左岸(右側を登ったが、上部でハングしており進むことができず、懸垂ピンを利用して途中までクライムダウン。
左側が正規のルートで、問題なく抜けることができる。

F3の滝は、チムニー右側を登る。硬い岩で気持ちよく登ることができる。
その後は、3級下のスラブをひたすら登り、草付きに出る。

草付きルートは、最初のうちは問題なかったが、稜線に近づくにつれ、傾斜がまし、藪が深くなりかなりいやらしい登りになり、しまったザイルを出して、登る羽目になった。


国境稜線に出たのが16:00、握手を交わしあとはひたすら天神尾根を下る。
昨夜貸切だった登山センターは、我々の他に2パーティー、6名が居り、我々は早々に食事の支度(キムチ鍋)をしてビールで乾杯、21:30頃、就寝した。

僕は、3:00に起床しオートバイで帰路についた。
武藤さんと岡田さんは、蓬峠近くまでハイキングをしたと、報告がありました

初秋の楽しい山行となりました。


感想(岡田)
 谷川に来るのは2回目。前回は烏帽子岩奥壁南稜で、終了点から先がとにかく大変で、泣かされました。夏合宿等を経て、少しは上達している事を祈りつつドキドキのスタートでした。

一ノ倉沢の出会いに着くと春とは景色が違い、一ノ倉沢が「沢」だった事を今更実感。頭では判っていても 不思議な気持ちで沢沿いを歩き始めました。
途中の懸垂下降は相変わらずダメダメのフラフラで、上達の片鱗すら見えませんでした。
テールリッチは前回よりは快適。休憩を取って3ルンゼの取り付きへ。

 今回は、武藤さんとペアーを組ませて頂きました。登攀を始めようとすると武藤さんの様子がいつもと違い、青い顔をしていましす。どうやら食中りらしい(>_<)。「ここは私が頑張らねば!!」と息を巻いてリードをしましたが、敢なく断念。短くピッチを切り交代。

F2でルートを探しながら登る伊三雄さんと武藤さん、そして二人に状況をアナウンスする森田さん。 私も何時かはこんな所をリード出来る様に・・・

F3はリードをさせて頂きました。チムニーを抜けるの本来のルートの様ですが、黒く濡れた壁の間はを登るのは怖いので、右側から。私のリードは「何処に戸惑ってたのよ~?」と笑われるスピードだった様です。

国境稜線までの詰は想像以上に急で、ザイルで引き上げて頂きました。こんなツルツルの所を伊三雄さんや武藤さんはどうやって登ったのかと思う程でした。

前回は泣いた稜線歩きや下りですが 今回は秋の気配を楽しむ余裕が少しだけど有りました♪ 
もちろん、体力 クライミング技術 判断力 素早い行動・・・・課題は山積みです。

今回も先輩方の圧倒的な実力に導かれ、無事に 楽しく山行を終える事が出来ました。
伊三雄さん 武藤さん 運転をしてくれた森田さん 皆さんありがとうございました。


追記
 登攀前には食中に苦しんで武藤さんですが、リードをした後にはケロっと元気になっていました。さすが 山男です(^-^)



感想(森田)

今回山岳会に入って初めてのイベントでした。
そして、アルパインクライミングのデビュー、とにかく前日から興奮してしまって、
登山センターでも一睡もできず、食欲も無く朝食を食べられずいました。

林道と出合いあたりで、パンを食べましたが、テールリッジを登り始めたら、パワーは出ず、息も切れ切れ、両足のふくらはぎは、つってきてしまい、
さらに、足に力入らないため、転けて、左足の脛を強打してしまったり、最悪の状態でした、

中程で、軽い休憩を頂き、食べ物を詰め込み、深呼吸し、絶対に引き返さないと自分に言い聞かせ、
とにかく、前へ進むことに、

予定時間より、遅く取り付きに着いてしまいました。

クライミングシューズに履き替え、クライムの開始、クライムし出すと、自然と体が動き、登れるように、

岩が硬いといえ、慣れない浮石のかわし方に手間取り、3級程度のところでも、プロテクションに頼るフリークライミング違いとスピードは、上がらず、いっぱいいっぱいのクライミングでした。

 伊三雄さん 武藤さんの強力な登攀力、岡田さんの声援に支えられ、
やっとのこと、稜線直下の草付に取りつくことが出来ました。

稜線直下の草付きでは、滑り落ちる怖さに負けてしまい、気持ちが折れそうに、

しかし、伊三雄さん、武藤さんの的確な処置、岡田さんの励まし、3人が私を稜線まで登らさせてくれました。

そして、稜線の尾根道に出れた時、
登り切れた達成感と、感謝の気持ち・・・
言葉には表現出来ない思いが、頭を駆け巡りっていました。

翌日は、強打した左足の痛みが取れなかったため、
登山センターで、休養し、帰路は温泉で汗を流し帰ってきました。

登り終わった時は、この1回だけで、大満足と思っていましたが、
この数日、平常な生活をしてくると、また、行きたい楽しみたいと思う気持ちが出てきました。

次回は、同行する人に迷惑をかけないようにトレーニングを積み、
もっと楽しめる様になりたいと思います。

伊三雄さん 武藤さん、岡田さん


ありがとうございます。

黒部 上ノ廊下(2013/09/22)

日付: 2013/09/21~24(土~火)
天候: 晴れ時々曇り
参加: 高橋(CL/投稿)、塚越(SL)、宮崎(食当)

写真: <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201392124_>

記録:
09/21(土) 扇沢駅~下の黒ビンガ
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/10/20130921.html>

09/22(日)
朝、焚火の前は温かいが、空気は冷えていて、水は更に冷たそう(-_-;)
朝御飯のうどんをしっかり食べて、体を温め、気合を入れていざ出発。。。
初っ端の渡渉の冷たさに挫けそうになり、先が思いやられる(笑)!
「早く日が上がれぇ」と、念じても中々実らず、暫く寒さとの戦いとなる。
(この日は人生で一番寒かった日だろうなぁ…)

"下の黒ビンガ"から先にあるゴルジュが難所の一つ。

いくつかの難所を、ヘツって、泳いで、スクラム組んで、次々を突破していく。


ようやく日が当たり始めるが、冷えきった体はなかなか温まらず、少し温まっても、渡渉一発で元に戻ってしまうので、我慢して進むことに…
(今思えば、この寒さで多少冷静さを欠いていた気が…)

いよいよ第一の核心"口元のタル"出合い直後のゴルジュに到着。
パッと見て、ゴルジュの突破が困難そうで、左岸の高巻きを試みるが、相当悪かったので、右岸に移ってヘツって行けるところまで進む。
が、その先の突破は難しいと判断し、右岸を高巻くことに...
この選択も決して易しくなく、懸垂下降でも下が見えずに右往左往し、結局、このゴルジュ突破に合計3時間以上掛けてしまう。


(後々、持ってきたトポを見返してみると、左岸をヘツれるだけ進み、そこから右岸に乗り移って突破したとのこと。
確かに、その方法でなんとか突破できた気がして、事前確認を疎かにした点を、みんなで反省orz)

その後も、腰~腹ぐらいの渡渉はスクラム、それより深い場合はリードが空荷でフォロアーとザックをロープで引っ張り、を繰り返し、なんとか"廊下沢"まで出る。

その後、暫く広河原歩きが続き、この間だけ震えが止まるぐらい体が温まった。


広河原からの先には、またゴルジュになりそうな景観が...
「またあの寒さに...」と思い、足を止めたくなるが、ここまで来たら引き返すのも難儀なので、「この日の内に進めるだけ...」と言い聞かせ、進んで行くと、"上の黒ビンガ"らしきものが見えてきた。
"上の黒ビンガ"付近の渡渉は、スクラム渡渉だけで突破できた(気がする)。

そろそろ幕営地を意識し始めた頃に、正面に"金作谷"が見えてきた。
8月だと出合い付近まで雪渓が残っているらしいが、この時は上部には少し残っている程度。
"金作谷"以降は、またゴルジュの連続で、暫く幕営適地が無さそうなので、この日は"金作谷"出合いの少し上流 左岸にある台地をこの日の幕営地として選択。

この日の夕食は、前日に続き体を温めるには最高のシチューを...
この日も宮崎シェフに全てを任せてしまいましたm(_ _)m
体力というより、水流の中に突っ込むための精神力と冷えとの戦いによって消耗したため、また、明日に向けての回復のため、早々と就寝zzz

09/23(月)に続く...
<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/09/20130923.html>

黒部 上ノ廊下(2013/09/21)

日付: 2013/09/21~24(土~火)
天候: 晴れ時々曇り
参加: 高橋(CL/投稿)、塚越(SL)、宮崎(食当)

写真: <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201392124_>

記録:

2011年の盆に初めて上ノ廊下に訪れたが、とある事態から入渓してすぐに引き返すハメに・・・。
その後、2回ほど計画を立てるも、天候により中止orz

今回で4度目の計画となり、いい加減 上ノ廊下とのケリを付けたいと思っていた。

09/21(土)

前夜発で3:00前に扇沢に入り、始発6:30のトロリーバスに乗るため、5:00に起床。
(車は折立への回送サービスを依頼した三渓社の駐車スペースの路肩に駐車)


回送の手続きを済ませ、準備をしながら、三渓社のスタッフに最近の様子を聞くと「先週来た台風21号の時は大降り、その後、水量は減ったものの、例年よりは多め」とのこと・・・まさか今回も?

とはいえ、現地まで来ていて、3~4日は天気が良さそうなので、迷わず決行することに!
扇沢駅前まで行くと、既にかなりの人が並んでいて、トロリーバスの中も通勤電車状態!
どうやら、黒部ダム開通50週年だったらしく、トロリーバスにも可愛らしい施しが・・・


時間通り黒部ダムに到着し、荷物を整えて、7:00出発。


こっから、10:00の平の渡し船に乗るため、少しハイピッチで歩く。
誰も遅れることなく、なんとか15分前に平の渡しに到着し、平乃小屋(たいらのこや)で一呼吸。
出航時間直前に船に行っても船頭が居ないので、塚越さんの「乗っちゃえ!」の声で、乗って待つことに・・・少し遅れてきた船頭に怒鳴られる(笑)。


無事、平の渡しも越えたが、入渓点までは更に2時間・・・。
とはいえ、もう時間制限がないので、体力温存のためペースを下げて奥黒部ヒュッテまで。

12:00前に奥黒部ヒュッテに到着し、主人に計画書を提出、情報を聴くと、「台風後、思ったよりも水は引かず、増水居気味で、水も冷たい」と、ネガティブな御言葉だけいただき、みんなのテンションが↘。
ちなみに、この時点で他のパーティの届出はなかった。

なんとか気を取り直して、沢の準備を整えてると、自分が厚手のタイツを忘れていることに気付く!!
水が冷たいとの情報もあり、かなり不安になるが、「要は気合いだろ!」ってことで、無かったことに・・・は、出来なかったことを後ほど痛感・・・orz


13:00には準備が整い、いざ入渓!

いきなりの渡渉、水量は2年前とあまり変わらない印象、水温は薄手のタイツってこともあり、かなり冷たい。。。
ここで、finetrackの沢向けのウェアを新調した宮崎さんは「あまり冷たくない」とのこと。
(上下で良い値段だったみたいだが、その分性能は良いんだなぁ・・・)


少し進むと、釣り師のオジ様に遭遇。

足元を見ると、20匹以上、しかも大ぶりの岩魚が転がっていて、よだれが・・・

上ノ廊下のことを隅まで知ってそうなベテランさんで、聞くと、「例年よりも少し多いけど、こんなん大したことないし、日に日に水位は下がってるから大丈夫だよ!」と、有難い御言葉!

更に、「こんなとこで会っちゃ、仕方ねぇなぁ!」と、岩魚3匹の御裾分けまで☆☆☆

有難い言葉と御裾分けに、みんなのテンションが↗。
オジ様に別れを告げ、意気揚々とこの日の目的地である"下の黒ビンガ"手前を目指す。

その後は陽射しが強く、水に浸かっている時以外は、かなり温かかった。
(翌日から、寒さとの格闘となるとは露知らず・・・)

途中、渡渉が厳しい箇所で悪いところを高巻き気味に行ってしまい、かなり時間を喰ってしまい反省m(_ _)m
(水量の多さに負けず、できる限り高巻きは避けた方が・・・という沢の基本に立ち返らねば!)

休みも少な目だったので、時間に余裕を持って、"下の黒ビンガ"下の台地に着き、キャンプと寝床の準備を。

この日の夕食は、宮崎さんの鍋料理…重たくても、生肉を背負ってきて良かったと思える旨さでした☆☆☆
しかも、今回は釣れたて新鮮で、絶品の岩魚も☆☆☆
この日は睡眠時間も少なかったのに加え、快適な寝床だったので、暗くなると共に就寝zzz

09/22に続く…

<http://chigasaki-mt.blogspot.jp/2013/09/20130922.html>