夏山合宿4日目 滝谷第4尾根/ドーム中央稜(飛騨山脈穂高岳)



日付 2009/08/14(Fri) ※合宿期間 08/11(Thu)~15(Sat)
天候 雨
参加 水島(伊)、塚越、新倉、簑島、高橋 
 
コースA(水島(伊)、新倉、簑島) 
 涸沢(5:00)→北穂高岳南稜→松浪岩→C沢左俣下降→第3尾根取り付き→第3尾根→終了点→北穂高岳頂→北穂高岳南稜→(17:00)涸沢 
 
コースB(塚越、高橋) 
 涸沢(5:00)→北穂高岳南稜→松浪岩→C沢左俣下降→第4尾根取り付き→第4尾根→
(14:00)終了点→北穂高岳山頂→北穂高岳南稜→(17:00)涸沢 
 
コメント(コースAから) 
 晴天の下、涸沢を5:00に出発する。北穂南稜では、景色や花の写真を撮りながら登る。穂高が始めての高橋は、新たな景色を眺めながら感動している。
 松浪岩で登攀準備をし、C沢左俣を下降する。ここは何度きてもいやな所だ。
 昔(十数年前)滝谷を登った時は、順番待ちがあるくらいクライマーが居たが、今回はわれわれのほかには、1パーティしか居なかった。
 C沢右俣出会いで塚越、高橋パーティと別れ、我々は第3尾根へとC沢右俣をつめる。
 赤い壁の第3尾根取り付きをめざし、左にルートを取る。壁が立ちザイルが欲しいころになると、ハーケンが出てきた。最近は登られていないのかかなり腐食している。
 ザイルを出して、1ピッチ目を簑島君がリードする。赤い壁はもろく、ホウルドやスタンスになる所が信用できず緊張する。
 2ピッチ目は、私がリードする。もろい壁がまだ続く、落石をしないように気を使いながらの登攀は疲れる。
 3ピッチ目、簑島のリードでピナクル下部のテラスまで登る。古いルート図だと、ピナクルの登攀は、3級程度の簡単なルートのはずであるが、そのルートが見つからない、目の前にあるルートは、右曲がりにバナナラックという感じで、かぶりぎみに7m~8mあり、どう見ても難しそうである。
 左右確認したが、このルートを登る以外突破口がなく、登攀を開始する。
 出足のかぶり気味のクラックを2m登り、最初のランニングビレーをセットしようとしたが、残置ハーケンが抜けてしまい、左手ジャミングで体を支え、新しいハーケンを打ち込みセットする。その後もクラックをジャミングで登り、ピナクル側壁へと右に回りこみ悪いところを抜ける。ザイルが流れなくなるため、20m程度でピッチを切り、後続を確保した。簑島君も新倉さんもかなり苦労したが、いろいろと工夫して、何とか突破できた。
 本来我々は、第3尾根~クラック尾根中央稜を目的としていたが、ここで時間をかけ過ぎ残念ながら、第3尾根のみと決断した。
 ここから先は、3級、2級程度の登攀が続き、簑島君と交代でリードを行った。
 登攀終了点では、第4尾根を登攀した塚越、高橋パーティが出迎えてくれた。 久々の滝谷は、天候とパートナーに恵まれ、楽しい登攀が出来た。

写真 <http://picasaweb.google.com/chigasaki.mt/2009811154>
    <http://picasaweb.google.com/chigasaki.mt/2009081215>

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