八ヶ岳 赤岳鉱泉アイスキャンディ、ジョーゴ沢

日付 2012/12/29-31  参加 塚越さん(CL)、高橋さん、斎藤さん、鈴木(投稿)


年内にアイスに行きたいと思っていたので、つかさんにメールを出してみた所、
先日のフナムシの時に前泊日帰りでアイスキャンディーの計画が出た。
その場で斎藤さんの参加も決定し、あとは高橋さん・渡邊君を誘うだけとなった。
高橋さんに連絡をしたところ、折角行くのだから一泊して+ジョーゴ沢の計画が提案され
今回のアイスは赤岳鉱泉アイスキャンディーとジョーゴ沢となった。
渡邊君は年賀状が・・・。

朝6時に美濃戸口駐車場に集合であったが、睡眠を取りたかった為、前日夕方に横浜を出発。
丁度この日、笹子トンネルが対面通行にて通行可能である事と、前日夕方、鳴沢方面は雪がかなり降っているとの情報があった為、当初予定をしていた御殿場-精進湖-甲府南-諏訪南のルートを御殿場-大月-諏訪南と変更した。渋滞は5キロだった。




30日 雨・曇り・霙

朝、斎藤さんが窓をノックする音で起きた。目覚ましをセットしておいたのに全く気付かなったらしい。皆さんに迷惑をなるので先に行ってもらったが、直ぐに3人が戻ってきた。どうやら、赤岳山荘まで車で行くらしい。これは大歓迎の提案であったが、下って橋を渡り上り始めて直ぐに滑り始めたので、当初の予定通り歩きで行く事になった。他の車を見るとスタッドレス+チェーン2が多く見られたが4WD+スタッドレス+チェーン4といった車も多くみられた。この日は八ヶ岳にしては大変暖かく変な感じがした。

昼前に鉱泉に着いた所、皆さんは既にテントの設営に掛かっていた。直ぐにザックを下ろし設営に加わった。 その後、鉱泉にキャンディの使用料と幕営料を支払ってからキャンディでの練習を始めた。皆さんは初めてのキャンディだったらしいが、私は去年の1月にガイドの小田さんのワークショップに参加していた為、2度目のキャンディである。まだ、全てのルートが使用できる状態では無い為と他に人が居たので、TPは1か所しかセット出来なかった。また、そのルートはビレイをしていると氷を成長させる為に撒いている水がシャワーの様に降ってくる所だった。

つかさん・高橋さん・斎藤さん・鈴木の順番で一本目は登り、後は登りたい人優先で登った。
私は体調が悪く午前中は一本しか登らなかった。

美濃戸口同様、鉱泉も暖かく、通常ならキャンディの周りはスケート場の様であるのだが、シャーベット状であった。
キャンディの周りには休憩出来る小屋が大小ある。 しかも、豆炭が用意されており、人が多いと火を入れてくれるらしい。 私は鉱泉に来る間、今日は豆炭に火が入っているか気なってしょうがなかった。その理由はこれがあると無いとでは休憩時間が全く変わってしまうのである。グローブが乾かせるし、網があるので冷たい食べ物を温めることが出来る。また、ガスが無くてもコッヘルで暖かい飲み物が作れる為である。 去年の学習から私はワッフルを持って来た。
食当の斎藤さんが魚肉ソーセージを持って来ていたので、それらを焼いた。
やはり、暖かい食べ物は大事である。この休憩後、体調は戻った。
昼食後、同じルートばかりでは飽きるので隣人のロープを貸し借りし、違うルートを練習をした。

ここのルートは殆どが垂直に近いし、選べば少しかぶった氷も登れる為、けっこう練習になると思われる。シーズンに一回位はキャンディに来て練習するのも良いかもしれない。
余談であるが鉱泉に泊まりれば、そのシーズンは1000円で済むが、テント泊だと毎回1000円掛かる。

暗くなり始めた為、テントに戻り、宴の始まりである。
夕食はジンギスカンであった。これには正直驚いた。以前在籍していた会は夕食のメインは鍋で朝食は麺類であったからだ。冬期の幕営では体が温まり水分を補給出来る食事であり、夜残したものが翌朝の具にもなる為だと教えられていた。
斎藤さんが持って来た地元長野のジンギスカンは匂いも弱く美味しかった。
しかし、その量には驚いた。確か一袋が250g位で10袋あったと思う。
結局、4人で5袋を消費することが出来た。
その後、飲みながら談笑してから就寝。




31日 小雪
 
4時に起きるはずが時計を見たら5時になっていたので、皆さんを起こし、直ぐに朝食となった。
朝食はカレーであった。これにも驚いた。
全てお湯を沸かしてから温める料理であるからだ。
つかさん・高橋さんから朝時間の掛かる料理は避けるようアドバイスが出た。
朝食後、ジョーゴ沢に向かった。私は前夜から体力的に難しいと思いバックギア全開であったが、F2でのTPでスクリュー等の練習との話も出ていたので参加することにした。

F1は雪に殆どが埋まっていたが、氷の出ている所を各自で登りF2に向かった。
F2には先客が2パーティあり、TPで練習をしているようだ。
結局、F2を抜けることになり、空いている真ん中のルートを二人一組で登ることになった。
まず右側を高橋さんがリードで登って行った。つかさんが「折角だからリードしなよ」と言って下さったので、私がリードする事になった。F2と言えどもまともな氷壁のリードは初めてである。
ドキドキしながらバイルを打ち込みスクリューをセットしていったのは良いが、一つ目のスクリューの時にヌンチャクがザックのウエストベルトに掛かってしまった。その時に外しておけば良かったのだが違うヌンチャクを掛けてしまった為、更に登ってから外す事になり必要以上の時間を費やす結果となった。F2を登りきってからつかさんと斎藤さんを待っていたのだが、下と上との風の強さがなりかなり寒く感じられた。先行ペアもこの状況ではと判断し降りて来たことや、前日の暖かさでインナー手袋等が濡れていることもあり、ここでの敗退が決まった。

テントを撤収し車に戻り、清算をして別れた。

今回の八ヶ岳は通常と異なり暖かった為、フライシートの表面が凍ってしまったり、ポールのスリーブがポールと凍りついてしまい直ぐに外せなかったりと撤収に時間を費やした。
次回からはこの様なことを想定し、内部の水分を出す為にスポンジを、フライの氷やザック等の雪を取る為にたわしを持って行こうと思う。

皆さん、お疲れ様でした。また、お願いします。

伊豆城ヶ崎海岸 フナムシロック

日付 2012/12/22(日) 天候 曇り時々晴れ 参加 (CL)塚越さん、斉藤さん、アンナさん、鈴木(投稿)

本来の予定では前日の土曜日に行くことになっていたが、天候不順の為、一時は中止となった。
私が日曜日に行くことを知ったのは土曜日の夕方であった。

翌日、伊東で待ち合わせてからフナムシロックに向かった。
確か去年、海金剛に行く為の練習としてフナムシロックに数回行く機会があったが、
全て仕事が入り参加することが出来なかったので初フナムシである。

しかも、クラックは去年の6月位に塚越さんと高橋さんと行った湯川以来であったし、
先日の広沢寺で雨が降ったので、まともにクライミングしたのは7月の三つ峠以来であった。

塚越さんは相変わらずカムを迷うことなくセットし、トップロープを二ルート張ってくれた

そのルートを斉藤夫妻が代わる代わる上っていた。
初めてのクラックだったと思うが二人ともかなりの本数を登っていた感じだ。

私はというとカムのサイズの選定が悪く、塚越さんに指摘を受けた。
適正サイズよりも小さいカムをセットしているようだ。
しかも途中までしか登れないし、Zクリップまでしてしまった。

私は午後1時に失礼したが(家内よりぎっくり腰のメールがあり、家内の職場まで迎えに行く事に
なった為)、塚越さん達はパープルシャドウで練習したらしい。

フナムシと言うと大概の人がパープルシャドウと言う。
また、今回は前日遅くまで雨が降ったようだったので、条件の良い時にフナムシに再チャレンジしたいと思う。




今回のルート   樹氷・純・鬼ごろし・パープルシャドウ







富士山宝永山雪上訓練

日付 2012/12/16(日) 天候: 晴天 
参加(CL)伊三雄、塚越、高橋、橋元、岡田、鈴木誠、アンナ、大野、秋元、重盛

写真https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/20121216_




《感想:伊三雄》
12月の富士山にしては、気持ち悪いほど暖かく、風のない日であった。
当初、二子山(二子塚)の斜面で雪上訓練を行う予定でいたが、積雪が少ないため、急遽、宝永山の斜面まで登ることになった。
御殿場口の入口から1時間程度で訓練場所まで行く予定でいたが、宝永山の斜面に変更になったことで、2時間もかかってしまった。

トレーニングは、
①アイゼンなしでの歩行訓練(キックステップ、ピッケルの持ち方、旋回方法、斜面の下降)
②アイゼンを着けての歩行訓練。(アイゼン装着での危険性と対応)
③耐風姿勢(一般的な耐風姿勢と富士山などで遭遇する風速50m以上の強風に対応する耐風姿勢)
④滑落停止訓練(通常、頭から、後ろ向きで倒れた場合など)各自それぞれ3回以上練習。
⑤スタンディングアックスビレイ
  ・使用目的の説明
  ・スタンディングアックスビレイのシステムとポイント説明
  ・各自、3回以上練習
⑥大阪方式による同時登攀のビレイシステムの説明。
  ・ポイント説明
  ・各自、1回ずつ練習。

人数が多かったため、回数を多くできなかったが、各確保システムを体験してもらい、良いトレーニングになったと思います。

今回は、雪上訓練が初めてだった人もいたため、感想文が届き次第、投稿します。

《感想:アンナさん》

雪上訓練に参加させていただいたアンナです。今回は初めての雪山経験でした。真っ青の空の下で、時々温かい風を受けながら、白妙の富士山の斜面で訓練が出来て贅沢な気分でした。
細かい指示やアドバイスをいただきながら、雪上歩行練習、滑落防止練習、何度も繰り返して、感覚をつかむ事が出来ました。スタンディングアックスビレイで落ち着いてロープを流しながら止めると言う事も数回練習して覚えました。さらに、大阪方式の説明を受けて挑戦しましたが、ロープの流れる力とスピードが予想以上に強くまた早かった上に、流す方のロープが絡まってしまい、流れなくなったため、ロープに引っ張られて、バランスを大きく崩し、止めようとしていた相手と共に下の方に転がってしまいました。幸いにお互いにケガがありませんでしたが、もっともっと緊張感を持って、ロープのまとめ方や投げ方などの基本的な技術から注意深くやらなければならないと思い知らされました。
訓練はちょうどいい時間に終わり、みな無事に明るい内に下山しました。下山途中と車での帰り道で山の事や現代音楽などの様々話題が出て、最後まで明るくて元気な雰囲気で、充実した一日でした。


《投稿:Y.O》


Mt Fuji is the highest mountain in Japan. It is so beautiful looking, but when it comes to climbing, it’s not pleasant hike. Paths (kind of) are made of ash or lava stone seem like gravel and sandy that made me unstable steps… it would be the mountain that you should go once in your life (very much worth experience!) because the views from the Mt Fuji is really splendid. But in my opinion, I love viewing it from other places rather than actually on the Mt Fuji.



Anyway, it is a snow practice on the snow icy slope. I should mention that I’m a new member in this maintaining group and am a beginner for snow climbing. This is a first time to use 12pieces eisen too. I should have learned to get more knowledge including maintaining vocabularies, how to tie rope…etc before I took this practice, to be honest.  But I would tell you it was so helpful and got sense how hard to get through real snow maintaining.

I think you can see what the practice was when you look at pictures, so let me tell you my impression on this group. People are so friendly and help each other, love drinking (not me). Of course take good care of learning any accident happened unexpectedly. There are so many beautiful mountains in Japan, I’m so happy to be here and can’t wait to climb around with people in this group.



この山岳会に入って初めての登山が雪上訓練でした。天気も穏やかで、きっと冬山はこんなではないのだろうと思いながら、初心者の私は練習するには厳しさを知るというよりはある意味このような天気でできてよかったと思います。しかし滑り堕ちるというのは、目の前で見ていて想像よりもとても速く恐怖感がこみあげてくるものでした。しかも、ロープの流れる感覚も実感するというより、“怖い”という感覚の方が先導してしまって、その場ではただ回数をこなすことで正直精いっぱいでした。家に帰って落ち着いて、そのトレーニングを思い出しながら、不足、改善点などの反省を次回に活かしたいと思います。自分の体力的に弱い点も再確認したので、どうにか日常生活でも強化できたらいいなぁと思いました。 

なにはともあれ、下山途中はのんびりとおしゃべりをしながら、バックには雄大で真っ白な富士山に見送られながらいい1日だったと思います。

車の運転、トレーニングをリードしていただきまして、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。


《感想:秋元 通》

初めてアイゼンを身に着け、初めてピッケルを持っての雪上訓練に参加させて頂きま
した。
意気揚々と参加したつもりが、目的地の訓練場所に到着までが厳しくダウン寸前でした。体力的には自信を持っていただけにショックでした。歳のせいか、1年9カ月の避難生活(都会生活)のせいか?、・・・・・体力の衰退を実感させられました。
体力の回復・維持に努めたいと思います。
訓練場所に着いてしばらく休憩すると体力はある程度回復しましたが、やはり本調子ではない!・・・・・転倒時の受身体勢や登坂能力に納得がいかない。又、大阪方式の確保では自分の身体を保持できなかった。これまたショック!
体力の衰退では反省させられたことが多かったが、実践的な訓練ができ楽しく充実した一日でした。
自分の年齢を考え、無理をしない程度に体力錬成に励みこれからの登山を楽しんでいきたいと思います。
送迎や指導して頂きました先輩の皆様に感謝致します。ありがとうございました。
これからも、様々な行事や訓練には積極的に参加したいと思いますのでよろしくお願い致します。

20121209鷹取山クライミング&ハイキング

日付 2012/12/9(日) 晴れ参加 (CL)橋元、早川、斎藤、アンナ、渡部、岡田、清水、川原、伊三雄(投稿)
アルバム:https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201212



12月度月例山行(橋元リーダー)で鷹取山に行ってきました。
天気は良かったのですが、北風が肌を刺すような冷たさでした。

今回は、9名の参加者で、そのほとんどが鷹取山が始めての人ばかりで戸惑っていました。
初心者ルートを各自2回以上登攀し、徐々に難しいルートに挑戦しました。
鷹取山のクライミングは、体の重心移動が登る為のポイントになるため、重心移動について確認しながら各自アタックし、徐々に登れるようになって来ました。

途中、渡部さんがひょこっと現れ、お昼ご飯のおかずや柿、みかんをザック一杯に持ってきてくれました。おかげで楽しい昼食となりました。

最近の登山ブームの影響もあり、鷹取山の各ルートは、ほとんど全てロープがセットされており、今回の最終目標にしていた電光クラックは、登る事が出来ませんでした。

クライミング終了後は、みんなで展望台にのぼり記念撮影、そして今回のもう1つのイベント、東逗子までのハイキングをしました。
クライミング後の気だるい体で周りの風景を楽しみながらゆっくりと帰路に着きました。

最後は、大船で反省会を行い大いに盛り上がりました。





八ヶ岳アイスクライミングとバリエーションルート

2012/11/24(土)-25日(日)  天候 晴れ 参加 (CL)塚越 高橋 橋元 伊三雄 斎藤
写真:https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201211242501_


裏同心ルンゼで初リードする橋本さん


《 阿弥陀岳北稜 》 文:斎藤

朝、4:30起床。朝食は、肉野菜炒め入りのラーメンでとても美味しかった。6:00テントを出発。行者小屋を経て阿弥陀岳へ向かった。中岳のコルへの登山道から、雪の斜面をトラバースして北陵へ向った。途中、雪の斜面が金色でとても綺麗だった。北陵に到着したところで、アイゼンを装着。アイゼンを着けて雪の斜面を登るのは初めてだったが、爪がしっかり斜面に刺さり、登り心地はとても良かった。しばらく登ると第一岩峯へ到着。これまで、ゲレンデや本チャンの岩場に何度も連れていってもらっていたので、見た目はそれ程難しくなさそうであったが、はじめてグローブとアイゼンを着けてのクライミングで、手が滑って全然効かない上に、足もカチカチして信用出来ず、ガチガチのクライミングとなった。何とか3ピッチ程の岩場を登り、ナイフリッジを渡ると阿弥陀岳山頂に9:30頃到着した。自分は麓の諏訪盆地出身であったため、山頂には何度も来た事があったが、眺めは美しく、北アルプスや南アルプス、御嶽山、富士山など雲一つない冬の景色を見ることができ、とても気持ち良かった。そして、一般縦走路を下山。アイゼンを着けての下りは、思った程難しくなく、また雪山歩きをして見たいと思った。そして、赤岳鉱泉へ到着し、テントをたたみ下山。途中Tさんのクマだと言う声にはじめて山で熊を見る期待を持ちながら振り返り真っ黒い動く物を見て興奮したが、よく見るとカモシカで残念だった。とても楽しい一日だった。みなさんありがとう。
北稜の核心部が上部に見える


阿弥陀岳山頂でポーズ