2016年9月17~19日 胎内川 東俣沢 本源沢

日付 2016/9/17,18,19(土、日、月) 天候 17日曇り、雨 18日雨 19日雨のち曇り           

参加 (CL)(投稿) 相原、久野、穴井、早川
行程1日目 奥胎内ヒュッテ6:30~入渓点8:30~14:00団子河原 BP
  2日目 BP6:00~大滝上15:00~稜線1350m付近BP20:30
  3日目 BP7:00~奥胎内ヒュッテ13:30
9月の3連休、胎内川、東俣沢本源沢の遡行を計画。徒渉、泳ぎが醍醐味であった下部ゴルジュ帯は平成30年に奥胎内ダム完成と共に沢登りの歴史から姿を消してしまう。その前になんとでも遡行しなければと思い、台風16号が本州に接近し、天気予報はよくないとわかっていたが決行。出発地点の奥胎内ヒュッテにて
奥胎内ヒュッテから林道を少し歩き、頼母木川にかかる吊橋を渡り、胎内尾根へ。
橋はボロボロで渡るのも何気に怖い。
胎内尾根を40分ほど登りダム工事現場を見送った後、写真の橋を目印に尾根を下降していく。
ロープは出さずに降りたが、結構悪い。入渓地点よりしばらくして下部ゴルジュ帯が始まる。 
ひたすら泳ぎとへつりの連続でおもしろい。途中、1m程の滝だが、流木にスリングを掛け、ショルダーする箇所もあった。増水すればまず遡行は無理だろう。このゴルジュ帯が消えてしまうのは悲しい。
 ニセ浦島のゴルジュ
浦島ゴルジュ。このゴルジュをこえるとやっと穏やかな団子河原に入る。この付近から魚影もちらほら見られるようになり、メンバーで竿をだす。
 尺イワナゲット
団子河原のBPは薪も多く、増水にも耐えられる箇所がいくつかあり、快適であった。そして宴会。
イワナの刺身は絶品であった。夕方には大雨になり、大丈夫かなと不安になりつつ就寝。
二日目。朝起きると防虫ネット持参なのに1名ボコボコの人。
昨晩の雨で案の定、増水している。
ゴルジュ帯をしばらく進むと、魚止めの滝10mは左からフリーで登れるが雨の為、ヌメヌメ。
堰堤状の滝7mは右から早川リードで、残置なくカムで支点を取る。ここもヌメヌメで悪い。
12m滝は左から高巻きし30m懸垂で沢に戻る。
またゴルジュ帯が始まる。
この滝は水量が多く何度か取り付くも吹き飛ばされ、ショルダーでなんとか突破する。
龍の棲む滝。ここは左岸のクラックから越えようと案をだすが、3人ともに無視され、右岸から高巻く事になり、トライするが中々ラインが見出せず。結局左岸のクラックに取り付く。
雨で濡れていて悪く。後方からの冷たい視線もある為、スカイフックとカムを使い、なんとか突破する。懸垂25mで沢に復帰する。ここを抜けるのに2時間くらいかかってしまう。この後も高巻きやらゴルジュ帯がででくる。
最後の核心30m大滝
フットホールド細かく、残置は中間に1個のみ。結構むずかしい。久野リード
大滝を越えた時点で15時。大滝上をBPにするか話しあったが、天気の心配もありいけるところまで行こうとなり、稜線を目指す。


大滝から上も水量はなかなかへらず稜線まで長くしんどい。

17:00やっと稜線へ抜けた。胎内尾根を降りれるところまで降りようとするが藪がひどく踏み後不明瞭の為、案の定途中ビバークするハメに。
3日目も雨が続くが穴井の顔が今度はボコボコ。ブヨがやたら多い。
延々と藪漕ぎが続き、池ノ平峰まで踏み後は不明瞭。読図は必須。
 池ノ平峰からは踏み後、明確になる。
今回初の飯豊の沢は思い出に残るとてもいい山行になりました。飯豊の沢のスケールはでかい。下山後は奥胎内ヒュッテにて温泉に入る。沢の格好のまんまいったら受付に身体を洗ってから入ってくださいと念を押された。帰りの高速では運転手の居眠りで恐ろしい思いを僕はしたがなんとか帰路へ。みんなおつかれさまでした。次はどこへいこう。

2016年9月10日-11日 足尾山塊 庚申沢

日付 2016/9/10-11(土日) 参加 穴井(投稿)、久野、渡邉

アルバム:https://photos.google.com/share/AF1QipP9KTcAIm6Hd7_0GTMR16Tg0toM1O5dFzlCwJenHtVsnDfKYlHnpLrPQ8ho95i2JA?key=VUFKS1kxM0oyUnZSb2tZeDdMQkxMNV9ldkVhVF93

行程:9/10 銀山平(6:00)-水ノ面沢出合(9:00)-ミオ沢出合BP(14:00)
   9/11 ミオ沢出合BP(6:30)-二俣出合(8:00)-六班林道(10:30)-庚申山荘(12:30)-銀山平(13:30)


今年も当山岳会の食糧自給率向上を目的にイワナ山行に行ってきました。
出発ギリギリの前日に決めたのは足尾山塊のとある沢。栃木方面は前日まで大雨だったようで、沢は大増水。のんびり釣りとは行きませんでしたが穏やかな渓相に癒されました。


 入渓後暫くは穏やかな河原歩き。堤防を高巻いたあと、早速竿を出すが暫くは反応、魚影無し。

普段から水量が多いらしい沢はこの日、大増水。下部はゴルジュがつづく。何気ない瀬やトロも水圧が半端なかった。

 滝は7m~10mほどがいくつか出てくるが直登はほぼ無理。釣り師がよく入るからか、巻きはすべてやさしい。

暗めのゴルジュ沢を想定していたが、思ったより沢は開けており陽が入る。モミジやカエデなどの植生は癒し系。紅葉の時期に来ると素晴らしいはず。

ナメ10mの落ち口で1名が足をさらわれド派手なウォータースライダーを滑る。ナメ滝で本当によかった。。

下部ゴルジュ帯を抜ける当たりで、水量が凄まじくなり行き詰ったため、一度高巻いたら、林道に上がってしまった。そのまま平行する林道を尾根につけられた登山口のある終点まで20分ほど歩き、水ノ面沢出合から再入渓。500mほど河原が続く。

 再入渓後、渡邉さんのテンカラ一投目で待望のヒット。パーマーク鮮やかな良型。

思い思いにポイントを探りつつのんびり遡行する。

 当たりがあるもバラシ多く、さえない釣果となってしまったが、何とか食糧は確保。

ミオ沢出合手前の10m滝。水流右から容易に登れる。


 二俣まで進みたかったが、ミオ沢出合の先に良いテン場を見つけてBPとした。右の人は残念ながら釣果ならず。どうやら先日の黒部の沢で今年の釣り運を使い果たしてしまったらしい。

塩焼きで


 翌日はのんびり起きて6:30に支度を済ませる。上部もゴルジュ滝が出てくるが巻きはバッチリ踏みあとがある。水量も相変わらず多く、巻けるところはすべて巻いため、結局ザイルは一度も出さなかった。途中にいくつもテン場が出てきて、どこでも張れる感じではあった。

1:1の二俣からはすべて右へ進む。

源頭部は笹原が広がる。

 六班林道が沢を横切るところで、装備解除し、林道から下山することにした。赤布垂れているのを見逃さないように。
庚申山荘までの六班林道は少し荒れ気味で長かった。
庚申山荘は立派な小屋だったが、この日は無人。たまに管理人がいらっしゃるとのこと。

天気が良ければ鋸岳まで詰めて、皇海山までピストンしてから下山したかったのだが、午後から崩れそうだったのでそそくさと下山した。 沢の由来でもある庚申山は銀山平から鋸岳までのびる尾根の一ピークに過ぎないが奇岩を伴った信仰の山らしい。

山荘から銀山平まで1時間ほどで下山すると申が見送りに姿を見せてくれました。