昨年から狙っていた大同心雲稜ルート、やっと登る事が出来ました。本来であれば厳冬期に登攀したい所だが、なかなか日程が合わず3月末になってしまった。3月中旬頃から急に暖かくなったので黒々とした大同心、ポカポカ陽気での登攀を想像してたが3日前に赤岳鉱泉で50cmの降雪があり、その後寒気も入ったことで大同心は思いのほか白く気温も低い。冬季登攀の練習をしたいのでコンディション的は最高ですが、何となく複雑な感じ・・・。
朝、4時に赤岳山荘を出発。
大同心雲稜ルート取付き。予定通り8時登攀開始。
1ピッチ目 瀬沼リード。
出だしはキャメロット#0.75を決め、上部の棚に上がる。意外と傾斜が強く、朝一発目なので無駄に力が入り足に乗れてない。一回テンションを掛け足で登る様に意識を集中させるが、核心のハングで迷わずアブミ出す(予定通り)。気持ち的にはフリーで抜けるはずが・・・。
1ピッチ目のフォローの阿久津さん
雲稜ルートの為に、アブミのプレートを購入しようとしたが、在庫がなく購入出来ず。
なのでアブミ無しでチャレンジしたが核心のハングを越えられず敗退。
昨年、気温の高い時に、核心だけ素手で越えてるパーティーがいたので、自分が(素手で行けば何とか行けるよ)などと軽々しく言ってしまい・・・・。今日のコンディションはとてもじゃないけど素手は無理。阿久津さんは南八ヶ岳縦走に!
1ピッチ目 登攀中の瀬沼、久野さん。
2ピッチ目 久野さんリード。
ほぼ直上。傾斜は緩まず厳しい登攀が続く。
2ピッチ目終了点からフォローの瀬沼。この辺りから日が当たりだし快適なクライミング。
3ピッチ目 瀬沼リード。すみません写真が無く説明だけ。
右上する感じでピナクルを目指す。傾斜が緩くなってきたが、その分、氷、雪が着き始めホールド、支点をほじくり出し登る。
4ピッチ 久野さんリード
直上から右上してトラバースへ。しかしここでルートが分からずかなり時間を使ってしまった。
本来、10mぐらい登ってトラバースの方え右上するのだが、トラバースがもっと上部にあると思い左上気味に凹角に入り、すこし登った所で行き詰ってしまった。トポを確認しても急な凹角を登ると書いてあるし、残地ハーケンもあるみたいだが、どう見ても上部はかなりハングしてるし登れる様な感じでは無い。久野さんにクライムダウンしてもらい右の方へ行ったら終了点が・・・・。
5ピッチ目 トラバース
トラバース終了点から久野さん。
ここで作戦会議。ドームはかなりエビの尻尾が付いているし、ここまで結構時間が掛かっている、ここで降りるか・・・。しかし久野さんの(行きましょう)の一言で登攀開始。
6ピッチ(ドーム登攀) 久野さんリード
このピッチが核心ピッチ。出だしのフェイスが意外と悪く支点もあまり無い。トポだと支点の間隔も近く快適なクライミングが出来ると書いてあるが、二人とも身長185cmあるが全然届かない。
エビの尻尾を崩しながら我慢強い登攀が続く。フォローで自分は登って来たが、それでもキツイ。
15時30分 大同心の頭に抜けた。時間が掛かり過ぎてしまった。
大同心雲稜ルートは良いルートですね。どのピッチも終了点はしっかりしているし、それなりに支点もあるので無用なリスクは少ないと思います。シーズン初や、冬季登攀の練習にはいいですね。
色々と課題もありますが、登れてよかったです。久野さんの有難うございます。
また、行きましょう。
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