穂高岳 岳沢 南陵トリコニー&コブ尾根

日付 2011/5/2(月)~5(木)
参加 伊三雄さん、塚越さん、橋本さん、高橋
投稿 高橋
写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201105025#>

春山合宿の地、穂高に向けて茅ヶ崎を6:00時過ぎに出発。
伊三雄さんと塚越さんを乗せ、空いている中央道を軽快に走りながら、今回や夏の合宿について盛り上がる。
途中、休憩がてら寄ったPAエリアで今回の合宿を左右する(?)出会いが・・・。
なんと、大きな山芋が100円!
ただでさえ大量の酒を持っていて、更に重たくなるにのを分かっていながら、食当の塚越さんが購入(笑)。
ほんと尊敬します。

その後も順調に進み、上高地を13時前に出発。


この日、天候は良いのに、お天気キャスタから「晴れ、時々、黄砂」なんて洒落たコメントが出るほど大量の黄砂が舞っていて岳沢がぼやけて見えていた。
大勢いた観光客は可哀想に・・・。

岳沢には16時前に到着、天場は整地済みだったので、暗くなる前にテントに入って夕飯の準備を開始。
PAで出会った山芋は良く冷えていて、最高に旨い!
どんどん短くなっていったが、明日以降のために、一旦封印(涙)。
そして、夕食の「うなぎ」がこれまた旨い!


残ったタレ付き飯をどうしても山頂で食べたくなったので、邪魔になろうが、明日の行動食用に鞄に忍ばせる。

3日は昨日までの黄砂がほとんど消え、最高の天候と景色の中、6時前にいざ南陵へ!
雪は例年より多く、また、寒さによって締まっていたため、アイゼンで気持よく登れる!
途中、嫌らしい箇所はあったが、ロープも出すことなく、あっという間にトリコニーの取り付きに到着。
足を滑らせてたら!と後になって、少し怖かったと・・・(汗)。
優しい先輩から、一番ペーペーの自分に「お前が全てリードね!」と嬉しい言葉が!


やばそうだったらロープを出してもらおうと思いながら、なるべく面白そうなルートを探し、どんどん登っていき、気が付いたらトリコニーを越えていた!!



ノーロープで登り切ったので、3時間ちょいで奥穂のてっぺんを踏むことができた。















あまりに順調だったので、この日の宴会は長くなるぞぉ!と、思いきや、前穂までの吊尾根が嫌らしいかった(汗)。
雪が多く、どこまでが雪庇か分からない尾根を進んだり、登りよりも傾斜があって、きっかけの小さい壁をクライムダウンしたりと、登りよりも数倍怖い思いをしながら、なんとか前穂のてっぺんに辿り着き、勝利(?)の乾杯!
この時のビールとうなぎのタレ付き飯は最高に美味かった(涙)!!














奥明神沢もかなりの傾斜と、ところどころで変わる雪質によって、苦労するも、2時ぐらいには岳沢まで降りることができ、この日から合流の橋本さんを交え、またまた乾杯!
ここでも、山芋が大活躍(笑)!夕食までの繋ぎ役を全うしてくれた!
夕食は、食当の塚越さんが皆の健康のことを考えてくれたゴーヤチャンプルー!
しかし、豆腐替わりの厚揚やチャンプルーの素を入れ忘れたことが次の日の夕食時に発覚(笑)・・・。でも、十分美味しかったですよ!

4日の朝は曇りだったので、天候が回復することを願いながら、橋本さんが加わった今回のフルメンバでコブ尾根に向けて出発!


残雪期のクライミングが初の橋本さんがいたため、この日に比較的易しいだろうというコブ尾根を設定していたので、自分は余裕だと思っていたが後で痛い目に・・・。
前を行く3パーティが作ってくれた踏み跡を辿り、出だしは好調だったが、コブ尾根手前の下りで難関が・・・。
普段なら、クライムダウンで下れる、もしくは、懸垂下降をするでも、支点が打ってあるらしいが、今年は雪が多くて、埋まっている状態なので、このままでは引き返すしか・・・と、そこには、自分が初めて御目に掛かるスノーボラードが!
「本当に耐えられるのだろうか?」と不安に思いつつ、それを使って懸垂下降。




3人までは、ピッケルでバックアップを取ってくれていたので、安心して降りれたが、最後の伊三雄さんは、落ちれば急な傾斜を滑降っという状況で、スノーボラードだけを頼りに下降。
嫌な役をかってくれて、本当に頼れるCLです!
その後も尖ったリッジに沿って進み、(途中、雷鳥に癒されながら、)ようやくコブ尾根の岩の取り付きに到着。
ここからは、伊三雄さん、橋本さんペアと、塚越さん、髙橋ペアに分かれて、ロープを結ぶ。
塚越さんは、この日も「お前がリードね!」と優しい言葉を掛けてくれた。
前のパーティが登っていた真ん中のルートを避けて、右側のルートを登り始めたら、難しい!!?
どうやら、一番嫌らしいルートを選んでしまったらしい・・・(汗)。
とはいえ、途中で引き返すわけもいかず、気合と根性で登るも、まともな写真を撮ってる余裕なし。




途中、伊三雄さんと交差するシーンでは、邪魔をして怒鳴られ、苦戦する自分を横目に、伊三雄さんリードの下、橋本さんが自分より早く登っていき、止めには、塚越さんから「あまりに時間が掛かってたから、登り終わったんだと思って、途中でビレイ解除しそうになった」と言われる始末・・・(涙)。
トレーニングをしないで来たことを反省します。
岩場を抜けた後にも、懸垂、リッジ、急登と、息を着く暇を与えてはくれなかったが、岩場の途中から晴れてくれたお陰で、日差しの暖かさと景色の良さに元気をもらい、13時ちょい過ぎにはピークに出ることができ、ビールで乾杯!!!
昨日以上に美味しく感じました(涙)。





下りも、岩場が多く、楽ではなかったが、天狗のコルまでの辿り着くと、そこからは快適な下り!
伊三雄さん、橋本さん、自分が尻制動で滑って遊んでいる中、何故か塚越さんは滑らない!?
どうやら、新品のカッパを汚さないためだったようです(笑)。

16時過ぎにはテントに着き、最後の晩餐の準備を始める。
すると、袋から昨日食べ損ねた、鯖が出てきたりして、夕食は食い切れないぐらい豪勢に!
主食のチャーハンに素を入れ損ねるなど、昨日と同じような失敗を繰り返しつつも、合宿の成功を湛えながら楽しい夜を過ごしました。

5日は帰るのが勿体無いぐらいの好天候の中、ゆっくり下山。












途中、温泉で疲れを癒し、イノシシ汁で腹を満たし(ビールが無くてちょいと不満そうな人が…)、大渋滞の中、次なる野望を話し合いながら、合宿の幕をとじました。。。。。

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