コースタイム
9月9日7時15分称名川第2発電所~9時20分~ザクロ谷出合い~
16時30分手まり滝手前の河原BP
9月10日 6時20分BP~登山道13時30分~大日岳登山道入口15時10分
今年の夏合宿で北又谷を遡行し自分の次の目標はゴルジュの谷で有名なザクロ谷だった。沢を始めたころから、 鋭く深いゴルジュの写真を見て遡行したいと思いを募らせていた。二日前に北陸地方は大雨の模様であり、頭を悩ませたが、増水でダメなら雑穀谷のゲレンデでクライミングでいいやと軽いノリで神奈川から出発。(写真はF2)
9月の桂台のゲート施錠は7時~18時であり、発電所前に駐車して下山時に間に合わなかったら、車をだせないので3人で話し合い桂台に車をとめて第2発電所まで歩くことにした。休日という事もあり、ゲートの開放待ちの車が長蛇の列を作っていた。
ゲートのすぐ下の脇に入口が小さい駐車スペースがありここに車をとめた。
ゲートから20分ほどで発電所に到着。道路沿いの水道管の階段を上がっていく。
傾斜が以外にありきつい階段登りが30分程続く。
階段登りが終わり、奥の方に小さなトンネルがあり、ここを15分程歩き雑穀谷へ向かう。
中は真っ暗でヘッデンをつけて進むが過去にコウモリが飛んでくるという記録があり、自分は久野にしがみつき、
恥ずかしいくらいびびりながら進んだ。結局コウモリはでず一安心で雑穀谷へ到着。
雑穀谷からザクロ谷出合いまでは1時間かからないくらいで到着。普通の河原から深く切れ込んだ緑の回廊のゴルジュが現れるのが印象的だ。
F1
水はとても冷たくアプローチまでの暑さが恋しい。
F1のすぐ先に核心のF2があるが先がよく見えない為、泳いで、左側壁に上がり、カムで支点をつくりここでビレイする。
F2と上部がF3ここが抜けられるかが、カギとなる。最初に右側から回り込み滝横を登ろうとするが困難であり、滝の真裏に入りこむといいホールドがあり、はい上がろうとするが水流が強くふきとばされてしまう。各自トライするが超えられず。ハンマー投げも試してみるが、うまくいかずもう一度取りついてみる。ルーファイすると滝裏上部にアンダーがありそれをとりに行こうとするが、沢の水は冷たいのを通りこして痛く、力尽き、穴井に託し何とか突破してくれた。
F2を登ってからも荷揚げに苦労した。水流が強く2人でもあげられず、なるべく水流に当たらないように位置を変えてなんとか荷揚げが行えた。
続いてF3だが、左右の壁をネイリングで登れるというらしいが水流が多く、到底無理。
ど真ん中をショルダーでなんとか切り抜けて核心は終わった。F2,3で2時間近く要してしまった。
F4はがんばって泳ぎ取りつきなんとか抜けれた。
核心は終わったから楽になるかと思ったが、小さな滝でもショルダーや荷揚げが多くでできて、苦労する。
お助け紐が大活躍だった。
ひたすらゴルジュが続く。水は冷たく数分と入ってられない。
ここの滝は水流が強く突破できず。巻きも困難であり、1時間以上右往左往する。
敗退かと思った矢先、久野の渾身のハンマー投げで突破することができた。
初日はてまり滝手前の河原を寝床とした。早乙女沢の出合いにも泊まれるスペースはあったが、流木が少ないので、おすすめはできない。魚影はちらほらあったが竿をだすも釣れなかった。流木も多くたき火を囲い快適な夜となった。
てまり滝は右岸から高巻きでロープなしで沢に復帰する。
ここからクライムダウンした。左は早乙女沢、右が本流。
口無しの釜の滝はヒールフックで、10aぐらいとの事。
F25は左の苔むした岩の高巻きから始まる。
最初のピンまで遠いため、ショルダーからスタート。ツルツルで悪い。バンドまであがりトラバースにて落ち口へ。
二日目も荷揚げ、ショルダーが大活躍。
F34はアブミの人工登攀(3個使用)
ショルダーからのチョンボ棒使用。
荷揚げなどを考慮するとロープは2本あった方が便利だ。
ここをこえると穏やかな沢になり安堵感がでてきた。
F37?よくわからんがここは左から巻いた。
そろそろ終わりも近づいてくるが、まだまだザクロは厳しい。
最後のF40
ここは気合のハンマー投げで乗り切った。雄たけびをあげて投げていたら、下山時の登山者に沢底から叫び声が聞こえましたと、お恥ずかしい。
F40をこえてすぐに右からナメ沢が入りそこを抜けると5分ほどで登山道に合流する。最後の詰めは優しすぎて感動した。
登山道にて記念撮影し大日岳登山道へ下山する。
ザクロ谷は厳しかったが3人で力を合わせ無事遡行でき大変満足な山行になった。
もう今年はお腹いっぱいだ。
最後に称名滝を観光し神奈川へ帰路についた。(まさか1か月に2回も見に来るとは)
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