2020/2/15 小渋川支流寺沢右俣 アイスクライミング

日付:2020/2/15 天候:晴れ (季節外れの春の陽気) 参加 :渡邉(CL)、武藤(末)、長野、安波(投稿)

 今回登った氷爆を遠方より

【参考タイム】冬期ゲート(1時間40分)夏季ゲート(20分)水無橋

昨年から予定していた塩見岳方面の氷爆を登りに来た。それにしても暖かく、いい加減にしてくれという感じ。気温は10度くらいか。GWを思い起こさせる陽気だ。
 

 泊まり装備で準備していたが、明日は確実に雨。雪ではなく、雨。。。日帰り装備に変更し、1日目で登攀することにした。冬期駐車場に車をおいて出発。整地された平坦な林道歩きのため、アプローチシューズを持参した。1時間程林道を歩くと右奥に滝が見えてくる。暖かすぎて氷がないのでは・・・と思っていたのでホッとした。第2駐車場を過ぎ、夏季ゲート近くになると木々もスッキリして全容がよく見えた。(上の写真)
 夏季ゲートを通り、ここから20分。自然と足速になっていく。ここからは滝の上流に近づいていくため、滝の姿は見えなくなっていく。越路橋を渡り、大きく右にカーブした先に目的の滝があった。
 水無川に掛かる水無橋。地形図で確認すると、小渋川支流寺沢右俣のようだ。
足元に氷が見える。あ、、、残置スリングも見える、、、
 取り付きは懸垂で。橋の上で支度を済ませアイゼン装着。最低限の荷物を2ザックに入れてスタート。
 想定外・・・いきなり垂直の人工物の懸垂はめちゃめちゃ怖いことが判明。みんなへっぴりしながら下降。
 橋の下で一旦ピッチを切る。下まで下降出来るか不明であり渡邉リーダー偵察。左岸の立木を目指し20mほど懸垂、再度ピッチを切る。ここの他は支点に出来るような立木はない。氷が発達していればアバラコフも可能だろうが。
 なにせ暖かく、氷がゆるい。リード出来る状態か、あたしと長野さんが登ってこられる傾斜か、渡邉さんが探りに行く。上から見るとかなり立っているように見え、Ⅴ級はあるなぁという感じ。結果、スクリューが効かないような水氷?雪氷?のためリードは諦めることに。一人ずつ懸垂し上でビレイをした。
 上の待機場所は決して広くなく、4人が限度だろう。脆い岩と岩の上の木のため、体重をかけることに抵抗を感じなくもない。せめて静荷重にしておきたい。
 懸垂50mで安定した岩棚、+10mで下まで下降可能。滝のスケールは高さ60m幅15mといったところか。リードの場合、Ⅳ級2ピッチで今回の支点まで、そこから橋の上までⅡ級1ピッチとなりそう。長くて疲れるが、上から見るよりも登りやすく、体感はⅣ級くらいだった。このグレードでこの長さ、あまりないような気がする。初級・中級から楽しめると感じた。

 左岸を巻くように歩いて戻ることができた。
 一見、「やったぜー!」みたいな写真でちょっと恥ずかしい。初めての山域は景色が新鮮で楽しかった。また来年再チャレンジしましょう!
 
来年はもう1ルートやりたいな!
 
 
 



2020.2.15-16 米子不動 夜叉・アナコンダ アイスクライミング

日付 2020/2/15-16(土日) 天候 晴→雨 参加 海保、瀬沼、穴井(投稿)

アナコンダ(135m) ルートグレード4級上 ピッチグレードⅤ+ (左の氷瀑)

 今年は暖冬で氷は期待薄でしたが、ギリギリ登れるコンディションを捉えて米子に行ってきました。折しも暖気が入った先週末は落氷とシャワーで肝を冷やすアイスクライミングとなりましたが、おかげでそれなりに充実できました。
初日は事前情報を頼りに不動戻し狙いで大沢エリアへ。3人とも寝不足で足元がふらつく。2年前より圧倒的に雪が少なく沢のトラバースで雪が繋がってないところもあり、少し悪かった。
不動戻し Ⅵ-。2年振りに訪れたがやはりスケール感が素晴らしい。遠目には登れそうに見えたが上部が薄そうで登るのは見送ることに。
 夜叉 85m Ⅵ。
不動戻しの左にある夜叉を覗いてみると、こちらの方が楽しめそうとのことでとりあえず2ピッチ登ってみることにした。米子初めてという海保さんに1ピッチ目をリードしてもらう。目を輝かせながら順調に登っていきました。
1ピッチ目を早めに切った為、本来の2ピッチ目50mを2~3ピッチ目に切って瀬沼さんリード。下部は垂壁を15mほど右上しながら更にロープを延ばす。50mロープで来てしまったことを後悔する。やはり60mは欲しいところ。
 上部はデコボコの剥がれそうな巨大ウロコを縫って最後の氷柱脇まで登る。氷が緩んでいて本当に剥がれたりして見た目より悪かった。
4ピッチ目。最後の氷柱脇でビレイし、上を見上げると、もはやシャワー室状態。薄く中の空洞が透けていて、しばし逡巡したがせっかくここまで来たのだからと登ることに。順番から図らずもリードする羽目になった。
氷柱の表に出て被った凹角上のシャワー室から左の垂壁に出て10mほど直上。垂壁部が見た目より長く、スクリューは空洞まで貫通してしまい、ゆるゆるでなかなか痺れる登りでした。
3ピッチ目登ったせいでパンツまでびしょ濡れになってしまったが、3人揃ってフリー完登でき、初日から充実できました。
阿修羅 85m Ⅴ-~Ⅵ
帰りに覗いたがこちらも例年に比べ厳しい状態。墜落厳禁といった感じですが丁寧に登れば大丈夫そうでした。
びしょ濡れになってしまった為、夜は須坂の街まで一度下りて温泉へ。こちらの定食屋さんの店長一押し、ロースカツ上(250g)定食にトライ。写真では伝わらないがあまりのボリュームに海保さんは無念の途中敗退。美味しかったので次は量少な目でトライですね。

 2日目はアナコンダへ。前日より気温が上がり、まるでGWかというような生暖かい嫌な風が吹き抜ける。取り付きについて見上げると1ピッチ目がかなり薄くて躊躇してしまった。
横から覗くとベルクラが壁から浮いてしまっていて、リードはちょっと。。というロープをしまいそうな雰囲気になってしまったが、魅惑的なベルクラにどうしても後ろ髪を引かれてしまう。雨も降り出してきたので登るなら今のうちですよとビレイを付き合ってもらって離陸。 所々、岩を叩いてしまい緊張しましたが十分に登れる感じでした。
 1ピッチ伸ばしたところで、雨が本降り模様となり、石混じりの落氷も落ちてきはじめたので、残念だが今回はここで敗退とした。
厳しいコンディションではありましたが今シーズンの米子もそれなりに楽しめました。また来年登りたいですね。


南伊豆 魔王 西伊豆スーパーレイン クライミング

日付 2020/2/17.18(月、火) 天候 晴れ 参加  相、上
2020年は暖冬、雪不足と言われている中、茅ヶ崎の新人?ベテラン?ちゃんに
伊豆にクライミングに行きたいと希望があり二日間のクライミングツアーに行ってきました。写真真ん中にクライミングが禁止になった烏帽子山(登ってみたかった~)
手前に千貫門が立派に見える。初日は千貫門へクライミング予定だったが、風が強く波が高い為取りつくのが難しそうだった為、雲見から車で南伊豆方面へ。魔王というマルチピッチへ変更しクライミングを楽しんだ。
魔王4p
グレードは5.9くらいか?
1p目
2p目
3p目
4p目
海をバックのクライミングはロケーション最高だ。
初日のクライミングを終えた後は、雲見で温泉と海の幸を存分に味わう。
2日目は海金剛スーパーレインへ
数年前に比べるとアプローチを含めかなり崩壊してる印象だった。
当日は風がとても強く帰りの懸垂はロープが鯉のぼりのようになり
岩の割れ目や木にひっかかり登り返しの下降に苦労した。
2日間を満喫し帰路の途中に恋人岬を久しぶりに横目にし
物思いにふけりながら伊豆を後にした。
























2020.2.8-9 赤岳ショルダーリッジ右(真教寺尾根含む)

日付 2020/02/8(土)-9(日) 参加 濱野(CL)、武藤信(SL)、長野、鈴木た
アルバム:
 https://photos.google.com/album/AF1QipPBX990or9QjsWnOOZXLy97ImgFzulz7LCeM1F3
 https://photos.google.com/album/AF1QipMwzP-GeTtJRy74f-fCSfgEMEVzWeZd1SrlOM4i

2/8(土)  快晴 参加:長野(CL)、濱野(投稿)

 赤岳東面の偵察・雪山歩荷トレーニング・明日のショルダーリッジ取付きの偵察と欲張りな
 計画を長野さんが投げ込んできやがった。赤岳東面から西面へ向かう記録は無い!
 前人未到の大記録を俺は打ち立てるんだ‼ 
 はいはい。

 8:00美し森ロッジに駐車。装備を整え出発。明日に備え行者小屋テン泊の為、酒・食材等々
 久々の重量を背負い雪道を歩く。想像以上にしんどくてペースは上がらないけど、ゆっくり着々と
 歩を進める。
 当日のものではないトレースはあった。雪が吹き溜まる所は消えており、時折だが膝下位まで
 沈むこと度々。なかなかにハードではあるが、他パーティーもおらず、静寂の中で自然が生み
 出す音と美しい景色を堪能する。


 牛首山を越えると、赤岳に向かう急傾斜な尾根がずっと伸びている。
 竜頭峰に近づく辺りの鎖場も所々雪に埋まっており、時にバイルを使い
 時にハイハイ・バブバブ・おギャーにて適当なルートを登る。



 14:00左手にいつか登ってみたい天狗尾根を望みながら赤岳に続く登山道へ合流。
 東面から西面に出るや否や強烈な風を受ける。

 小休憩後、文三郎道を降りる。赤岳主稜の取付き辺りからゆっくりと下りながら、明日の
 ショルダーリッジ右の取付きに向かうトラバース地点を念入りに探る。

 目星を付けて赤岳沢手前まで何となくトレースを付けて、行者小屋へ下山。
 土曜日という事もあってか既に30張り位のカラフルなランタンが山中に輝いていた。
 
今回は私の1~2人用の小さいテント・フライも春~秋用と貧祖な佇まいに。
 これで夕飯がカップラーメン・アルファ米、だったら最悪だが・・・
 今夜は長野夫人お手製・仕込みの豪華なキムチ鍋‼ のおかげで
                 【きたなシュラン星三つ★★★】
        ※僕的には褒めまくっています。この気持ち、長野夫人に伝わりますように。
        ※食い気が勝り、写真撮り忘れました・・・
          次回は必ずお撮りしますので、長野夫人もう一回宜しくお願いします!

 頑張って運んだ酒と美味い飯で、心も体も満たされた後は、5:30起床予定の明日に備えて
 21:00頃に就寝。夜中-20℃位あったそうで、寒くて寝不足なまま、翌朝に鈴木先生・信さんを
 お出迎えする事となった。


 
2/9(日) 雪のち快晴 投稿:鈴木

 信さん濱野さんの山行は、いつもとても楽しそう。
 その雰囲気に自分も入れてもらいたく、お二人のトレーニング予定に割り込んで今回の山が実現した。

 行者小屋に7時半集合の予定だったが、まさかのアクシデント発生で美濃戸に着いたのは6時過ぎ。
 おまけに雪が降っている。結構な勢いで。
 厳しい一日になりそうだ。

 遅れを取り戻そうと、信さんは出だしからガンガン進む。どこかでペースダウンするのかと思いきや、急な巻き道に入るとますます速くなる。
 さすが、毎週八ヶ岳で鍛えている人は違うなー

晴れてきた。風は強そう!

真教寺尾根組の2人はずっとテントの外で待ってくれていた。
 湯気を立てながら登ってきた私も、ハーネスを履いてアイゼンを着けるだけで身体が冷え切ってしまう。

 取付までは前日に偵察してくれていた辺り、文三郎道の露岩の手前から下降開始。
途中から岩の出た斜面をトラバースし、赤岳主稜末端のすぐ下流で赤岳沢を渡った。
 
登山大系にある3つのルートのうち、中央の凹角をめざす。
 残置支点もあり、遠目にはさほど難しそうに見えなかったのだが。。


1p目、鈴木/長野。20m。ルンゼ。
 のっけから悪い。信さんリードで取り付くも、掴む岩がボロボロ取れて置き場に困るほど。そしてとにかく寒い。
 交代して私も触ってみるが、最初の一歩が出せず右往左往。アイゼンを置けそうな出っぱりはひと通り剥がれ落ちた頃、苔の生えた穴ぼこにトライカムA0でなんとか離陸成功。

 極寒の取付で待ってくれていた皆さん、時間かけてすんません。
背後からは
「これ登れんの?」
「行っちゃったよ。鈴木さんに懸垂で下りてきてもらって転進する?」
なんて声が聞こえていたが、皆スムーズに登ってきてほっとする。 

 そして待望の陽射しが!!
 風も弱まってきて、これ以上ないくらいのコンディション。

2p目、30m。歩き。3p目、50m。歩き。

4p目、信/濱野。30m。凹角。
 相変わらず岩は脆いが、1p目で感覚がマヒしているので「硬いけどよく取れる岩だな」くらいにしか感じない。
途中までドライツーリングの真似をしてピックのひっかけで登ってみたが、ハイハイのほうが圧倒的に速かった。傾斜が緩いからか、単に技術の問題なのか。。

5p目、鈴木/長野。35m。リッジ。
 左寄りに歩いて登れそうなラインが見えるが、できるだけ忠実に稜上を辿ってみる。

6p目、信/濱野。20m。歩き。
 快適なテラスに到着。ビバーク訓練によさそうな所だな、と思う。
 4p目で支点の回収に苦戦している後続を待ちつつしばし休憩。
 真っ青な空とそよ風に囲まれ、切羽詰まった感じは全くないが、時計だけは順調に進んでいく。
 少し心配になる。ビバーク訓練なんて考えるんじゃなかったな、と思う。

7p目、信/長野。25m。フェース~リッジ。
 右上するラインに残置が見えるが、信さんはムーブを読み切り直登ラインを選択。おかげでロープの流れもよく快適だった。




8p目、鈴木/濱野。50m。歩き。
 ショルダーリッジ左ルートと合流。

9p目、40m。歩き。10p目、40m。歩き。

 濱野リーダー、頑張りました!


 でもテムレスの裾は袖口にしまって登ったほうがよかったですね。
 気が付かなくてごめんなさい!



事前の情報より残置が豊富で、マイナールート感はさほどなかったけれど、4人で力を合わせて登った充実の一日になった。

 入山者の少ないルートは勉強になりますね。これからも一歩ずつ力をつけていきたいと思います。皆さんありがとうございました!