南八ヶ岳 横岳 大同心雲稜ルート

日付 2018/07/25(木) 天候 曇り-晴れ 参加 阿久津、安波、拝原、相原、武藤(投稿)

当初は、マルチピッチクライミングとして谷川岳一ノ倉沢の登攀を計画していたが、酷暑による
バテ・バテを懸念して、ルートのスケールは小さくなるが、南八ヶ岳横岳大同心雲稜ルートの
登攀に計画変更した。

25日未明、各地を出発、6:00美濃戸駐車場に集合。
※平日なのに思いのほか多くの車が駐車してあった。(さすが、シーズン真っ盛りの八ヶ岳)

6:00前に美濃戸駐車場を出発、北沢を辿り7:00過ぎには赤岳鉱泉に到着。
長めの小休止&中身の濃いおしゃべり(安波さんのお勉強タイム)をして、7:30頃に大同心稜に
向けてGo~



眺めの利かない急登の樹林帯の中を大汗をかき、苦しんで登り、途中息を整えて、
大同心基部に到着。
高曇りでお日様が差さしておらず、気温が低い長袖を着て丁度良い。
※うだる様な下界との違いに一同驚く!


登攀準備を整え、適当に登攀のオーダーを決める。
 ☆チーム1 安波、拝原、武藤
 ☆チーム2 阿久津、相原
9:00、チーム1クライムオン!!
P目(25m):傾斜は強いがガバが多く点在する壁を、登りやすいルートを選んで安波さんが
       余裕でリードする。ランニング用のボルト・ハーケンも適当以上にあり、安心して
       登れた模様。
  ※ボコボコした取れてしまう様なホールド・スタンスではあったが、結構シッカリしてた。




P目(25m):少々左上気味に登り、3m程度のツルツルの岩面を登りその後に左壁に移り、
       カンテ上の岩を乗り越えた後に、右上してピレーポイントへ。





P目(25m):ピレーポント上部の少々被った剥がれそうな、フレークを避けて左側の草付の中に
        埋もれた階段状の岩場を5m程度登った後に、横クラックが走った見た目以上に
        シッカリした岩を右上して安定したピレーポイントへ。



P目(25m):ピレーポイント正面のホールドの豊富な5m程度のフェイスを登り、15m程度バンドを
        トラバースしてピレーポイントへ



P目(20m):イナバウアーのビューポイントを通過してドーム基部にのピレーポイントへ。
        上方を飛び交っているイワツバメの数に驚く。



P目(30m):本登攀を締めくくる、核心部の登攀は、ただ今売り出し中の拝原君が担う。
       風が冷たく体が冷えてきた為、雨具(ウインドブレーカー)を着込んで登攀再開。
       ボコボコホールド&スタンスが豊富な最終ピッチを慎重に登る。傾斜が強い為、
       掴むホールドを間違えると腕力をそがれてしまう。
       拝原君は安定した登りで被った部分を上手に乗り越え、ビレー点に到着。
       フォローしたが、考えていた以上に傾斜が強くビックリした。


12時過ぎには5名が揃い、登攀終了。登攀時間は2パーティーで3時間少々、立派なコースタイムだ。大同心TOPにて昼食&水分補給し、中身の濃いおしゃべり(安波さんのお勉強タイム)をして、下降を開始。



遠望が利かない場合には、縦走路で下降しようと考えていたが、ガスが切れ下降路が判明した
為、一旦、稜線近くまで登り、大同心の右側(大同心稜側から見た場合)のルンゼを目指して
ブッシュに埋もれたガレ場を下降する。コマクサが綺麗に咲いていた。





お目当てのルンゼを間違え、空中懸垂となったが、大同南稜基部の踏み跡に降り立ち、登攀前に
登攀具を整えた場所にて登攀具を仕舞い、足を取られない様に大同心稜を下降、赤岳鉱泉にて中身の濃いおしゃべり(安波さんのお勉強タイム)をして、一路美濃戸駐車場へ。


小生は1980年代に夏壁・冬壁共に登ってはいたが、岩は脆くまた、支点が不安定でった記憶が
あり、本ルートには良い印象をもっていなかったが、今回の登攀において思いの他、岩がしっかり
しており、オールフリーでの快適な登攀が出来き、快適な中級者向けマルチピッチルートとして
お勧めできるルートであることを再認識した。

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