日付 :2018/5/4-5/6
天候 :5/4 雨のち雪,5/5 晴れ 強風26m/s(山頂),5/6 晴れのち雨 風 10~15m/s(山頂)
参加 :久野(CL),海保(投稿)
ギヤ:
使用したギア; カム キャメロット0.4~3番×1セット、エイリアン少々、マスターカム#1,#2、ナッツ6番、ロープ50m×2、アルパインヌンチャク×12 等
持っていったけど使わなかったギア; カム キャメロット 0.4~2番×1セット、イボイノシシ、ナッツ一式、ハーケン5枚、アブミ等
アルバム :
https://photos.google.com/u/1/share/AF1QipN4MpPGaQ2CpV1aWyjUfYIT6nxEr_FQTi-jO3QSZPf-vDVJaB53CCCtYpo_TR4Crw?key=bXdmTEFSZWNpQ0dSMkpjTXJBM1YwRjR0TFFDdXpB
行程:
1日目(5/4):新穂高駐車場 7:00頃発-槍平 12:00頃
2日目(5/5):槍平 7:00頃発-中崎尾根-西鎌尾根-槍ヶ岳山荘14:30頃-槍ヶ岳山頂往復
3日目(5/6):槍ヶ岳山荘5:00発-西稜取付6:00-小槍10:00-大槍14:15-槍ヶ岳山荘16:00頃発-新穂高駐車場20:30頃着-深山荘(日帰り温泉)
槍ヶ岳 小槍、大槍(西尾根から)
前から一度行ってみたいと思っていた槍ヶ岳西稜に行ってきました。3000mでアルパインロッククライミングできる素晴らしいルートでした。
1日目(5/4) 5/4 晴れ時々、雨のち雪
朝5:00出発前から雨が降り、翌日の天気予報は強風26m/s、更に前日に入山していた武藤さんパーティより白出沢がスクラム徒渉との情報があり、転身話が持ち上がった。その結果、当初5名を予定していたところ3名は宝剣へ転身となり、久野、海保は2名は駄目元、現地判断とのことで入山することとなった。
7:00頃に駐車場を出発。穂高平小屋あたりで、小雨から小雪になる。心配していた白出沢は全く水が無く問題なく渡れた。滝谷の出合手前で下山してきた武藤さんパーティーに会い、槍ヶ岳山荘を目指すことを告げる。
滝谷出合
槍平小屋に着くころには、脚が重く、気温も下がり吹雪いてきたため、冬季小屋にて休憩をとる。
小屋がなかなか快適で外に戻りたくなくなり、ここでビバーグする理由を考え始める。
この時点ですでに積雪が30cm程ある、この後風も上がり天候が悪くなる、飛騨沢の雪崩が怖い、ビールで荷物が重いから軽くした方が良い等、色々と理由をつけて、久野さんが運んでくれたビールを飲み始め、1日目の行動終了とした。
2日目(5/5) 5/5 晴れ 強風26m/s(山頂)
夜の内にさら雪が降ったようで積雪40cmほど。小屋で一緒になったパーティは登頂を諦めて下山するとのこと。 さて如何するか、、、この日は強風予報だったので飛騨沢の雪崩を警戒して、中崎尾根経由で行くことに決める。
小屋を7:00頃発。
中崎尾根の登り。アイスバーンの上に雪が乗っている状態で足が滑る。時間がかかり、奥丸山まで2時間ほどかかった。
奥丸山。ここで青空も見え始めた。途中で下を見ると飛騨沢経由の2パーティぐらいが見えた。中崎尾根よりかなり前に進んでいる。中崎尾根としたのを少し後悔。
西鎌尾根への登り。
藪こぎ、雪稜、雪壁、等があり、想定外のアプローチ。
以外と充実するルートになったが、
最後ルートを誤って、槍ヶ岳山荘直下の元ゴミ捨て場?に出る。
槍平から9時間ほどかかり山荘に着く。疲れた。
ようやくお目当ての西稜を確認。雪が結構付いている。
天気は良いが、ここではすでに風が26m/s程吹いており、山荘前でも立っていられないほど。
槍ヶ岳山荘で休憩させてもらい、風が少し収まったところで、西稜への降り口の偵察を兼ねて山頂往復。2日目終了。
3日目(5/6) 5/6 晴れのち雨 風 10~15m/s(山頂)
風が無ければ小槍だけでも登攀しようということで、5:00に山荘を出発。
大槍への一つ目の梯子の手前左側にあるルンゼが降り口。
ルンゼを下降。降り過ぎないように注意し、小槍側壁のガレ場をトラバースして大テラスに出る。
大テラスから小槍を見上げる。3000mでこの壁はなかなかの威圧感。
雪は付いていない、風もほとんどない、登れる。
ジャンケンで順番を決める。
1ピッチ目 海保 6:00頃
スラブを右側から取り付く。残置ハーケンが無く、ランナウトするが、草付きがあるためアックスが良くきく。途中で左にトラバース。ここでちょっとしたハング越えがあり。アンダー持ちから凹の草つきへアックスを決めて体を上げる。
2ピッチ目 久野 7:00頃
見た目より立っていて緊張させられる。浮石も多く落石に要注意。
ビレイ中、背中に一発もらう。
3ピッチ目 ジェードル 海保 8:00頃
核心ピッチというだけあって、凹には残置ハーケンが連打されている。早々にA0する。
左面のフェースのフレークスタンスを拾いながら徐々に上がる。
くの字を超えると残置ハーケンが無くなるが、キャメ1番、0.75番がよく効くクラックがあり、問題なし。
核心ピッチを越えて一安心。
4ピッチ目 久野
ビレイ点から右側に回り込む。体を外に出しての高度感のある気持ち良いピッチ。
小槍ピーク 10:00頃
想定より早く小槍を抜けたので、このまま大槍まで西稜を継続することに決める。
小槍からの懸垂。風が上がってきて、ロープが流される。
5ピッチ目 海保 曾孫槍
ここも浮石が多く気を使う。小クラックが多くあり、ナッツが決まる。
6ピッチ目 久野
曾孫槍から孫槍の取り付きまでの歩き。風が強いのでスタカット。
7ピッチ目 海保 孫槍
孫槍からは懸垂でおりる。
少し降り過ぎたのでのぼり返す。
7ピッチ目 久野 大槍
ルンゼ側から取り付き、出だしが悪いが久野さんリーチを活かして超えていく。
50m一杯までロープを伸ばす。
途中からはハイライトの気持ち良いピッチ。
8ピッチ目 海保 大槍山頂 14:15頃
大槍ピークから西稜
GW最終日とあってか、ピークに人無し、西稜も貸切でした。
山荘に戻り、荷物をピックアップして、16:00頃山荘発。帰りはすっかり雪が解けて、藪こぎと腐った雪に苦戦しながら、20:30頃駐車場到着。深山荘の露天風呂に入り、帰路につく。
3000mで最高の景色を見ながらロッククライミングができる素晴らしいルートでした。
今回は天候や時間に悩まされましたが、パートナーの粘りのお陰で登ることができました。ありがとうございました。
以上
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