7月14~15日 モンブラン3山縦走(敗退)

日付 2016/07/14(木)~15(金) 天候 雪→晴れ 参加 塚越、早川、久野、穴井、重盛(投稿)
アルバム :https://photos.google.com/album/AF1QipOCKrPwcTkBHna9qOnvk6A89Y84GavvYDwQRoNC

私の中での今回の旅のひそかな最大の目標は、モンブランにトラバースルートから登頂することでした。
現地入りしてお天気予報を見ると、初日以降は下り坂。一旦雪が積もってしまうとトレースもなくなるし、コンディションが悪くなってしまうため登頂は難しくなってしまう。複雑な気持ちで、ツーリストオフィスでコスミック小屋の予約を済ませる。
 

 
 案の定登頂予定日までのお天気は今一つ。宿泊前日に小屋にリコンファームの電話をし、天候について尋ねると、雪とのこと。コスミック小屋入りする日は丁度パリ祭の日だったため、メンバーからはどうせダメなら小屋はキャンセルして、街でイベントを楽しもうという意見も出る。

行ってみてダメなら仕方ないが、行かずに諦めるのは悔いが残りそうで、話し合いの結果わがままを言って、ダメもとで行ってみることにしてもらった。

14日の日中は各々ショッピングやパリ祭のパレードを楽しみ、この日帰国の相原君を見送る。
 
夕方のロープウェイでミディ山頂へ。案の定外は真っ白で吹雪いている。初日に来た時とはえらい違い。


ホワイトアウトで小屋までもたどり着けるかやや不安だったが無事に到着。小屋の入り口にはギア置き場があり、その奥には靴を置く広いスペースがあって便利。
レセプションで受付を済ませると、明日はどこに登るのかと聞かれる。モンブランに行きたいのだけどと伝えると、案の定新雪が30センチ積もっているので行かない方が良いと言われた。

 
 

小屋は出発の時間によって朝食が1時、3時、5時、7時に分かれており、部屋も同じ出発時間の人でまとめるシステム。受付の時に朝食の時間を決めなければならない。明日はモンブランに登る予定の人はいるのか尋ねたところ、1時に2人、3時に5人いるとのこと。みんなで顔を見合わせ、とりあえず3時にして行くだけ行ってみようということになる。


夕飯まで部屋でくつろぎ、食堂へ。可愛らしい装飾に立派なキッチン。小屋に泊まる経験ができただけでも来て良かったな。
夕食はコース料理で、スープ&チーズ、とまとのオーブン焼き、マッシュポテトにお肉。デザートはマスカルポーネ。どれも美味しいけど日中食べ過ぎてみんな食が進まず(笑)。私は高度順応を気にしてスパークリングウォーターにしたけど、みんなはビールで乾杯。逞しいなあ。

夕食を楽しんでいると、同じテーブルに座っていた人に明日はどこに行くのと話しかけられた。モンブランに行くだけ行こうと思っていると答えると、明日登るのは死にに行くようなものだと言われる。声をかけてくれた人は山岳ガイドさんでした。モンブラン・デュ・タキュールは丁度雪崩が起きやすい斜度で、2週間前にも雪崩で人が亡くなった話などを語られる。そんな話をきき、明日はやっぱりやめておこうというムードに。窓の外はまだ雪が深々と降っている。お天気予報は明け方から晴れの予定だけど止むのだろうか…。親切なガイドさんは、新雪が積もっていても行けそうなルートを地図を出して教えてくれ、明日はそのルートに行ってみようということで落ち着いた。
ガイドさんが連れているお客さんとも少し歓談。二人はデンマークとハンガリーから来ているとのこと。デンマークは平らな国で、一番標高の高いところでも数百メートルらしく、高山病で頭痛がすると言っていた。なんとシャモニーに来てからアイゼンを初めて履いたとのこと。こんな何気ない会話も旅ならではで楽しい。

 
 翌朝は3時の朝食に間に合うように起床。外は満点の星で、シャモニーの街の夜景が綺麗にみえる。こんな登山日和なのに登れないなんて…。小屋の朝食は温かい飲み物以外はセルフサービス方式。ハンドルを回すとシリアルが出てくるマシーンが面白い。家にも欲しいな~。

朝食後、せっかく早起きしたので日の出をみようと早々に身支度をして外へ。新雪が積もってトレースのない斜面を歩くのは気持ちが良い。日の出を待ちつつ写真を撮っていると、早朝モンブランへ出発したパーティーが次々と引き返してくる。やはりコンディションは悪いようだ。
当初ガイドさんに教わったルートに行くつもりだったが、雪のコンディションを気にして簡単な雪稜に行くよりも、朝一のロープウェイで降りて、今回まだ行っていない赤い針峰群にクライミングに行ってみることを提案。みんなの賛同が得られ出発することに。

途中グランドジョラスの近くからの日の出を満喫。山々が日の光でオレンジに染まって綺麗だ。昨日はどん底まで沈んだみんなのテンションも、この美しい景色に一気に最高潮になる(笑)この景色がみれただけでも、コスミック小屋まで来て良かった。いつかはあの格好良いグランドジョラスにも登ってみたい。

ミディの山頂駅近くまで登り返し、赤い針峰群方面をみると、なんと2000m峰にも関わらず積雪がある。クライミングは厳しそう…。それでもどこか行けるところに行こうとロープウェイに乗りこむ。

結局雪の降っていなそうなブレバンに再度行き、楽しめたので結果オーライであった。

帰国の日、シャモニーからジュネーブへ帰るバスの中から、太陽に照らされて光るグーテ小屋がみえ、モンブランに登れなかった悔しさがじわじわとこみあげてきた。
今回は計画段階では、モンブランも登れたら登ろうという曖昧な意気込みであったため、事前のトレーニングにも気合が入らず準備不足であった。今回登れなかったのは、きっとまだ登るのは早いよ、ということなのだと思うことにした。
 
次にチャンスがあったら、今度こそは万全の態勢で臨みたいと思います!

2016年7月13日_プチベルト北西面

日付 2016/7/13(水) 天候 雪 参加 塚越、相原、穴井、久野、重盛、早川浩(投稿)
アルバム:https://goo.gl/photos/kHJZTAduFQ5qDG687


10:12(ロープウェイ終着駅から歩き開始)→11:10(ショルダー着)→12:15(プチベルト山頂着)





前日含め、3日間天気が崩れる予報。
ネットを見ようが、テレビを見ようがどうにもならない、どーしようもない予報。
天気予報には雨雲に雷が光っている。


休息日?


買い物は連日行っている。
買い物に来たんじゃない!クライミングに来たんだ!
山に行こう!!!

と、言うことで岩でもなく高山でもないプチベルトに。



無料のバスでグランモンテロープウェーまで。
バス停からロープウェーまでは数分歩く。
ガスっているが上空はどうなっているか?






当然ながら上部では雪が舞う。
ロープウェーに乗っているの時点でチラつく雪。淡い期待が崩れさる・・・

ロープウェー駅からすぐにこの看板。
クレバス注意!


分かっちゃいたけど視界がない。

ガイド連れのパーティーが何組もおり、この天気にもかかわらず意外にも盛況の様子。
トレースない雪山が好きなメンバーも、今回ばかりはほぼトレースをあてにした登山。
氷河歩きは未知の領域。

先行パーティーはいるがトレースもどこまであるのか、残っているのか不明。
クレバスがあるのかも不明。
視界が悪く行く末不明。・・・ピークどこ??


「・・・行けるとこまで・・・・・・・行ってみよっか・・・・・・?」

※3人×2パーティーでザイルを結んだ。


左の岩稜に取り付いているパーティーがいるが我々は雪稜から。







クレバスあったら落ちんの???




常に雪屁ギリギリを歩いている感覚。


ってな感じで何だかんだ先へ進むと・・・





・横に走るクレバス(左上~中央に走るライン)
ぱっかりと口を開いているが、幅1~2mのしっかりとしたブリッジがかかっている。長居はしたくないので、そそくさとコンテのまま通過。当会の1組目のパーティーはスクリューで支点をとったが傾斜も緩くダブルアックスなら難しくはない。
こんな感じ
 よく刺さる

 ・クレバス通過後から岩稜帯に入る。
ガイドはアンザイレンだが、そこまで困難な場所はない。
途中までコンテで登ったが、天気は更に午後から崩れる予報だしザイルが邪魔なのでスピード重視で基本的にはフリーで突破!岩稜に出ちゃえばクレバスの恐怖はない!視界は悪いがルートは分かりやすくなった!

基本的にザイルがなくても技術的に難しかったところはない。
※山頂手前の下降で1か所ザイルを出した。


山頂を越えた(気づかず越えてしまった)ところでも下降で1度ザイルをだす。




塚越さんはフリーで更に先へ
 レビュファーポーズ

山頂?にて
ガスガスで視界不良のため、本場アルプスの壮大さが・・・。
日本の北アルプスだかヨーロッパだか分からないが、楽しかったからOK!!!!

コスミック山稜もそうだが、気軽に行きやすいルートなので初心者を連れたガイドパーティーの渋滞は必須かも。この天気でさえ待つか追い抜くかが必要だった。




・下山

クレバス上部には懸垂の支点あり。



消えつつあるトレースを追いながらロープウェーへ。
風が抜けるところはほとんどトレースは消えていた。
ただ、このときすでにクレバスの恐怖はなくアンザイレンせず。


帰りは登山電車で

ワンちゃんもそのままOK!
街中ではリードつけてないワンちゃんが目立った。


下車後は雨降る道を歩いて帰りました。

眺望はなかったが、息抜きには丁度いいレベルとコースタイム。
そして外人と一緒に登る非日常感はなんともいえない。

このあとはまた買い物に街へ繰り出しました・・・









2016年7月11日 シャモニー ミディ南壁敗退


日付 2016/7/11(月) 天候 晴れ 参加,久野、相原(投稿)
アルバム:https://goo.gl/photos/MGzxnGxc9x8euurh7

07:40(ロープウェイ終着駅から歩き開始)→8:50(取り付き開始)→10:30(2P目取り付き開始)→10:50(3P目取り付き開始)→11:30(4P目取り付き開始)→13:15(5P目終了)→13:50(懸垂下降開始)→15:30(取り付き点着)→16:15(ロープウェイ駅着)
ミディ南壁の全景
相原、久野組は今回の遠征メインのミディ南壁レビュファルートへ、
1p相原からのつるべでスタート。
3p核心のS字クラックを登る。
スタートから5p目で時間切れと天候悪化の予報の為、敗退とする。50m懸垂3pで取り付きへ。
クラックが多いため、ロープがスタックしやすく、懸垂も時間がかかる。


今回の敗退の原因は荷物を軽量化ができなかったのが問題であった。その為、1pのフォローからテンションをかけてしまう状態であり、2p目以降荷上げを行い時間がかかってしまったのが大きな敗退要因である。アタック前日に軽量化について話し合ったはずなのだが、自分も遠慮せずに、不必要な物は置いていこうなど、最終確認をしっかり行えばよかったと後悔する点がたくさんある。自分の中でとても悔いが残る登山になってしまった。



2016年7月11日 シャモニー フリソンロッシュ(Voie Frison-Roche)

日付 2016年7月11日 シャモニー フリソンロッシュ(Voie Frison-Roche) 天候 晴のち曇 参加 ガンマー、ユーセイ、番長、つか(投稿) 
アルバム:https://goo.gl/photos/Uf8cRMd9aSUDbmbPA
記録 ロープウェー運行開始8:15 取付き9:30 終了点(山頂)13:30

2日目、この日は相原、くのちんはミディ南壁。
我々はミディ、モンブラン側から見てシャモニー谷を挟んで真向いにある、ブレバンの岩場で乾いた岩を登る。雑誌WILDERNESSの表紙写真に使われていたことも有り登ってみたかったルート。

1本ロープウェーを登るとそこからはトレッキング、パラパントの天国。
さらにもう1本ロープウェーを登ると頂上。取付きまでは15分ほど残雪のトレッキング道を下り、そこから僅かで取付き。取付きには既に3パーティほどいたが、準備が早く次々に取付いて行く。
(昨日もそうだったが、こちらはお宿から装備一式装着済みのクライマーも多い。)



ここで驚いたのはBASE JUMP。山頂からジャンプスーツを着た人が飛び降り、滑空した後最後にパラシュートを開く。それが真上から凄まじい風切音とともに次々と落下して行く。我々はムササビと呼んでいた。(速すぎて残念ながら写真無し)


ユーセイ、番長パーティに続き、つか、ガンマーの順で取り付く。
1ピッチ目
 先頭のユーセイ出だしから1段上がったところの6aのスラブでえらい苦労している。
 フェイスチックにも関わらず外傾したホールドが続き、悪く危うくA0するところだった。

2ピッチ目
 ほぼ歩き、4ピッチ目の核心が悪いらしく渋滞が始まっている。隣の6b+?程度のフェースを直上して行くルートでは英語を 話すカップルが苦労しながらもスピーディーに登って行く姿をしばし見学。

3ピッチ目
 核心の凹角に向かってリッジを斜上する。5cだがバランシー。ここから3ピッチ頂上直下に抜けるまでは日本の本チャン感覚だった。


4ピッチ目
 ビレーポイントから核心の凹角が見えないが、先頭のユーセイによればそれほど悪くなさそうとのこと。 確かにスタンスが豊富で日本の本チャン慣れしている我々にはそれほど難しいとは思えなかった。6a  (写真にあるとおりクラック沿いもボルトがバッチリ。)


5ピッチ目
 トラーバースの歩き
6ピッチ目
 ここのピッチがWILDERNESSの写真になったルート。
 前のピッチで我々パーティのためヌンチャクを残して貰ったおかげで、先頭のユーセイはヌンチャク不足となりクラック沿いの ボルトを使わずカムで登っている。核心部のレイバック部分では向きを間違えたとかで5mほどフォール。幸い怪我はなかったが カムがすっかり喰い込み、後続の我々がナッツキーを使ってなんとか回収した。
 ラストのガンマーが登るところをユーセイがWILDERNESSの写真にしようと、あちこちから撮ったが結局あの迫力に及ばなかった。

こちらがWILDERNESS(この写真の迫力に騙され、、、)

結果的には雄大なボソン氷河を背景に傾斜のきついコーナークラックの登りはあったものの、それは最終ピッチのみに過ぎず、写真の迫力から自分の中で勝手に想像を膨らませ過ぎ。
ちょっと拍子抜けだった。
クラック沿い含め全ルートにしっかりしたボルトが打たれているのにも関わらず、我々のパーティーだけがカムをジャラジャラぶら下げ、逆にヌンチャクが足らずカム2個を組合わせヌンチャク代わりとした次第。

帰りは買出しついでに町中へ繰り出し、ワールドカップ会場で祝杯。