古典的名ルート、という定評のこの谷。
念入りに準備をして、毎日真面目に働いて、その日を待ったつもりだったのだが、核心に辿り着けず敗退。
天気が相手なので仕方ないし、転進先の小川山や太刀岡で楽しんだので敗退の無念も忘れそうだが、忘れないために投稿させてください。
入渓点。15分前まで真夏の太陽が照りつけていたのに、大粒の雨。
二つ玉?台風の直撃を免れたと思ったら、秋雨前線が下りてきた。
米沢は午後から雨が続く予報で、頭が痛い。
期待したほどの迫力がないのは、空模様のせいか、土砂で埋まっている部分が多いためか。
水は笹濁り、水位はやや高め。
適当にへつり、徒渉し、ときどきドボンしながら進むが、アクアステルスを履いている越野さんはヌメった岩にまったくフリクションが効かず苦労している。
白滑八丁出口の釜。先ほどまでの雨でヌルヌルの側壁にはフェルトソールの圧勝。
ぬるぬる、てかてか。
魚止滝の巻き道は崩壊が進んでいて、それなりに踏まれてはいるけれど、「よく整備されていて、巻き道、鎖、ペンキ」まであった(登山大系)その昔とは勝手が違うようだった。
取水口に着くころにはときどき薄日が射す天気になり、先に進むことにする。
銚子口。
落ち口の徒渉を済ませたら、もう増水しても本流を戻ることはできない。
エスケープは、果てしないヤブ漕ぎになるだろう。
が、さらに10分ほど進んだところで再び本降りとなり、ここで撤退決定。
そうと決まったら急いで往路を戻る。
銚子口の徒渉点。
幸い、まだ増水は及んでいなかった。
取水口から右岸の林道を辿る。
先に進みたかった未練を追い払うかのように、本降りの雨は県道に出るまで降り続いた。
デコ平(現グランデコ)へ向かう林道がとうの昔に廃道になっていたり、最寄りの小野川温泉が廃業していたりと、時の流れに翻弄されつつ(二人して平成7年の地形図とか、平成17年のエアリアマップとかを持ってきていた罰が当たったのだが)8㎞の車道歩きに耐えて五色沼温泉へ。
温泉で芯から温まり、立派な岩風呂に設えられた小滝を眺めていたら、彼方の黒雲の下で逆巻いているであろうゴルジュがちょっと覗いてみたくなった。
また、行きましょう。今度は最新の地形図を買っていきます。
中津川レストハウス7:40 - 魚止滝9:45 - 取水口10:40 -引き返し 11:10 - 取水口 11:40
0 件のコメント:
コメントを投稿