春山の雪稜の定番である白馬岳主稜にチャレンジすることとなった。
GWが始まり、猿倉までの道路が開通し、猿倉荘に入山届けをして、荘裏の急斜面を登り、
白馬尻に向かう。
白馬主稜の登り方として、雪稜上でBV、白馬尻でBVして軽装で登攀をする方法、どちらかにするか迷ったが、時間も早かった為、雪稜上でのBVを選択することになった。
3~4のガイド同行らしきパーティーがあり、シュルンドを上手く避けて、雪壁を登っていく。やはり、
登り慣れているプロらしく登り易いラインどりが素晴らしい。
※不慣れなパーティーは雪壁を直登しており、傾斜に苦労しているようだ。
ところどころ、ブッシュ(潅木)が出ており、重い荷物を持って乗り越えるのに苦労している。
気温が高く、雪が腐り始めた為、昼過ぎの早い時間ではあったが、6峰~5峰の近辺の安心して
生活の出来る雪面を選び今夜のBV場所とした。
テントを建てて、雪面に銀マットを敷き、嗜好品で飲みニュケーションを行い、日が陰り寒くなる前に
シュラフに潜り込み、昨晩の睡眠不足を解消した。
昼間と夜間の温度差の違いによる原因によるものなのか、深夜にテントが飛ばされるほどの強風
が吹き荒れて、飛ばされてしまったら、どうしようか~と心配になった。
3時起床、雪の締まっている5時過ぎに行動開始。
凍結したバケツを辿り、雪稜を上へ上へと登る。
安心且つ快適でグングンと高度をあげていく。
始終、冨沢さんがトップで、後続の信さんに各ポイントでの注意喚起を行い、急斜面の雪壁を
辿っていった。
トレースを振り返ると、“これぞ雪稜”という感じで、満足感がいっぱいである。
頂上に抜ける、最終2Pの雪壁、気持ちの緩みで、スリップしてしまったら、オサラバなので、
ロープ着用を勧めたが、トップの冨澤さんは、大丈夫、大丈夫と言って、見た目以上に傾斜がある
斜面をグイグイと登っていく。
冨沢さんや信さんがスリップしたら、どうしよう~
体当たりで止めるか?でも体当たりしたら、僕も飛ばされて滑落してしましな~
スリップしたメンバーを避けたら、それはそれで、問題あるしな~
やっぱり、気休めでもロープを付けておけば良かったな~などと、しょうもない事を、いっぱい、
いっぱい考えながら、被るくらいの傾斜のある最終ピッチの雪壁を登る。
最後の3mを登り、頂上に続く雪にない斜面の到達。
7:30頃に頂上に到着。
(3人共、絶対安心圏内に無事到着してホットした。)
県営白馬山荘の脇で風を避けながら、一服して、大雪渓を一路くだる。
また、機会があれば行ってみたい、素晴らしいルートでした。(茅ケ崎山岳会ご推奨ルート)
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