2018/8/26-27 利根川水系 楢俣川ヘイズル沢左俣右沢

日付 :2018/8/26-27 天候:晴れのち曇り  参加:渡邉(CL)、安波(投稿)
アルバム : https://photos.app.goo.gl/hzcUYJR2kbMUvcZH8

関東の赤木沢とも表現されるヘイズル沢に行ってきた。変な名前。へつる→ヘイズルが語源とのこと。「イワナの塩焼きが食べたい食べたいたべたーーい!!!」と言い続け約2週間、本日を迎えた。
【行動時間】
1日目:駐車スペース(2時間10分)入渓点(4時間半)1180m二俣(10分)左沢右沢出会い(2時間)第一堰堤(1時間)第二堰堤(数分)幕営地
2日目:幕営地(30分)第三堰堤(20分)1:1の二俣(30分)涸沢との二俣(1時間半)登山道(5分)小至仏山(1時間半)鳩待峠(タクシー約1時間?)駐車スペース
***1日目

奈良俣ダムを過ぎてキャンプ場とゲートの別れ道に駐車スペースあり。昔はこのゲートは開放されていたらしい。ドコモは不安定ながら使用できた。

ゲートを乗り越え緩やかな登りと平坦な舗装路を歩くこと約2時間。飽きてきた頃、急に道が荒れたかと思うと水が流れてくる。崩壊箇所は2箇所。道が荒れてきたら沢靴に履き替えたほうがベター。その先はぬかぬかのグチャグチャで履き替えるのも一苦労だった。。。入渓はもうすぐ。「林道は軽井沢のようだ」とのブログに期待をしたが・・・

目印の監視小屋。ここで沢装備装着。橋を渡りほんの少し歩き、なんとなく下降できそうな踏み跡から入渓。

すぐにミニゴルジュ。蒼くない、、、濁っているのが残念でならない。昨日は20mm/1時間以上の豪雨。増水を懸念したが遡行は可能そう。今年は増水の沢ばかり。(蒼い画像は他ブログで見てみてください!キレイなはずなんですよ、ここ!)

名前の通りへつってへつって。泳いだり水に浸れる淵や瀞もある。割と明るく怖さはあまりない。

30分もへつれば明るく開放的な滑床へ渓相が変わっていく。

変形10m滝は右から。階段状になっていたはず。

3段12m大ナメ 滝を登ったと思うとまた景色が開けて渓相が変わる。

新装備、お助けロープ6mm×10m inチョークバック(水はけがよければ便利かも!)

3段15m大ナメ ここは快適だがスリップ注意。

水流左が簡単な7m滝。シャワーが強すぎて左岸から巻き。。。

ちょっと苦戦しこの後ドボン。かぶっていて抜けられない。諦めて右岸へ渡り水流左を倒木を利用しながら突破。倒木は渡邉の重さで沈みあたしは恩恵にあやかれず数メートル泳ぐことに。

4mナメと思われる。水流は重力に反して噴水状態。難しくはなかったはず。

食べたら美味しいツキヨダケ。(毒)

顕著な岩峰出現。アイヌ彫りってこんな感じだった気がする。

気持ちいい!赤木沢は行ったことがないがこんな感じ?デート沢に認定されてもいいと思う。ナメナメひたひたナメナメつるつる。そう、よく滑る岩でした。

上の写真のナメから10分後の10m滝。変化に跳んで実に楽しい。沢が色々な表情をみせてくれ飽きさせない、裏切らない!左岸から巻き。階段状の岩と心もとないトラロープあり。

登攀の後は幅広大ナメウォーキング!

1180m二俣 左俣へ。一段と青空が気持ちいい。大休止をしながら早くも今日を振り返る。イワナがいるのはこの辺りまでという話だったような。尺イワナがいるっていうのは都市伝説?魚影がなく竿を出すこともなく二俣までついてしまった。増水してるときのイワナはどこにいるんだろう?

塩焼き・・・と言いつつもご機嫌に記念撮影♪この一歩後ろ、めちゃ深い!足はつかず落とし穴かと思ったよ。。。二俣までもトラップに引っかかるように何度かドボン!



左俣に入ってからは特に沢床に陽が差し込んでキラキラきれい!時間は気になるがなかなか進まない。さっきまでより岩肌が白く映えている。

左沢右沢出会いの12m滝 右沢へ

2段12m 左から。釜を泳いで取り付こうとするが押し戻されてしまう。水流からそれて左の方にハーケン1枚あり。取り付けるならハーケンの方よりは水流の中の階段状が良さそう。



ずっとハイライトの装いが続く。楽しい~!

2段20m 左のⅢ+くらいをフリーで。水しぶきがなければあたしも登れる。この滝が出てくる前にテン場を探すはずが・・・というか探したし焚き火の跡もあったが、土地が低く断念。もう堰堤上を目指すしかない!

第一堰堤左から。

第二堰堤も左から行ったがちょっとイマイチ。

第二堰堤上の「極上のテン場」を探すがここらしい。整地はされているし快適だが、他パーティーがいたら厳しいかな。付近に薪は少なく、使い果たされているようだった。沢靴のまま上流に行くと拾えるかも。増水に耐えうるかは少し微妙?

***2日目

昨日頑張ったから、とゆっくりスタート。雨が振りそうなのでゆっくりもしていられないのだが。今日はこけなければあまり濡れないはず。

第三堰堤 左岸から小さく巻く。

1:1の二俣(1:1:0.5くらいだった)左へ

左岸涸沢筋を詰める。沢装備解除。

涸沢はⅡ級~Ⅲ-くらいの岩登りをしながら高度を上げていく感じだった。浮石はもちろんあるが登りやすいしアスレチック感覚でサクサク登れる。時折踏み跡出現。「登山道が見えたら右へトラバース」の予定がガスって視界不良。結果、登山道から10mくらいのところでちょいと右往左往。。。登山者に声が聞こえていたら怖かっただろうなぁ。

藪こぎなしに登山道!ザックをデポし山頂へ。

5分ほどで小至仏登頂!この山頂碑、立派すぎ!ガスで展望はなく、、、至仏山は見送り。

下山は鳩待峠へ。笠ヶ岳経由での下山は6時間越え。(記録を見ると4~5時間で下山しているようだが・・・)笠ヶ岳経由に下山路をとれば駐車スペースへ徒歩で戻れるが、ここは大人の力でお金で解決。(鳩待峠から駐車スペースまでタクシー利用)下山を始めると天気予報に反し青空。牧歌的な展望にハイキング気分であっという間に下山完了。下山まで楽しめて大満足◎立派な木道は東電様サマです。

アプローチの林道歩きはちょっと長いが、その後の遡行を考えればなんてことない。へつりに滝にナメへと変わっていく渓相には飽きることなく、ツメも極簡単な岩登りと歩きでとても良い。鳩待峠へ下山すれば下山の景色も楽しめる。本当に楽しみの詰まった沢でした!本に載っていない事が本当に不思議だが、それでいいのかもしれない。また行きたいと思います。釣り竿もって!

イワナの塩焼き・・・ありつけました^^;

リンドウ もう秋の気配です。

***ノート
・今回は日、月曜日で入渓、天気も微妙。タクシー待ちはなかった、普段はかなり待つとのこと。予約がベター。鳩待峠に止まっているタクシーは基本乗り合い用であり、行き先が決まっていた。奈良俣ダムへ行く人は沢屋でもない限りまずいない。(鳩待峠~駐車スペース¥12000)
・幕営適地が少ない。増水に耐えられるか微妙な所が数箇所。
・今回は増水のためか魚影はなかったが、釣れるらしい。釣り師も入渓。
・ツメは間違えなければ藪こぎなしに登山道。岩々しているため間違うと行き詰まりそう。所々に踏み跡があるため探してみよう。登山道から見ると、沢から上がったと思しき明瞭な踏み跡が多数あった。一般登山者からはヒンシュク者ではないかと・・・
・デート沢だと思う。

***おわり***



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