12日 6時30分三面ダム~ヒコ上戸沢BP18時
13日 6時ヒコ上戸沢BP~稜線18時~竜門小屋18時45分
14日 7時竜門小屋~日暮沢小屋9時50分
日暮沢小屋からタクシーで寒河江駅~山形駅~東京
今年の夏の合宿はまだいったことのない山域の沢に行こうと考えており、朝日連峰の沢はまだ訪れたことがなく、前から気になっていた5級の岩井又沢、中俣沢へ計画を立てる。
お盆の時期の朝日の沢はメジロアブが半端ないと聞くがドМな自分をどこまで楽しませてくれるかとドキドキしながら、11日の前日に新幹線で新潟から村上へ移動し村上駅で快適に野宿する。翌日タクシーにて駅から三面ダムの登山道まで移動する(12000円)
(写真はガッコ沢出合いのゴルジュにて)
登山道から1時間ほどで出合い付近に到着。登山道から沢筋は見えないので、適当な斜面を見つけて、沢へ降りる。この時点でアブはほとんどおらずガチャをつけながら、今年は暑いから少ないのかもな~と、余裕ぶっこきながら岩井又沢へ入渓した瞬間ぶわっ~と
数百匹のアブにたかられる。アブと共に遡行が始まる。こりゃたまらん。
S字滝4m
右から空身と荷揚げで登るが結構悪く、時間がかかってしまった。
素直に左岸から巻けばよかったと少し後悔。
へつりと泳ぎが長く続く。水は綺麗で渓谷らしく雰囲気はすばらしいがアブが不快で
休憩もロクにさせてくれない笑
水流が少ないせいか、初日はS字滝以外は特に難しい所はなく、ヒコ上戸沢付近で
幕営地を探す。いくつか良い場所はあったが増水時はどれも耐えられそうもない。
あまった時間で釣りを楽しんだ。
魚影も濃く、酒の肴をゲットし、たき火を楽しんだ。
けれど7時過ぎまでアブはたかり、静かになったと思ったら今度はヌカカが大量に発生し
さすが朝日と感じながら床につく。究極の沢屋はどんなに虫がたかろうが防虫ネットは
かぶらないらしい。俺もまだまだだな。
2日目はアブが活動する前に身支度を済ませ出発。
秘密兵器の養蜂業者の沢屋さんは結局暑い
からと養蜂スーツを脱いでいた時にアブに刺され首回りボコボコ(笑)
中俣沢に入ると昨日までの雰囲気とは一変しゴルジュ帯となってくる。
ガッコ沢手前から雪渓がでてくる。
スノーブロックもあり、ルートを慎重に選んでいく。
雪渓の天井に埋まっている倒木。
ガッコ沢出合いのゴルジュは通常は高巻きだが、ゴルジュ入口に倒木がかかっており
いけるんじゃないかと思い空身と荷揚げで突破する。
風と気温が下がるとアブはいなくなる。寒くてブルブル震えていると、A山が
セミが鳴いているのに雪渓があって寒いと思って震えていたら日にあたると暑くて沢は
素敵ですねと、いやー若いって素晴らしい。
ゴルジュをこえてしばらく快適に遡行が続く。
今回唯一登れなかった滝。右岸から高巻き、できるだけ小さく高まく事を意識した。
高巻きから見下ろすゴルジュ帯。高巻きもうまく処理でき1時間弱で滝を3つほど越え
20m懸垂で沢へ復帰する。
20m滝は右から登ったが意外に悪く左岸から巻いたほうがいい。
中俣沢出合いから東俣沢へ進み沢筋を詰めていく。なかなか水量は減らず、小滝が続き
滑りやすく、しんどい。いくつか枝沢がでできて遡行図通りに進むが、1400m付近
より踏み跡なしの笹薮漕ぎが始まる。間違ったか?2時間程の藪漕ぎで全員悶絶。
なんとか夕暮れ前に稜線に抜けて竜門小屋へと足を運ぶ。朝日連峰の山々が美しい。
A山は景色より登山道のシデムシの子育てに感動していた。
2階建ての綺麗な山小屋であり、水場もトイレも完備している。
小屋は多くの登山者でほぼ満室であった。1泊1500円。
20時就寝の為、外で食事をとり、星空を眺めながら遡行してきた余韻に浸る。
小屋にはシアトルから旅に来ているジェニファーと仲良くなり共に時間を過ごす。
自分は英語はしゃべれず、竹沢さん、秋山と楽しそうにしゃべっていた。
下ネタを通訳してくれと何回も頼んでいるのに無理ですと、全く情けない、それでも沢ヤ
かと思いながら時間は過ぎていき、久しぶりの山小屋で快適に就寝する。
翌日はゆっくりと日暮沢小屋まで下山しタクシーで寒河江駅まで。(15000円)
竜門小屋からタクシーへ電話する。日暮沢小屋までタクシーは入れるらしいが
林道の状況で途中までしか車が入れない事があるらしく、小屋などで情報確認は必要。
寒河江駅から山形駅へ電車で移動し山形駅から徒歩10分の温泉に入り、新幹線で東京へ
帰路についた。お盆の為、通路で寿司詰めだったが、遠足気分であっというまに東京へ
大人になると新しい経験は少なくなるがあのアブの半端なさの経験はとても新鮮で記憶に
残ったと思う。朝日の谷は綺麗で岩魚も
おいしくいただけたし、みんなで来れてよかった。次回は虫が少ない時期に来たい。
今回は水量も少なかったのもあると思うが、今までの5級の沢と比べると一番優しかった
気がした。来年はどこのデカい沢へ行こうかな~
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