20130920-22 谷川岳 一ノ倉沢三ルンゼ

日付 2013/9/20-22  天候 快晴 参加 (CL)伊三雄 (SL)武藤 岡田 森田

写真https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/2013921?noredirect=1


報告:伊三雄

今年は、6月から前穂高岳四峰正面壁や谷川岳のクライミングなど、何回計画しても雨で中止になり、最後はみんなから雨男呼ばわりまでされる始末で・・・
で!やっと今回は、快晴の中、一ノ倉沢 三ルンゼを登ることができた。
今回で、3回目?4回目?になる三ルンゼ、でも記憶に残るのは、岩が固くて快適だったことぐらい。
最後に登ったのは、15年位前である。
9/20 20:15オートバイに荷物を積み込み出発。
22日に用事なある僕は、一人旅である。
武藤さんたちとは、谷川岳登山センターで待ち合わせ。
水上ICを出て最初のコンビニエンスストアーで買い出し、ここで武藤さんたちと、、、
いきなり、『オートバイで来たのー』であった。

登山センターには、24:00チョイ過ぎに到着。茅ヶ崎山岳会だけの貸切である。
買い込んできたお酒とおつまみで乾杯。
1時頃まで山の話でもりあがり、就寝。
3時起床、4時出発。

テールリッジを快適に登るも新人の森田さんが体調不良で途中ダウン、水分と食事を取りながらなんとか進む。
森田さんの様子を見てルートを中央カンテと変形チムニに変更しようと検討したが、森田さんの体調が回復してきたので当初の予定通り、三ルンゼを登攀することにする。

南陵テラスから本谷バンドにトラバース、二ルンゼを単独登攀しているクライマーと挨拶を交わし我々は、三ルンゼへと向かう。


1ピッチ目でルートを右岸の草付き沿いに登ったが、失敗。結構悪い。もっと中央部に近いところから登るべきと後悔した。2ピッチ目以降は、ルート図通り、硬い岩を快適登る。
F2の4級ルートは、左岸(右側を登ったが、上部でハングしており進むことができず、懸垂ピンを利用して途中までクライムダウン。
左側が正規のルートで、問題なく抜けることができる。

F3の滝は、チムニー右側を登る。硬い岩で気持ちよく登ることができる。
その後は、3級下のスラブをひたすら登り、草付きに出る。

草付きルートは、最初のうちは問題なかったが、稜線に近づくにつれ、傾斜がまし、藪が深くなりかなりいやらしい登りになり、しまったザイルを出して、登る羽目になった。


国境稜線に出たのが16:00、握手を交わしあとはひたすら天神尾根を下る。
昨夜貸切だった登山センターは、我々の他に2パーティー、6名が居り、我々は早々に食事の支度(キムチ鍋)をしてビールで乾杯、21:30頃、就寝した。

僕は、3:00に起床しオートバイで帰路についた。
武藤さんと岡田さんは、蓬峠近くまでハイキングをしたと、報告がありました

初秋の楽しい山行となりました。


感想(岡田)
 谷川に来るのは2回目。前回は烏帽子岩奥壁南稜で、終了点から先がとにかく大変で、泣かされました。夏合宿等を経て、少しは上達している事を祈りつつドキドキのスタートでした。

一ノ倉沢の出会いに着くと春とは景色が違い、一ノ倉沢が「沢」だった事を今更実感。頭では判っていても 不思議な気持ちで沢沿いを歩き始めました。
途中の懸垂下降は相変わらずダメダメのフラフラで、上達の片鱗すら見えませんでした。
テールリッチは前回よりは快適。休憩を取って3ルンゼの取り付きへ。

 今回は、武藤さんとペアーを組ませて頂きました。登攀を始めようとすると武藤さんの様子がいつもと違い、青い顔をしていましす。どうやら食中りらしい(>_<)。「ここは私が頑張らねば!!」と息を巻いてリードをしましたが、敢なく断念。短くピッチを切り交代。

F2でルートを探しながら登る伊三雄さんと武藤さん、そして二人に状況をアナウンスする森田さん。 私も何時かはこんな所をリード出来る様に・・・

F3はリードをさせて頂きました。チムニーを抜けるの本来のルートの様ですが、黒く濡れた壁の間はを登るのは怖いので、右側から。私のリードは「何処に戸惑ってたのよ~?」と笑われるスピードだった様です。

国境稜線までの詰は想像以上に急で、ザイルで引き上げて頂きました。こんなツルツルの所を伊三雄さんや武藤さんはどうやって登ったのかと思う程でした。

前回は泣いた稜線歩きや下りですが 今回は秋の気配を楽しむ余裕が少しだけど有りました♪ 
もちろん、体力 クライミング技術 判断力 素早い行動・・・・課題は山積みです。

今回も先輩方の圧倒的な実力に導かれ、無事に 楽しく山行を終える事が出来ました。
伊三雄さん 武藤さん 運転をしてくれた森田さん 皆さんありがとうございました。


追記
 登攀前には食中に苦しんで武藤さんですが、リードをした後にはケロっと元気になっていました。さすが 山男です(^-^)



感想(森田)

今回山岳会に入って初めてのイベントでした。
そして、アルパインクライミングのデビュー、とにかく前日から興奮してしまって、
登山センターでも一睡もできず、食欲も無く朝食を食べられずいました。

林道と出合いあたりで、パンを食べましたが、テールリッジを登り始めたら、パワーは出ず、息も切れ切れ、両足のふくらはぎは、つってきてしまい、
さらに、足に力入らないため、転けて、左足の脛を強打してしまったり、最悪の状態でした、

中程で、軽い休憩を頂き、食べ物を詰め込み、深呼吸し、絶対に引き返さないと自分に言い聞かせ、
とにかく、前へ進むことに、

予定時間より、遅く取り付きに着いてしまいました。

クライミングシューズに履き替え、クライムの開始、クライムし出すと、自然と体が動き、登れるように、

岩が硬いといえ、慣れない浮石のかわし方に手間取り、3級程度のところでも、プロテクションに頼るフリークライミング違いとスピードは、上がらず、いっぱいいっぱいのクライミングでした。

 伊三雄さん 武藤さんの強力な登攀力、岡田さんの声援に支えられ、
やっとのこと、稜線直下の草付に取りつくことが出来ました。

稜線直下の草付きでは、滑り落ちる怖さに負けてしまい、気持ちが折れそうに、

しかし、伊三雄さん、武藤さんの的確な処置、岡田さんの励まし、3人が私を稜線まで登らさせてくれました。

そして、稜線の尾根道に出れた時、
登り切れた達成感と、感謝の気持ち・・・
言葉には表現出来ない思いが、頭を駆け巡りっていました。

翌日は、強打した左足の痛みが取れなかったため、
登山センターで、休養し、帰路は温泉で汗を流し帰ってきました。

登り終わった時は、この1回だけで、大満足と思っていましたが、
この数日、平常な生活をしてくると、また、行きたい楽しみたいと思う気持ちが出てきました。

次回は、同行する人に迷惑をかけないようにトレーニングを積み、
もっと楽しめる様になりたいと思います。

伊三雄さん 武藤さん、岡田さん


ありがとうございます。

5 件のコメント:

  1. 突然のご挨拶失礼致します。東京の杉並勤労者山岳会の猪股と申します。
    先週3連休の一ノ倉での活動状況なぞぼんやり調べていましたら、貴会のホームページに辿り着きました。

    私は中日の9/22に一ノ倉入りしまして(単独の男)、その日の早朝に指導センターにて、本記録中の状況から恐らく森田様(?)と一言二言会話した者です。
    実は私の実家も茅ヶ崎(中海岸)で、身近な地域の人たちだったんだーということで、特にそれ以上の理由は無いのですが書き込ませて頂きました。

    時々貴会の活動拝見させて頂きます。
    また何処かの山でお会いする事が有りましたら改めてご挨拶させて頂きます。

    では

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    1. Taro Inomataさん
       コメントありがとうございます。登山センターの入口で寝てらした方ですよね?たしか、スタートが遅くなってので中央稜を・・・と伺った記憶が有ります。中央稜ソロはいかがでしたか?

      ご実家が中海岸とは奇遇ですね。

      Inomataさんのアルバム拝見しました。精力的に動いていらっしゃる様子。
      これからも時々拝見させていただきます。
      何処かの山でまたお会い出来たら 宜しくお願いいたします。

      茅ヶ崎山岳会 岡田

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