富士山宝永山雪上訓練

日付 2012/12/16(日) 天候: 晴天 
参加(CL)伊三雄、塚越、高橋、橋元、岡田、鈴木誠、アンナ、大野、秋元、重盛

写真https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/20121216_




《感想:伊三雄》
12月の富士山にしては、気持ち悪いほど暖かく、風のない日であった。
当初、二子山(二子塚)の斜面で雪上訓練を行う予定でいたが、積雪が少ないため、急遽、宝永山の斜面まで登ることになった。
御殿場口の入口から1時間程度で訓練場所まで行く予定でいたが、宝永山の斜面に変更になったことで、2時間もかかってしまった。

トレーニングは、
①アイゼンなしでの歩行訓練(キックステップ、ピッケルの持ち方、旋回方法、斜面の下降)
②アイゼンを着けての歩行訓練。(アイゼン装着での危険性と対応)
③耐風姿勢(一般的な耐風姿勢と富士山などで遭遇する風速50m以上の強風に対応する耐風姿勢)
④滑落停止訓練(通常、頭から、後ろ向きで倒れた場合など)各自それぞれ3回以上練習。
⑤スタンディングアックスビレイ
  ・使用目的の説明
  ・スタンディングアックスビレイのシステムとポイント説明
  ・各自、3回以上練習
⑥大阪方式による同時登攀のビレイシステムの説明。
  ・ポイント説明
  ・各自、1回ずつ練習。

人数が多かったため、回数を多くできなかったが、各確保システムを体験してもらい、良いトレーニングになったと思います。

今回は、雪上訓練が初めてだった人もいたため、感想文が届き次第、投稿します。

《感想:アンナさん》

雪上訓練に参加させていただいたアンナです。今回は初めての雪山経験でした。真っ青の空の下で、時々温かい風を受けながら、白妙の富士山の斜面で訓練が出来て贅沢な気分でした。
細かい指示やアドバイスをいただきながら、雪上歩行練習、滑落防止練習、何度も繰り返して、感覚をつかむ事が出来ました。スタンディングアックスビレイで落ち着いてロープを流しながら止めると言う事も数回練習して覚えました。さらに、大阪方式の説明を受けて挑戦しましたが、ロープの流れる力とスピードが予想以上に強くまた早かった上に、流す方のロープが絡まってしまい、流れなくなったため、ロープに引っ張られて、バランスを大きく崩し、止めようとしていた相手と共に下の方に転がってしまいました。幸いにお互いにケガがありませんでしたが、もっともっと緊張感を持って、ロープのまとめ方や投げ方などの基本的な技術から注意深くやらなければならないと思い知らされました。
訓練はちょうどいい時間に終わり、みな無事に明るい内に下山しました。下山途中と車での帰り道で山の事や現代音楽などの様々話題が出て、最後まで明るくて元気な雰囲気で、充実した一日でした。


《投稿:Y.O》


Mt Fuji is the highest mountain in Japan. It is so beautiful looking, but when it comes to climbing, it’s not pleasant hike. Paths (kind of) are made of ash or lava stone seem like gravel and sandy that made me unstable steps… it would be the mountain that you should go once in your life (very much worth experience!) because the views from the Mt Fuji is really splendid. But in my opinion, I love viewing it from other places rather than actually on the Mt Fuji.



Anyway, it is a snow practice on the snow icy slope. I should mention that I’m a new member in this maintaining group and am a beginner for snow climbing. This is a first time to use 12pieces eisen too. I should have learned to get more knowledge including maintaining vocabularies, how to tie rope…etc before I took this practice, to be honest.  But I would tell you it was so helpful and got sense how hard to get through real snow maintaining.

I think you can see what the practice was when you look at pictures, so let me tell you my impression on this group. People are so friendly and help each other, love drinking (not me). Of course take good care of learning any accident happened unexpectedly. There are so many beautiful mountains in Japan, I’m so happy to be here and can’t wait to climb around with people in this group.



この山岳会に入って初めての登山が雪上訓練でした。天気も穏やかで、きっと冬山はこんなではないのだろうと思いながら、初心者の私は練習するには厳しさを知るというよりはある意味このような天気でできてよかったと思います。しかし滑り堕ちるというのは、目の前で見ていて想像よりもとても速く恐怖感がこみあげてくるものでした。しかも、ロープの流れる感覚も実感するというより、“怖い”という感覚の方が先導してしまって、その場ではただ回数をこなすことで正直精いっぱいでした。家に帰って落ち着いて、そのトレーニングを思い出しながら、不足、改善点などの反省を次回に活かしたいと思います。自分の体力的に弱い点も再確認したので、どうにか日常生活でも強化できたらいいなぁと思いました。 

なにはともあれ、下山途中はのんびりとおしゃべりをしながら、バックには雄大で真っ白な富士山に見送られながらいい1日だったと思います。

車の運転、トレーニングをリードしていただきまして、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。


《感想:秋元 通》

初めてアイゼンを身に着け、初めてピッケルを持っての雪上訓練に参加させて頂きま
した。
意気揚々と参加したつもりが、目的地の訓練場所に到着までが厳しくダウン寸前でした。体力的には自信を持っていただけにショックでした。歳のせいか、1年9カ月の避難生活(都会生活)のせいか?、・・・・・体力の衰退を実感させられました。
体力の回復・維持に努めたいと思います。
訓練場所に着いてしばらく休憩すると体力はある程度回復しましたが、やはり本調子ではない!・・・・・転倒時の受身体勢や登坂能力に納得がいかない。又、大阪方式の確保では自分の身体を保持できなかった。これまたショック!
体力の衰退では反省させられたことが多かったが、実践的な訓練ができ楽しく充実した一日でした。
自分の年齢を考え、無理をしない程度に体力錬成に励みこれからの登山を楽しんでいきたいと思います。
送迎や指導して頂きました先輩の皆様に感謝致します。ありがとうございました。
これからも、様々な行事や訓練には積極的に参加したいと思いますのでよろしくお願い致します。

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