八ヶ岳 天狗尾根

日付 2013/03/30~31(土日) 
天候 曇り時々晴れ、後、小雨 
参加 高橋(CL、投稿)、橋元、武藤、梅野(武藤友人)、丸島(同左) 

行程 
美し森駐車場 4:45 - 6:45 出合小屋 7:00 - 7:15 尾根取付 - 8:00 尾根上 - 9:45 岩稜帯手前 10:45 - (岩稜左のトラバース道を途中まで行って引き返し、敗退決定) - 岩稜帯手前 12:30 - 15:00 出合小屋 - 16:50 美し森駐車場

写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/2013033031_>

感想
 日曜に雨が降ると、出発前日の天気予報で見て、急遽、土曜は出合小屋迄で、日曜に登攀という予定を、土曜だけで登攀し、降りてくるという予定に変更。
(メンバ等のことを熟考せず、安易に決めたこの予定こそが今回の敗退の一番の原因・・・)
 出発時、急遽、岡田さんが会社に呼び出され参加できなくなるなど、少しずつ予定が狂いながらも、美し森の駐車場へ2:30着。1時間に準備を始めるとして仮眠したら寝坊・・・。予定よりも1時間近く遅れながら、濃霧の中、主発!
 歩き出してからすぐに日が昇り出し、日が長くなったことを感じつつ、時間不足による"敗退"の二文字が頭を掠める。
 林道には、ほとんど雪がなく、藪尾根を覚悟。
(去年同時期に来たときには氷柱も見れたが、今回は影も形も・・・)
 途中、武藤さんが沢で転んで半身ズブ濡れ・・・などのちょっとした(?)アクシデントもありつつ、まずまずのペースで出合小屋に到着。
少し小屋で休憩後、天狗尾根に向けて出発。
ここ最近の暖かさで溶けたせいで、取付きへのトレースは消えていたので、開けたところから適当に上がる。踏み抜き易くて抜けづらい雪、抜けの藪で少し時間は掛かったものの、尾根に到達。
尾根上も、ラッセルは一切ないが、踏み抜き易くて抜けづらい雪、時々凍ってて、岩稜帯に辿り着くまでに、予定よりも時間が掛かってしまった。
岩稜帯に突入するが、ここで左側のバンドの踏み跡を辿っていったら、どんどん岩が脆く、危なそうな方へ・・・、途中で引き返し、別なルートを探すが、ここでも時間を喰ってしまい、敗退を決定・・・orz
(ルートガイドの"岩稜通り"という文字を読み飛ばしてしまっていたらしいorz)
グレード的には易しいルートでの敗退は、CLとしてかなりヘコんだ。
駐車場で天幕を張り、一杯やる方へ気持ちを切り替え、下山開始。
帰りの林道は、気分も下がっていたので、やたら長く感じたが、暗くなる前に駐車場へ着き、早々に宴会(反省会)の準備。
 岡田さんが準備してくれた御飯を食べたら、反省する間もなく、睡魔に襲われ、就寝。
朝も、岡田さんが準備してくれた御飯を残さず・・・ということで、しっかり食べてから帰宅することに。
(茹で過ぎたパスタの食感で、珍しく朝食の箸が進まなかった・・・。)
来年のリベンジを誓い、美し森駐車場を後にした。

今回の反省として、以下が考えられるので、次回以降の山行では、しっかり意識して臨みますm(_ _)m
□計画変更の際、今回のメンバで、ある程度余裕のある行程を組まなかった
□寝坊
□時間的に押し始めた時点で、メンバに"急ごう"という思いを伝えなかった
□ルートガイドをしっかり頭に入れてなかった
□ルートファインディング能力不足

谷川岳一の倉沢一二の中間稜

日付 2013/03/17(日) 天候 晴れ 参加 高橋(CL)、水島、武藤、塚越(投稿)

今回は谷川岳東尾根予定であったが、結果的にメンバー経験者に絞られたため、東尾根に合流する一の沢二の沢の中間稜となった。

5:20一の倉沢出会~7:00第一懸垂ポイント~10:00左方ルンゼ合流~12:30東尾根合流~13:30オキノ耳~15:20天神平

以下写真とコメント
取付は末端先のルンゼから
この後2ピッチがシュガースノー状態で今回の核心でした

左方ルンゼ合流後のリッジ
その後ハイライトのナイフリッジ、雪壁続く
東尾根に合流し山頂への雪稜を進む

第一岩峰と山頂
山頂です。今年の雪の多さが分かります。
以下ポイント
・出合過ぎから一の倉尾根からのデブリひどく、巻き気味に一の沢に入った。
・2,3日晴天が続いたせいなのか、当日は8:30~9:00頃まで一部雪崩の音が有ったが、その後は聞こえなかった。
・左方ルンゼ登ってきたパーティーの話では相当条件良かったらしい。
・春山状態の気温であったが、雪はそれほど腐れていなかった。
所感
・今回準備不足有り中間稜となった、雪、藪尾根の経験値を高めたとは言えるが、中間稜は左方ルンゼ経由で登りたかったのが、本音である。

小同心クラック

日付 2013/2~3(土、日) 天候  晴れ 参加  清水(CL)、簑島(投稿) Photo Commnent


3日 赤岳鉱泉6:00~小同心クラック取りつき8:20~小同心の頭10:40~横岳11:00
    硫黄岳12:00~赤岳鉱泉13:10




1年ぶりの八ヶ岳である。 久しぶりで少々緊張気味だ  どうやら食あたりを起こしたのか美濃戸駐車場に到着したら2度目の嘔吐と激しい下痢に見舞われた。もしかしてノロウィルス? ノロだともっと苦しいらしい ではただの食あたりか、  暗いうちから準備をして赤岳鉱泉に出発 コンデションは最悪で赤岳鉱泉までの道のりが長い 何と3時間以上かかってしまった。 皆様にはご迷惑をおかけしました。  小屋までの道のりをこんなに苦しんだのは初めてである。でも引き返そうとか登山を中止しようとは考えなかった。S氏との何年も前からの約束なのでなんとしても今回の計画は成功したい

幸い2日の土曜日は曇り空だが3日の日曜は快晴である。

夜中の3時に起き朝のラーメン、雑炊をたらふく食べた。前夜は絶不調だったので晩御飯も食べず寝てしまったのである。意識して水分を多めに補修した。

朝6時出発 幸い取り付きまでラッセルはなかったが厳しい急登が続く 息は切れるが体調は悪くない S氏に遅れ気味で2時間ちょっとで小同心クラック取付きに到着した。パンを貪り準備をして S氏がリードでいざ登攀開始

1Pは25mくらいのしっかりとしたボルトがあるところでピッチを切ってリードは自分と交代した。2Pは左へ回り込んで体を外側にして登る。ボール球のようなホールドはしっかりしているが高度感が凄い 最近は高所恐怖症になってしまったのか? 緊張のあまり手足が震えてきた。恐怖感のあまり必要以上な握力でホールドをつかむのでわずか2ピッチで左手がバンプしてしまい ザイルを引き上げられない 手足がブルブルと小刻みに震えだし止まらない 下からは「早くしろ、声が聞こえない」と声が聞こえる。手首を振って深呼吸して落ち着きを取り戻し確保した。

3ピッチ、4ピッチと段々 岩にも慣れてきて恐怖感は無くなった。小同心の頭で登攀は終了だがまだ時間が10時半なのでもう1ピッチで横岳まで詰める。

そんなに難しくないだろうとタカをくくっていたら結構しょっぱい あまりいいホールドが見当たらない小刻みに足を使い小さい氷にバイルを打ち何とかクリアー 横岳に突き上げた。360度の展望 人気の小同心クラックを我々2名貸切りで登った。快晴無風で最高の達成感。 

横岳から硫黄岳の登りもきつくは無いが長かった。S氏との距離が開いていく

赤岳鉱泉についたのは13時30分頃だろうか 赤岳主稜の先行組と合流し岳も怪我もなく無事終了した。久しぶりの本格的なクライミングの為、序盤はかなり緊張したが段々慣れてきた。おまけに体調不良が続きSさんには迷惑を掛けっぱなしであった。 でも有意義な登山が出来ました。ありがとうございました。

簑島  

20130302 湯河原幕山

日付 2012/3/2(土)  天候 晴れ 参加 (CL)柴田、谷口、秋元、アンナ、斎藤(投稿)



   



朝、柴田さんと秋元さんを車でひろい湯河原へ8時前に到着、幕山公園では、梅の宴が開催されており、通常の上の駐車場が利用できないため、下の駐車場に止めた。前日、夜雨が降ったので、岩場が濡れているのでは無いかと心配しながら岩場へ向かった。
桃源郷に到着したら、いつも混んでいるルートもガラガラで岩も乾いていた。まず、アップでシルクロード5.7を登った。外岩2回目の秋元さんもトップロープで安定して登っておられた。次にいんちきするな5.8に移り練習していたところ、谷口さんも到着し合流した。
谷口さんとこのルートでリードの練習をした。
次に、サンセット5.10aに登った。柴田さんにトップロープをセットしてもらい練習した。驚いたのが、秋元さんが2回目のフリークライミングなのにトップロープとは言えノーテンションで登れたことであった。自分は3回ほど挑戦した後、ノーテンションで登ったが、下のほうがガサガサしており、上のほうはツルンとしているので登りにくいルートだと思った。一方、妻アンナは2回登ったがノーテンションで安定した登りだった。
 昼食後、アボリジニ5.10aに移り、谷口さん、妻アンナ、自分共にリードで登ることができた。また、秋元さんも挑戦された。
次に、柴田さんが憧れのハワイ航路5.11aに登られ、トップロープをセットして下さったので、妻と自分も挑戦してみたが難しかった。
 今回も楽しくクライミングが出来てよかった。
                                                               

20130302-03八ヶ岳赤岳主稜と小同心クラック

 天候  晴れ
赤岳主稜:(CL)高橋、岡田、武藤、梅野、伊三雄
小同心クラック:(CL)清水、蓑島

フォトアルバム:https://plus.google.com/photos/110771324764284100517/albums/5851101094023040913?banner=pwa

《 感想:武藤 》





冬季八ヶ岳山行(323日)の感想                  
今回の山行は茅ヶ崎山岳会の会員として始めての山行だったので、どの様なやり方で
登山を行なうのか良く解らないので緊張しつつ同行させてもらいました。
2日の早朝、十数年ぶり登攀具の入った重いザックにあえぎながら、美濃戸口より赤岳
鉱泉を目指し、やっとのおもいで鉱泉にたどり着く事ができた。
今夜の宿となるテントを張り、本日の予定のアイスクライミングのルートである横岳西壁
の大同心基部に突き上げている裏同心ルンゼに向かう。
前日の積雪の影響で、赤岳鉱泉近辺から山頂にかけては20cm以上の新雪があった様で
硫黄岳に向かう登山道から別れた直後の裏同心ルンゼ出会いから、ひざ上から腿程度の
深さのラッセルが続き、4人で先頭を100歩交替、50歩交替を続けながらアイスフォールを目指す。しかし、行けども行けどもアイスフォールらしい姿は見えず、大同心基部まで
のルンゼ内には白く雪が積もった斜面が見えるだけ。裏同心ルンゼ内の傾斜の緩い全ての
フォールは埋まってしまったようである。


気温もあがり、側面のからの雪崩の恐れもあるので、早々にテント場に引き返し、お天道
様がまだ高い時間から宴会が始まる。

自家製のレーズンバターが大好評でビール、焼酎、
ハイボール、ワイン、日本酒等々がすすみ、皆様前夜の睡眠不足による疲れがあったせいか、暗くなる前に次々と自沈されていきました。夕食は、生米を炊いて“ピリ辛マーボ
春雨丼”で満腹、大満足!!3日は3時起床とのことで、19時頃にはシュラフに入り
就寝。

深夜3時、夜の冷え込みは厳しくなく、シュラフの温もりに後ろ髪を惹かれる事無く、
起き出す。たった今、起きたばかりなのに皆様、食欲旺盛でモリモリと朝食(ラーメンと
昨夜の残りのご飯オジヤ)を食べ、直ちに登攀の準備を行う。皆十分に睡眠が出来たようで、昨日の疲れも残っておらず、少しだけ明るくなってきた6時にテント場を出発し、それぞれのルートの取り付きに向かう。

朝一番の中山乗越しまでの上り坂に汗を流し、行者小屋を通過、文三郎新道の尾根道に
上がる手前の赤岳沢通しに踏み跡があった為、赤岳西壁主稜へのトレースだと考え辿った
ところ、赤岳ショルダーリッチへのトレースであったことが判明した。そのため、岩壁
基部まで詰めたところから、ずり落ちそうな悪い雪面を右側にトラバースして主稜の1P
のチョックストーン上部の正規ルートに合流することができた。ルート上は前も後続パーティーも詰まっており、迷惑を掛けない様に登攀を開始した。小生としては10代の駆け
出し時代に同ルートを登った経験はあったように思えるが、十数年ぶりのバリエーション
ルートの登攀なので緊張でガチガチかな?と少々心配していたが、無風快晴の条件で
岩場の状態も良かったせいか、全く緊張することもなく、Ⅱ~Ⅲ級の岩稜を快適に登り
あっというまに7P目で赤岳頂上に向かう登山道に出て終了となった。


その後、赤岳頂上を経て文三郎新道経由で赤岳鉱泉に下りテントを撤収し、小同心クラック組と合流して下山となった。

今回、難易度的にはやさしいルートではあったが、完登することにより、過去に一度は
失墜した自分自身に対する自信を少しだけ取り戻すことが出来た事が大きな収穫であったと考えます。
また、茅ヶ崎山岳会の方々と一緒に登ることが出来き、技術面での信頼感や山に対する
考え方など共感できることが沢山あり、良い仲間と巡り会えたと思っております。
ありがとうございました。